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採用のポイントは"裏切り"〜面接でよく聞くいまいち回答おもしろ回答〜

こんにちは、インバウンド(訪日)メディアMATCHA(https://matcha-jp.com/)で編集長をしている植松と申します。

前回の記事では、僕やMATCHAの人間が採用面接をする際にする定番の質問と、その質問から読み取りたい大事なポイントについてお話しました。

今回は面接時によく聞くいまいちな回答から、なぜその回答がいまいちなのか、どうすれば採用したい人材に映るのかを考えてみたいと思います。


ほぼ半数。MATCHA応募者の定番志望動機

MATCHAには本当にたくさんの方が応募してきてくださるのですが、そういった方々の志望動機は、大体数パターンに分類できます。

例えば以下の通り。

「留学(海外赴任)を期に、日本の魅力を再認識した」

「海外の方に日本のことを聞かれて答えられなかった。自分自身日本について学びたい」

「インバウンドという数少ない成長業界に身を置いてみたい」

正直な所、僕は上記の志望動機を聞いてもまったく心が動かされません。さすがにマイナスの印象までは持ちませんが、採用の可否に影響することはほぼありません。

死ぬほど同じことを聞いてきて、他の人との違いを比べる基準にならないからです。「TOEIC800点」のような英語力も同様です。

エピソードも含めて話すと、志望動機のやりとりで3分くらいは必要なはず。面接時間のうち応募者の話す時間が30分とすれば、意味の薄い志望動機を説明すると貴重なアピール時間の10%をムダに消費してしまうことになります。


自分たちの競争相手を想像する

なぜこのような不幸な時間ややりとりが生まれるのでしょう。僕はこれが想像力の問題だと思っています。

応募者の方の多くは、志望動機や自己アピールの「ロジック」を組み立てることを優先して、ロジックの周囲にまで気を配れていないようなのです。

自分もそうですが、人は物を考える時どうしても自己本位に考えてしまいがちです。採用面接の場合、「自分と会社」の2点だけを考えてしまっているのではないでしょうか。採用側も同じです。応募者と自社のことばかり考えている。

でも実際はそこに、「自分以外の応募者」「自社以外の会社」も含まれています。

この会社に応募する人はどんなバックグラウンドの方が多いのだろう。何を強味にしている方が多いのだろう。

そう考えると、どうすれば自分が他の応募者の中に埋没しないのか、他の応募者と差別化できるのか、を考えることができるのではないでしょうか。

差別化すべきなのは採用側も同じ

採用側に立った場合も、同じ反省が活かせます。応募者のほうが多い職種、業態でないのなら、自分たちが応募者に選ばれる側であることを自覚しないといけない。

報酬、条件、特別な会社のルール、職場の雰囲気などなど。他の競合と比べて自社が勝てる部分は無いか、負けている部分がないかも考えなければいけません。

僕も最近では別のインバウンドメディアの方々と情報交換することが多いのですが、その中で上記のようなポイントについてお話することもよくあります。

期待するものを提供するだけでは取引です。自分や自社を売り込む=営業するのなら、予想を裏切る・上回るのが肝要だな、としみじみ思っています。


「やりたいことがない」という差別化

将来やりたいことはありません。卒業後の予定もまったく決まっていません

かつてそう断言した学生さんがいました。

普通なら門前払いかもしれませんが、結局その方はインターンとして採用しました。別に上記のコメントで採用したわけじゃありません。

MATCHAに応募してくれる方はみなさん優秀で、ある程度自分をアピールするロジックを用意しています。だからこれまでそんな回答を受けたことはなく、思わずこちらからいろいろ質問してしまい、はからずもその人の良さや魅力を掘り出してしまったのです。

これまでにないタイプはそれだけで興味を惹かれますし、新しい血を常に入れていきたいベンチャーでは「よくわからんけどいっちょ入れてみるか」とイチかバチかで判断する場合もあるでしょう。

みなさんも就職・転職活動をする際には「これまでこの人(面接官)はどんな人を面接してきたのだろう。どうすれば興味を惹けるのだろう」と考えてみてはいかがでしょうか。

※きちんと質疑応答できる、失礼な振る舞いがないという条件付きです。本当に何も考えていない方は採用しません。
※上記は採用コストの比較的低いインターン採用の事例です。必要なスキルが決まっており、採用コスト・リスクの高い正社員候補の場合はまた別の基準(というかフィルター)が存在します。


意識しているのは、おもしろ採用

僕は採用時にはおもしろさを重視しています。

おもしろさ=これまで知らなかった知見・経験を持っている、予想できない部分がある、新鮮さを会社にもたらしてくれる、ということです。

同じような能力経験を持っている方なら、断然おもしろい人を採用したいです。一緒に働いてみたいと思えるし、何かを変えてくれると思えるからです。

直感に近い部分があるのですが、いまのところこの採用基準はあまり的を外していません。MATCHAの、特に編集部のメンバーは僕に無い能力を持った本当に頼りになる人ばかりです。

だからMATCHAのメンバーは個性豊かなおもしろい人ばかり。詳細はいずれ別の記事として紹介しますが、もしもこの記事を読んでMATCHAに興味を持った方はぜひ気軽に応募してみてください。

こちらに詳細が記載されています。現在は僕のアシスタントを募集中!!

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