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MATCHAオフィスのある浅草という街

こんにちは。インバウンド(訪日)メディアMATCHA(matcha-jp.com/)で編集長をしている植松と申します。

僕たちのオフィスがある浅草は、都内でも有数の訪日旅行者が集まる街です。

都内で暮らす方の場合、浅草は上京時に行ったり、都外から来た知人を案内する街で、普段はなかなか訪れることがないかもしれません。

もしも最後に浅草へ訪れたのが数年前という方は、ぜひ今の浅草を見てみてください。訪日客の方の量に驚くことでしょう。

なぜ浅草に訪日旅行客が集まるのか

東京で日本らしい雰囲気を味わうなら、浅草は一番うってつけな場所。

江戸時代から日本人にとっての観光地だったため、土地自体が外から来た人を受け入れるようにできています。訪日旅行者が集まるのもうなずけますね。

でも本当にそれだけでしょうか。今回は僕が浅草で働いていて感じた、訪日客の集まるその他の理由を紹介します。

訪日客が集まる理由1:立地

訪日旅行者の視点に立つと、東京をまた違った形で捉え直すことができます。

人気の観光地や、空港からのアクセスなど、観光に利用するスポットを中心に彼らは東京という街を思い浮かべているのです。

訪日客の観点から浅草の立地を考えてみましょう。

羽田空港からは京急線(浅草線直通)で1本、成田空港からは京成線(浅草線直通)で1本の好立地。

やはり成田空港からのアクセスに便利な上野へも電車で2駅です。さらにアニメ・マンガ好きの訪れる秋葉原も非常に近く、東武線を利用すればスカイツリーへもすぐ。紅葉で世界的に知られる日光も浅草からアクセスできます。

日本観光のハブに、浅草はぴったりなのです。


訪日客が集まる理由2:街の規模

浅草は、浅草寺を中心に徒歩で観光を完結できるコンパクトな観光地です。浅草寺を中心にじっくり定番のルートを見て回れば約1時間半から2時間。食事をすればさらに1時間。おみやげ屋さんやデパート、訪日客の喜ぶディスカウントショップもあるので、買い物にもじっくり時間を使えます。

ここまでで半日。

疲れたらそのままホテルに戻ってもよいですし、もっとディープな浅草を見て回ろうとすればさらに数時間を費やせます。かっぱ橋や上野、蔵前、スカイツリーなど近隣の別エリアへ行くのもよいですね。

浅草という土地は旅行プランのパッケージとして完成している上、+αの選択肢にも恵まれているのです。好みに応じた東京旅行を組み立てやすいため、立ち寄る先のひとつとして選ぶ方も多いのでしょう。

訪日客が集まる理由3:インバウンドへの姿勢

古くから観光地として知られる街に行くと、「日本人が楽しんでいるそのままを体験してほしい」とおっしゃる方がよくいらっしゃいます。

それもひとつのやり方。

浅草の場合も、古くからやっているお店では「昔のまま」にこだわっている方がいます。

しかし全体的に見れば、浅草を含む台東区は訪日客の受け入れに積極的です。

必要がそうさせた一面もありますが、個人商店であっても多言語対応している店が多いですし、中国の旅行者がよく使う銀聯カード対応点も目に見えて増えてきています。最近では訪日客専門のお店も増えてきました。

自治体も積極的です。台東区の公式HPは、機械翻訳ではありますがなんと全部で89の言語で閲覧することが出来ます。雷門前にある浅草文化観光センターは、観光案内所だけでなく展望台のある観光施設としても利用されています。

浅草の街を歩くと、官民が一丸となってインバウンド集客に取り組んでいることを実感することでしょう。

「訪日客を呼び込みたい!」そう考えている自治体の担当者さんは、ぜひ一度浅草を訪れてみて下さい。

しかしその上で、浅草の形だけがインバウンド観光の正解ではないと、僕は思っています。

そこで次回は「でも、すべての観光地が浅草を目指さなくてもいいんだぜ」というお話をします。

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