既に何人かの方にはご報告しましたが、先週1/19(金)、国立循環器病研究センターにて心臓の手術を受けました。術後経過は比較的良好で、6日間の集中治療室(ICU)生活を経て、木曜日から一般病棟に復帰。点滴も減ってきて、だいぶ自由に動けるようになってきています。

11月のカテーテル検査の結果などを踏まえた上で、12月の診察へ。初対面となった心臓外科のいかつい先生の第一声は「これは手術せなあかんなぁ。」でした。以前から言われている大動脈の弁を交換し、傷んでいる大動脈そのものを一部人工血管に…まぁ何やかんやケアせなあかんやつだったようです(笑)今までさほど労らなくてすまんね、心臓クン。

さて、手術に臨むにあたり、手術台で何を思うのか？麻酔中の記憶はあるのか？術後、最初に思うことは？ICUってどれくらい辛い？など自分でもいろいろと興味がありました(笑)ので、簡単に書き留めておきたいと思います。(別に人に見せる必要はないんですが、誰か1人ぐらい興味あったらおもろいな、とか。笑)

【麻酔まで】
意外にも、前夜はちゃんと寝れました(笑)
病院にもよると思いますが、私の病院の手術室は、手術台が中心、上にはライト、周りで着々と準備が進みます。概ねドラマによく出てくるアレです。
手術室の病棟までは意外と平常心だったのですが、ドラマのアレを目にした途端、さすがに緊張し出しました(笑)
手術台に上る前、何度目かの本人確認をされ、執刀医と麻酔科の先生に「よろしくお願いします！」と言われました。
麻酔の点滴を打とうとするも、どうも私は血管が細いらしく、よくこの「血管探し」に苦戦されます。結果、手の甲に点されることになり、(手の甲は痛いと聞いていたので)「いやいやこれ痛いやつやん」と内心突っ込んでいました。麻酔用のマスクをされ、注射が打たれると、何となく頭がぐわーっとするのを感じました。あーもうこのまま寝るのかな、と思ったのが最後、私の意識はブラックアウトしました。
当初の予定では、手術は早くて7～8時間、と言われていました。

【目が覚めて】
次の記憶は、何か周りがざわざわいっていること。音は聞こえるが目は開かない…そんなことが途切れ途切れに2回ほどあったでしょうか。(余談ですが、死語しばらくは耳が起きている説、これを考えるとあり得るかも？笑)「今、朝の9時○○分です。手術無事に終わりましたからね！ご両親も見にこられましたよ！」はっきり聞こえてうなずき、目を開けたのはこれが最初でした。訳もわからぬまま、手術中につけられていた人工呼吸器を外されます。3回ぐらいえずき、傷が痛みました(笑)これも噂でよく聞いていたので「あ、例のえずくやつ」と思った覚えが。「はいこれで一番しんどいやつ(呼吸器外し)終わったからね！」と言われましたが、呼吸器がどうしても喉を傷つけてしまうため、風邪を引いたときのように喉がヒリヒリ。酸素マスクの影響で口はカラカラ。手足が燃えるように熱く、「痛い？」との問いに「暑い」と答えました(笑)(実際、手術の影響で38℃オーバーの発熱がありました。)アイスノンを持ってきてもらい、少し落ち着いたことを覚えています。
麻酔が覚めきらず、寝たり起きたり記憶が断片的なのですが、目が覚めて数時間は目の焦点がほぼ合いませんでした(笑)
そんな中でも鮮明な記憶がひとつ。初めて目を開けたときでしょうか。ICUの看護師さんが一言。
「よく頑張ったねぇ。14時間かかったんだよー」

(じゅ、じゅ、じゅうよじかん！？！？)

後で聞いた話、当初の予定通りで手術を終えようとして傷口を閉じたところ、血流がえらい悪くなり、バイパス手術(については私もあまりわかっていません。血流を迂回させる何らかの措置ですね。雑)を敢行したとのこと。目が覚めてしばらく後、執刀医の先生が来たとき、 「無事に終わってよかったですねぇ。」といった看護師さんに対し、 採血しながら「いやぁ、12時間(前後準備で14時間)かかりました…(疲)」この一言に大仕事感が現れていました…。我ながら、えらいことになってしまったもんです。先生方、看護師さん、夜23時頃まで病院に詰めることになってしまった父母、その他お世話になった皆様、本当に感謝しきれません。。今後も大切に生きて参りたいと思いますm(_ _)m

もはやこんな長文になってしまいました(汗)
術後の集中治療室(ICU)での6日間についても、まぁ大変なこと、いろいろありました(笑)記憶の薄れないうちに、これよりはもう少しわかりやすく(笑)書ければと思います。

最後に、今の私は元気です。ご飯も食べられるようになりましたし、本日からはシャワーも解禁＼(^^)／「どんどん歩き回ってくださいねー」とのスパルタリハビリ(嘘です)に応え、休むところは休んでちゃんと復活したいと思います。また旅と吹奏楽がしたいです(。-∀-)♪

写真は、昨日窓から見えた雪景色です。奇しくも平成最大の寒さをエスケープすることに成功しましたw