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2019年8月の記事一覧

花の金曜日

花の金曜日

「花金」なんていうことばはもはや死語だけど、平日勤務のサラリーマンの皆さんは、金曜日になるとやっぱり少しは心が浮き立つんじゃなかろうか。

3年あまり、働いたり働かなかったりという生活をしていたが、久しぶりに金曜日が待ち遠しくなる生活を始めて2ヶ月ほどになる。
自己管理がへたくそで、サラリーマンくらいの勤労時間で食べていけるほどのこれといった能力もないわたしは、こういった(よく言えば)メリハリのあ

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自分が正しい!

自分が正しい!

なんでも自分のせいにするよりは、ひとのせいにしたほうがいいのかもしれない。究極的には。

あらゆるものごとはケースバイケースで、一概にイエスかノーかなんて言えない、というごく当たり前のことを強く意識しだしたのは、ほんとうに遅すぎるのだけど、ここ数年のことだ。

心理テストとか、就職試験で受けるなんとかっていうテストで、イエスかノーかを迫られることがあるけれど、ちょっと前のわたしは本気でそれに答え

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夏のどうでもいい思い出

夏のどうでもいい思い出

今日、いつもより少し早く会社を出たら、もう薄暗くなっていたのでびっくりした。わずか数日前には、夕方であっても気温ともどもまだまだやる気満々って感じだったのに。夕方には気持ちのいい風なんか吹いちゃって、夏が終わりに向かって歩み始めているらしい。

暑いのはもうたくさんだよって思ってたけど、今年の7月は半分以上の日がどんよりした肌寒い天気で、考えてみたら今年はとてもとても短い夏だったんだなと思う(まだ

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抱えているもの

抱えているもの

昔を思い出してばかりいる時期と、今目の前にあることしか考えられない時期とがある。
昔を思い出すときは、生活が落ち着いているとき。
今しか考えられないときは、今やっていることに必死なとき。

今は仕事でもプライベートでも新しく手掛けていることがあって、それに必死なときなので、今しか興味がない時期のはずなのだ。
だけど夏休みという時節柄なのか、最近、自分の小さかった頃のことをよく思い出す。

子どもの

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特別なことにできない

特別なことにできない

今、世間はお盆まっただなかだけど、実家はお盆を7月にやっていたので、子供のころのわたしにとってお盆とは、海にクラゲが出始め、そろそろ本気で宿題をなんとかしないといけない時期だった。大人になってからは多くのひと、または会社が仕事を休み、通勤電車が比較的空いていることくらいなものか。

実家ではお盆に火を焚いたり、茄子の馬を作ることはあったけど、墓参りに行くことはなかった。お墓参りに行くのはもっぱら春

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幸せって何だっけ何だっけ

幸せって何だっけ何だっけ

連休の日曜と月曜は、午前中家にいる分にはいくぶん暑さが和らいだかなと感じたのだけど、外に出るとやっぱり暑い。

こんなに暑くなる前の時期は、時速5.2km(by 歩数計)でちゃきちゃき歩いていたけど、今そんな速度で歩いたら汗だくになるし、いや、ちんたら歩いても汗だくにはなるんだけど、もはやちゃきちゃき歩こうと思っても体がとろんとして歩けず、あごがやや上がり気味なのを自覚しながら、時速4kmくらいで

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選択の基準

選択の基準

ひとに頼る(利用する)のか、あるいはすべてを奪われるのを覚悟で自分ひとりの力でやるのか。

「人形の家 Part2」を観た。名作といわれる「人形の家」のその後の話を描いた作品だ。
オリジナルで夫と子どもを残して家を出ていった主人公ノラが、ちょっとした用があって15年ぶりに戻ってきたというところから話は始まる。
ちょっとした用とは、ノラが今とてもまずい立場に立たされていて、最悪の結果を招かないために

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便所サンダル、毛皮のコート

便所サンダル、毛皮のコート

ランチのとき、やや高級でやや昭和な喫茶店に間違って入ってしまった。ビルの入口にあったべつの店の黒板にカレー¥750と書いてあって、その高級昭和喫茶店のサンプルにもカレーがあったので、勘違いしてしまった。

ケチなわたしは、いつもチェーンのセルフサービスのコーヒーショップばかりだ。
ケチなうえに見栄っ張りなので、勘違いに気づいても素知らぬふりをする。あたかもここを目指して来ましたって顔をしつつ、なに

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時が変われば品変わる

時が変われば品変わる

ほんの1カ月やらないと、すぐにモノがたまってくる。気がつくと、使っていないものや不要になったものが放置されている。狭い家なんだから、せめて二週間に一度くらいモノの見直しはしないといけないし、狭いからこそできるはず。

ここ1カ月休みの日もバタついていたけど、昨日早く寝たおかげで今日は早起きできたので、出かけるまで少し時間ができた。
しなきゃいけないことはほかにもあるんだけど、それをやるにはちょっと

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おひとりさまの餃子

一週間前の今日、仕事帰りに餃子を食べに行くと決めていた。午後から「あと何時間……」とカウントダウンを始め、遅くとも19時頃には帰るはずだった。
だけど「あと1時間」になったところで仕事が増えた。「2時間」が「3時間」になり「4時間」になった。目処がたったところで、仕上げは週明けにするつもりで退社した。

目当てにしていた店は2軒あった。オサレカフェ風餃子専門店とスナック居抜きの餃子屋のどちらにする

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おとなの買い食い

おとなの買い食い

おかしなことかもしれないけど、わたしは子どものころから30歳をすぎるまで、買い食いというものができなかった。

親のしつけというのは、もしかしたらそのひとの得意分野がこだわりとなって現れるのかもしれない。母親は食べ物に関係することにはうるさかったけど、勉強の方に関しては、私が中学生になって急激に成績が下がったので慌てて学習塾(進学塾ではない)に突っ込んだという程度のものだった。
母親は勉強は苦手だ

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