直観を磨くプロセス

本質を射貫く、物事への洞察力としての「直観」。それを磨くために言葉を尽くし、あわせて、…

直観を磨くプロセス

本質を射貫く、物事への洞察力としての「直観」。それを磨くために言葉を尽くし、あわせて、かさねる場としてのブログ。実地と現場の交差で、視野を広げるための組み替え、ブリコラージュ、再編集。私の錬磨があなたの思考のひっかかりになればうれしいです。

最近の記事

コロナ ラーメン 蒼い空

なじみのラーメン屋さんの大将が、 こんなことを仰ってた。 「今回のコロナ騒ぎ(とそれによる落ち込み)は、  これまでの商売の中で一番きつい」 と。  リーマン    阪神淡路大震災  オイルショック いろいろきつい過去を乗り越えてこられた百戦錬磨。 今や多くのラーメン職人が教えを請うような 存在のおやじさんにとっても、 今回のがいちばんきつい・・・、 そうだ。 もちろん、僕のような青二才が、 大将の肩に手をまわすわけにも、 えらそうなアドバイスをするわけにもいか

    • 未知なものに向き合う三原則

      「AIが人間を超える」 そしていつか人はAIに淘汰される。 そんな世界観を提示されて、 多くの人がおびえているときく (うそかもやけど)。 ところで、そういった恐れられやすいAIが 「強いAI」と表現される部類の技術というのが ちょっと面白かった。  ─────────────────────────────  人が普通にできること、自分自身が世界の中に存在していること  を意識し、物事に接して感情と理性で考え、判断し発言し行動す  る。これらを限りなく人間と同じよう

      • 泥にまみれて汗かいて

        僕が学校で「社会」を学んだ頃、もう20年近く前になる。 そんな1980年の頃、つまり僕が社会を勉強したような頃の、産業三部門別人口をみるとこんな感じ。    第1次産業:541万人  第2次産業:1933万人  第3次産業:4000万人 それがいまでは(2018年統計)、こんな感じになってる。  第1次産業:228万人  第2次産業:1566万人  第3次産業:4731万人   出典:『日本国勢図会』    https://ux.nu/12p6a 食糧自給率が問題

        • ビジョンに向かって進歩するんだってさ

          現状を把握し、理想とのギャップをうめることでビジョンにむかおう、という美辞麗句は今も世間に根強い人気だ。 ダーウィンをバックボーンにしたスペンサーの社会進化理論のようなものが背景にあるのか、進歩のために異質を飲み込んで新たにうまれる秩序で、新たなビジョンを作ろうってことか。 でも進歩して、どこに向かうのか、僕にはさっぱりわかりにくい。 会社員のときも「おまえの理想を描けよ」ってえらそうに言われても、信じられるユートピアを描けるほど、頭の中のお花畑は花開かなかった。 そ

        コロナ ラーメン 蒼い空

          「うそつき」な黄砂の蜃気楼

          毎年、春から初夏にかけては、黄砂がなやましい。 毎度車はずいぶん汚れるし、何より目がしぱしぱしてかなわない。 いや、正確に言うと、 「なやましかった」    し 「かなわなかった」  のだ。 どういうことか。 というのも、今年は体感する黄砂の被害が少ないって気がしたのだ。目に違和感を覚えることもなかったし、車の汚れがさほどでもなかったんだ。 もしかして、と思って、理科年表をひもといてみた。 「月別の黄砂観測延べ日数」 という統計がある。 この数値は、2002年

          「うそつき」な黄砂の蜃気楼

          想像という信施

          こういう時期(有事)だからなのか、 助け合いの精神が発揮されようとする場面によくでくわす。 どこで何を贈っただ、 だれに何を助けただ、と。  へぇ、確かに素晴らしいことです。 でも、そんなボランティア精神が 発揮されるのを横目に、 何も出来ずに卑屈になる人の思い 「ぼくはなんにもできないよ・・・」 も、ちらほらお聞きします。  うーん。 ところで、何かを施すことことには、 狂施と信施がある、と白隠禅師は戒めます。  ────────────────────────

          トトロフィルターに気づく

          物の見方が全く同じひとはいない。 そんな当たり前のことだけど、そこに気づくのは難しい。 そこで自分の見方に偏りがあることや、 フィルターがかかってることに気づくには、 アートに触れるのがきっかけになる・・・ なんて、かっこいいことも言われるけど、 笑いに触れるのも、 結構良いきっかけになると思ってる。 ところで、かまいたちさんの漫才にこんなのがある。 https://www.youtube.com/watch?v=iKOgH2opVME ”トトロを見ちゃった人が、

          トトロフィルターに気づく

          農業全書に、農業的な思想を学ぶ

          どんなに貧しかろうとも、 しっかりした蓄積があれば飢えにこまることはない。 本当の有事に心配になるのは、 お金より実体にならないだろうか。 少なくとも私はそうで、食と水が確保出来るなら、 自粛も引きこもりもいくらでもできそうな気がしてきた。 (本もたんまりあるし) 私の性格はともかく、 人は食べずに生きることは出来ない。 だから有事の備えというのは、 実際の食べ物や着るものや水の確保が大切だ。 お金は食うことも着ることも出来るわけじゃねぇ、 なんて考えをよく聞かされた

