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一休禅師に学ぶ常識に囚われない自由な発想

テレビアニメ「一休さん」のモデルとなったのは禅僧の「一休宗純」さんですが、その一休禅師がある時お金持ちの家に呼ばれて

「何かめでたい言葉を書いてください」

と請われたそうです。そこで書いたのが

「親が死に、子が死に、孫が死ぬ」

という物騒なフレーズ。
当然お金持ちはびっくりして、何がめでたいんですか一家全滅じゃないですかと抗議しますが、一休禅師は平然と

「ちゃんと順番を守ってるんです。こんなにめでたいことがありますか」

と答えたそうです。

お正月には

みんながあけましておめでとうと浮かれている最中に

「門松は 冥土の旅の 一里塚 めでたくもあり めでたくもなし」
(意訳:門松が立ったってことは、死に一歩近づいたってことだぜ)

という狂歌を読んだエピソードも遺されています。

常識を疑え

一休禅師は

「人が死ぬのは悲しい」

という常識に対して

「死は避けようがない。であるならば、順番を守ることこそがめでたいことだ」

という解釈を。

「正月はめでたい」

という常識に対して

「年が明けたということは、死に1年近付いた」

という解釈を突き付けています。
つまり彼は「世間一般で良い(悪い)と思われているものでも、見方を変えれば評価が180度変わることがある」という、発想の転換、視点を変えることの大切さを教えてくれているのです。

ビジネスにおいても大切な考え方

これはビジネスにおいても大変重要な考え方で、業界の常識を疑い、取り払うことで成功した企業は枚挙にいとまがありません。

有名な例では、サウスウエスト航空。

彼らはハブ空港を起点に路線を展開し、機内では食事やドリンクが提供されるのが当たり前という常識を打ち破り、LCC(格安航空会社)というビジネスモデルの先駆けとなりました。

みんなが良いと思っていること、みんなが当たり前だと思っていることを疑ってかかる。一休禅師のような視点を、我々は持つべきではないでしょうか。

ここまで書いてから気付いたんですが

最近の若い人はアニメの一休さんとか言われても分かんなかったりするのでしょうか……?

せめて同年代の方には、伝われ……!

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