知力と胆力のバランス

ものごとを決めるには、考えなあかん。
けど、最後はえいやっと思い切れる勇気が必要。


そんな風に「意思決定」には、知力と胆力のバランスが必要だって、ずっと感じてました。
その胆力を培いたくて、このたび合気道を学ぶことにしたわけです。

でもずっと若い頃は、知性あってこそ良質な判断ができるのだ、と思っていましたから、馬鹿な僕は勉強しなきゃならない、という思いが結構な危機感としてあったわけです。そんな焦燥感が、学校でも卒業後でも原動力となりました。そのわりに卒業成績がいまいちやったのは、残念なのですが・・。

とは言え、その姿勢があったからこそ、いろんな知識はふえた気がします(まだまだ自慢できるもんじゃないけど)。そしておかげさまで、少なからずいろんな方とのやりとりにも対応できるようになってきた気がします(あくまでも気がする程度)。

それでも、実際に「判断」したり、何かを「決定」したり、あるいは他者に「意見」したりというときに、まだまだ迷いがふわふわと心の中を覆うわけです。
そんな場面では自分の発言に責任が発生したり、言うことに勇気が必要だったりしますから当然ですよね。そしてそんな場面を通じて何度となく、「あ、知力だけではだめなんだ」って思わされてきました。


自分のことでも、家族のことでも、経営のことでも・・・、どんなことだって、最後のところで踏み出したり決めたりするのに必要なのは「胆力」なのかと。もちろん、情報を集め、分析したり考えたうえでとなりますが、最後に決めるところの力は、実際に動く中でしか育むことはできないのだとおもうのです。

そんな胆力をつけたく、まず私淑したのが中村天風師でした。そしてそんな師と関係の深い合気道の始祖である植芝盛平氏へと関心は動き、そんな双方から魅力を学ぼう、と思って以来気になってきた合気道。

いろんな本をこそ読みましたが、胆力なんて知識で学ぶもんじゃないはず。書籍を読んでわかったつもりになるんではなく、実践と試行錯誤のうえでしか、こういう力は養えないのではないように感じます。

そんなこんなで、新しいことへの挑戦が自分の仕事のチカラや価値提供にもつながるんだと感じつつ、これからコツコツと積み重ねて参ります。

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