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裏切り・・・価値観のちがい

28歳で結婚すると義実家と比べて実家のテンションが異常に高いことに気づきました。声が大きい・会話が多い・家族以外の人が頻繁に出入りする・冠婚葬祭が盛大・・・とにかく落ち着かない家でした。

結婚生活を始めてから自分の求めていた生活環境が・プライバシーを尊重される・自分の時間が守られる・ハレの日(冠婚葬祭)よりもケの日(日常)を大切に感じるなど、実家とは正反対だとわかりました。無口で多趣味な夫との暮らしはそれを実現していて心地よく、無意識にそういう生活ができそうな人を結婚相手に選んだようでした。

両親の価値観に明確に違和感を覚えたのは10歳頃で、それから生きづらを感じていました。特に母親のことを好きになれない自分をずっと責めていました。母親に特別な不満があるわけでもないのに『この人は私を理解出来ない』と感じていて、自分は酷い子供だと思っていました。『普通の子供は母親のことが大好きなはずなのに・・・自分は普通じゃない悪い子だ』長い間そう思い込んでいました。

病気になった人なら誰でも原因をさがして過去の自分と向き合うことが増えるのかも知れません。私も寝る時間が膨大になって、幼い頃の夢をたくさん見たり過去を思い出すことが増えて改めて自分の価値観を見える化しました。

価値観というのは良い悪いの判断をするものではありません。

「普通は○○」とか「□□があたりまえ」という考えでは価値観の違いを認め合うことはできません。価値観の違いを認めながら生きていく為に必要なスキルは『距離をとる技術』ですが、その技術を磨くための大前提として自分の価値観を正確に把握する必要があります。

自分の価値観を知る為には違う価値観の人との接点が必要です。わざわざ接点を持つ努力は必要ありません。社会生活そのものが価値観の違う人たちとの接点であふれています。嫌いな人・苦手な人・合わない人などは分かりやすいのですが、自分の価値観を正確に把握できていない人に起こる問題があります。

信じていた人や、好きな人に 裏切られる

この経験をせずに大人になる人っているのかしら?多かれ少なかれ有りますよね。裏切られたと感じるのは、そもそも相手の価値観と自分の価値観が同じと決めつけていたからです。価値観が違うとわかっている相手の言動で裏切られたと感じることはありません。

そして、どれほど価値観が似ている人でも、自分と全く同じということはないことも知っておく必要があります。

誰かと話している時、相手の意見に?や!を感じたり、他人の言動にイラっとした時がチャンスです。ひとりになってその場面を思い出し

『相手と自分の・是(OK)・非(NO)』をひとつひとつ目の前のテーブルに丁寧に並べてください。実際に紙に書いても良いし、イメージでも構いません。

良い価値観・悪い価値観はありません。

?とか!とかイラッの度にそうやって是非を目の前に並べていると、だんだん自分の価値観を正確に知ることができるようになります。

価値観は変わることもあります。現在の自分の価値観をしっかりと捉えられたら、自分と違うものの見方に出会ったときに「へーーそういう考え方もあるのか!」と思考の枠が広がる体験が増え、世界の広さに感動したりします。こういう体験は脳にとても良いようですから、脳の機能障害のリハビリになるんじゃないかと思い実践してきました。私にはとても効果がありました。

価値観はすごく似てるけど、なぜか嫌いという人もいます。他人との距離をはかる術を身につけたことで、生きづらさからは解放されました。

誰とでも仲良くはなれません。そして誰とも喧嘩する必要もありません。

自分は何をとし何をとしているのか、確認してください。





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