          農業全書に、農業的な思想を学ぶ

          生産性、ミクロでみるかマクロでみるか

          産業の生産性ってものを比べてみてた。 自分が関わる建設業で、 日本を1としたらどうなるか。 フランスが相手では0.89とちょっと良いものの、 ドイツに1.07、アメリカには1.37、イギリスには1.47、 と大きく水をあけられているのがわかる。   ※出典:産業別労働生産性水準の国際比較    日本生産性本部 2018年 4 月 より    https://www.jpc-net.jp/research/rd/report/pdf/sd7.pdf ところで、こうした統計

          生産性、ミクロでみるかマクロでみるか

          ファクトの羅列(令和・平成・安政)

          何かとソトが騒がしいので、 ちょっとそれに関する数字を見ていました。 ずいぶんと賑わってる コロナによる日本の死者数は466人。 約4人/100万人。 そして、年代別死亡確率は、 10代:ほぼ0 20代:ほぼ0 30代:0.1%以下 40代:0.1%以下 50代:0.5% 60代:1.7% 70代:5.2% 80代:11.1% ちなみにトップをゆく国々は  イタリア452人/100万人  フランス372人/100万人  イギリス362人/100万人 だ、そうです

          ファクトの羅列(令和・平成・安政)

          出来れば不要でありたい救世主

          エネルギー、食。 ふと繰った本で、ここをマーケットに任せるな、と仰る原丈人さん。  ─────────────────────────────  エネルギーと食料に関しては、すべてをマーケットメカニズムに  自由競争に委ねた場合、生活環境があまりにも外部要因によって  左右されることになってしまう。エネルギー価格が高騰したり、  食糧の需給が逼迫した場合には、安全保障の問題にも直結しかね  ない。エネルギーと食糧については、自給率を竹丸と共に、投機  の要因を排除した安定

          出来れば不要でありたい救世主

          あの頃 妄想  今もう 試行

          人が町へでなくなり、むしろ集まるという行為が否定され始めた。 こんな未来、ほんの数年前、一体誰が想像しただろう。 未来は僕らのちょっとした予想なんて、ゆうゆうと飛び越えてやってくる・・・ と思ったら、技術の可能性を信じ、AIによる未来がどのように展開されるのかを深く考えた技術者達は、どこかイメージしておられたのかもしれない。  ─────────────────────────────  センサーが張り巡らされ、そこから吸い上げたデータを人工知能  が音もなく解析している

          あの頃 妄想  今もう 試行

          ほろ酔い一献 ほどよい一首

           ─────────────────────────────   大伴坂上郎女の歌一首  「酒杯(さかづき)に 梅の花浮け思ふどち    飲みての後は 散りぬともよし」     和(こた)ふる歌一首  「官(つかさ)にも 許し給へり今夜のみ   飲まむ酒かも 散りこすなゆめ」    『日本の酒 (坂口 謹一郎)』    https://ux.nu/UglPd  ───────────────────────────── 万葉の頃、禁酒令がしかれたりしてた模様。でもそんな

          ほろ酔い一献 ほどよい一首

          ころな てらだ れきし

           いまのコロナの騒ぎには  いろいろ気になる事が多い。  もし今、寺田寅彦氏が生きていたら、  なんて言うだろう。  ─────────────────────────────  ものをこわがらな過ぎたり、こわがりすぎたりするのはやさしい  が、正当に怖がることはなかなかむつかしいことだと思われた。    『寺田寅彦随筆集 第5巻』    https://ux.nu/Tmy9t  ─────────────────────────────  歴史は繰り返すのか。  

          ころな てらだ れきし

          タダ書き、あやなれ

          こうして「書く」ことは自分と向き合うこと。 ブログにあわせて、久しぶりに日記を記してます。 それはとても単純な記録で、「日々、~をしよう」と決めたことや習慣づけたいことを、やったかやらなかったか。実践するなかで、気づいたことは何かを淡々と記すようにしてます。 あんまり氣会い入れすぎると、ちょっとしたときにくじけそうにもなるし、ひとまずこれくらいのやりやすい感じでいってみてます。  継続する、ってことに価値はあるはず。 で、こうして書いてますと、思考は整理されます。人

          タダ書き、あやなれ

          繰り返されるパターンに何を見る

          時代を観察すると、似たパターンを発見することがある。 元号が変化するときは、時代の変わり目が現れやすい、という話を聞いた      平成のはじめにバブルがはじけ、      令和のはじめにコロナが襲う。    加えて、少し前の激動のころをたどって見ると安政がすごい。 この頃は、政治的にも災害的にも激動だったのですね。        ~安政のころの災害史(かっこ内は死者数推計)~ 安政元年 1854  <ペリー来航、日米和親、日露和親条約>  安政東海地震(約3000人)、

          繰り返されるパターンに何を見る