IMG_4500関屋浜

幸せって何だっけ何だっけ

連休の日曜と月曜は、午前中家にいる分にはいくぶん暑さが和らいだかなと感じたのだけど、外に出るとやっぱり暑い。

こんなに暑くなる前の時期は、時速5.2km(by 歩数計)でちゃきちゃき歩いていたけど、今そんな速度で歩いたら汗だくになるし、いや、ちんたら歩いても汗だくにはなるんだけど、もはやちゃきちゃき歩こうと思っても体がとろんとして歩けず、あごがやや上がり気味なのを自覚しながら、時速4kmくらいで歩いて、それでもへとへとになった。

涼しいところでひとと会ったりして、日が暮れてまた外に出ると涼しくなったなと感じる。体も復活したのか、昼間よりもやや速度を上げて歩けるようになった。うだる暑さはひとをダメにする。
だけど、家に帰ったとたん汗がどばーっと出てきたので、やっぱり暑いは暑いみたいだ。

お盆でひとが都内にいないのか、近所のタピオカドリンク屋はめずらしくがらがらだった。この機会に飲んでみようか、という気にはならない。べつに天の邪鬼なわけではなく、なんとなくそんな気分にならないだけだ。

タピオカはどうでもいいが、夏にオクラははずせない。夏しか食べられないから(冬に売っている輸入物はちょっとかたい)、この連休に毎日せっせと食べた。

昨日の日曜日は早起きしたし、久しぶりになんの用事もなかった。家事をいくつか終わらせてもまだ9時。ちょっと勉強して、ストレッチをして、買い物に行って、お風呂に入って、まだ日が暮れない5時ごろに缶ビールをあけた。
窓を全開にして、電気はつけないで、音楽も消して、セミの鳴き声を聞きながらぼんやりとビールを飲んだ。そうしていると、まるで夏休みにおじいちゃんとおばあちゃんの家にいるみたいな懐かしい感じがした。ふたりともわたしが未成年のうちに死んじゃったから、あの家でビールを飲むことはなかったけど。
エアコンなんかなくて、窓も玄関も開けっ放しだから、近所の家々の生活音がよく聞こえた。向かいの家で飼っている口の悪い九官鳥が、しょっちゅう「ばかやろう、ばかやろう」と無邪気に言っているのも丸聞こえだった。

てなことをセンチメンタルに思い出しながら飲むビールのつまみは、ちょっとだけいい豆腐にオクラの輪切りを乗せて、きゅうりのみじん切り少々と削り節とすりごまとめんつゆをかけたもので、これにはまってアホのように毎日食べている。

これだけのことで幸せだなーと思うんだけど、これって向上心がなくなったのか、それとも欲がなくなったのか、どっちなんだろうと考えている。
昭和の時代、こんなCMもありましたっけね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?