スプラのトラウマ

「スプラ3楽しみだね〜早く発売されないかな〜」とか言いながら、実はまだ予約DLしていない。

正直怖いのだ。

1、2とやってきたわけだが、まあ良くない思い出が多い。
不幸にも1と2をやっていた頃のフレンドは自分より圧倒的に上手い人ばかり。
それこそ1ならS+、2ならXはおろかガチパワー2500はいける感じの人たちである。そうじゃなくてもS以上の人ばかり。
別に誰が悪いとかではなく、あまり技術が離れすぎた人と遊ぶと良くないらしい。
絵を描き始めた初心者が神絵師に囲まれて自信喪失する感じ。

ちなみに悲しいエピソードはいくつもあるが、印象的だったエピソードを記す。

1の頃、フレンド3人とタグマをやっていた。
3人はS+、私だけB帯だった。
当時はS以下はタグマでもウデマエが変動していたし、マッチングはウデマエの高い人に沿った相手が来る様になっていた。私というお荷物を抱えた4人PTがガチガチのS+4人PTにほぼ勝てるわけがない。

当然負ける。
私のウデマエは下がる。
みんな上手いのは当たり前だし、フレンドと遊べればそれで満足していたので私としてはウデマエ自体はどうでも良かった。
が、フレンド達の方が気にし始める。
気を遣ってくれて、フレンド達がサブ垢を持ち出す。
中身はS+なので、当然彼らが相手を蹂躙し始める。
勝つ。

こちらに良かれと思ってやってくれたのだろうが、全然楽しくない。

巷ではこの手法でSに上がる養殖イカなんてのも存在していたが、こんな方法でSに上がったとて何も嬉しくない。
というか自分が荷物である事自体は何も変わらない。
「いやーB帯余裕だわ〜〜〜」と楽しそうに蹂躙するフレンド達。
いや、私はずっとそのB帯で伸び悩んで苦しんでいるのだが。
なんかこっちまでバカにされてる気分だった。

2が発売してからのある日、Xのフレンドと2人組でリグマを遊んでいた。
私に向けて文句を言う事は無かったが、味方野良2人に永遠と文句を言い続ける。
険悪。
というかその野良2人よりも死にまくって足引っ張ってるのが私である。
確かにたまに本当にひどい動きをしてる味方はいて(エリアガン無視して裏取りしかしない)、私はエリアを塗ろうという意識はあるが単純に雑魚なだけだった。
にしても、である。

文句や口が悪い事自体はいい。私もそうだし。
ただ、険悪な雰囲気を出すのはやめてほしい。
ちなみにそのフレンドとは後ほど縁が切れた。

そんな感じのエピソードを持ちつつ、周りのナワバリ合流してくるフレンドはXの強者ばかり。
全く歯が立たないわけではないし、その人達自体はいい人だったので楽しかったが、そんなナワバリを経てから自分のガチマッチに戻ると…
A帯の味方と敵が当然Xのフレンドより上手いわけはなく。
そして、そんな敵にあっさりやられる自分の下手さを実感して嫌になった。
なまじっか上手い人たちを見てしまっているせいで、相手自分ともに立ち回りの悪さは分かってしまう。
余計に苛立つわけである。
ガチマッチは味方にイラつくという人が多いが、私は敵味方以前に、ひたすら自分に対してイラついていた。
「とにかく自分はダメなんだ」と泣きそうになっていた。実際泣いてたこともある。
敵にやられると圧倒的に強い敵以外は「こいつ強いな!」じゃなくて「私ほんと下手」になっていた。
今でもなりがちである。
なんなら少しひどいデスをしただけで、頭がパニックになってしまう。

あとこれは最近気付いた事だが…
当時私以外が全員上手いナワバリだと、当然キル役は他の人に任せて、私は塗りで貢献するしかない。
いわばサポート役に徹していたわけだ。
その意識が染み付きすぎて、ガチでもサポート役に徹してしまう。
そのおかげかキル意識が低いし、なかなか味方を勝利に導く事が出来ない。
これが私が弱い要因なのかなと思う。
なんなら今でもその感覚が抜けない。
というか敵を見ても「殺せる!」じゃなくて「やられるうわーこわい逃げろ」になってしまう。

こんな状態が続くと当然、多少は上手くなりたいので動画見たりして戦術の勉強をする。
視野を広げる訓練もしたりする。
試し撃ちに何時間も篭っていた時期もある。
色々な人にアドバイスも聞いた。

そのおかげで多少上手くなった部分もあるけど、セオリーから外れた行動(例えば裏取り)が全く出来なくなってしまった。
状況に応じた思い切ったプレーも全く出来なくなった。
色々なアドバイスを鵜呑みにしすぎて、何が正しいのかも分からなくなった。
情報を入れすぎて咀嚼出来なくなってゲロ吐いてる感覚である。

もう一つ要因があって、これは私が完全に悪いんだが………
キャプチャボードに繋いでゲームしているのだが、切り替えがめんどくさくて、キャプチャボードに映し出された状態でずっとスプラをやっていた事がある。
当然画面は遅延する。遅延といってもコンマ秒とかそういうレベルなのだが、TPSでこの遅延は致命的である。
当然ボムコロに反応出来ず死にまくっていた。
愚かにもこの原因に辿り着くまで時間がかかったので、ずっと「何でこんなに死ぬの?自分下手なの?」となっていた。

とにかく自信が無くなった

そんなわけで、自信をベキベキに折られたわけである。
上記のエピソードに関しては本当に不幸でしかない。不幸自慢と言われても主張し続けたい程度には不幸だ。
こういうわけで「自分は本当に下手なんだな」という負け犬精神が根付いてしまった。

そもそもみんなと対等に遊びたい、早く上手くなりたい、上手くならなきゃという気持ちが強すぎた。
ナワバリは遊びというより、「索敵の鍛錬をしている」という感覚が今でも少し抜けない。
どの試合でも上手く立ち回りが出来なかった時とかひどい対面をした時は自分を必要以上に責めてしまう。

まさに戦意喪失といったところか。
こんな状態でやったところで上手く動けるわけがない。イップス。
そのせいで余計自信が無くなっていく。悪循環。
ひたすら「何で自分はダメなんだろう?」が頭に付き纏う。

リザルト画面では必要以上に成績を気にしてしまう。
というのも、ナワバリでは自分が一番下なら私が塗らないせいで負けた、になるしキル数や塗りptが味方より低い場合も私が荷物なんだ、という意識になる。勝ったとしても、である。

他のプレイヤーに対してあまり思わないが、自分が戦犯かました時は本当に自己を責めてしまう。

キルしてきた相手に「こいつ下手だなって思われてんだろうな…」とか、自分がデスしまくって負けた試合は「味方にゴミがいたって思われんだろうな…」「センスないからやめた方がいいよヘタクソとか思われてんだろうな」となっていたりした。
直接何か言われたわけではないので、完全に被害妄想なのだが。
これは自分がHSP気質だからかもしれない。つくづくクソな性質である。

ちなみにPvEのサーモンランですら病んでいた。
自分が足を引っ張りまくっていたので。

こんな状態で素直にこのゲームが楽しめるわけもなく………しばらく離れていた。年単位で。
だが、最近はまた新たなフレンド達と2をやったりしている。
ウデマエXだらけという地獄空間ではないし、わちゃわちゃ楽しくやっている。

喪失した自信も少しだけ取り戻し、自分はめちゃくちゃ下手というわけでもない(上手くもないが)とは思えるようになった。

最近は楽しくやっている………のだが、やはり調子が悪い時はある。
負けが込んだり、しょーもないやられ方が続くと「やっぱり自分はダメなんだ」という気持ちがまたふつふつとわいてくる。
誰にイラつくというわけでもないのだが、とにかく自分の下手さに悲しくなって泣きそうになる。
普通に楽しくやってるフレンドが恨めしくなる。
気を遣われる。そんな自分がさらに嫌になる。

あまりにも自信が無さすぎて、単純にその日の調子が悪いだけなのかも分からない。
だから1度始めると「なぜ自分はこんなにダメなんだろう?どうすれば解決するんだろう?」と永遠に続けてしまう。病的なほどに。
イカが純粋に好きな人には悪いが、こんなゲームこの世に出てこなければ良かったのにと思った事さえある。

スプラ3を楽しむためには

ここまで書いて、じゃあやっぱりこんなゲームやめた方がいいのでは?3も買わない方がいいのでは?という気持ちも強くある。
でもやっぱりやりたいという困った事態である。
予約購入はまだしていない。

そもそもここまで私の自信をへし折ったものは、これまでの人生でこのゲーム以上にない。

イラストで神絵師の画力に殴られる時はあるが、練習さえ続けていれば、いつかはあれになれると思える。

スプラも上手くなるためには練習や試行回数あるのみだと思っているが、練習してても「本当にこれで上手くなるの?根本的に間違ってないか?」という気持ちにさせられる。

長々と書いたが、私はスプラトゥーンというゲームを純粋に楽しみたいだけなのだ。

とりあえずへし折られた自信を取り戻そうと、積極的にキルを取りに行く動きをしてみたり、色々模索している。
なんなら気分を一新しようとサブ垢で軽くプレイもした。
BやA帯でサブ垢に蹂躙されてきた身としてはサブ垢は正直大嫌いなのだが、こればかりは仕方あるまい。

そんなわけで。
果たして私は3を楽しむ事が出来るのだろうか。
楽しく出来たらいいな。

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