多国籍な人材の集まる組織のおもしろさ【文化編1】
おはようございます。インバウンド(訪日)メディアMATCHAで働く植松と申します。
前回は、多国籍な人材が集まる職場で生まれがちな「言語」の問題と、問題を解決する方向性、多様な人材が集まる職場のコストについて、僕なりの考えをお話しました。
今回は「文化」の違いが生む問題、というかコストについてお話します。
目次
書いていたら長くなりそうだったので、全中後編に分けます。参考までに、今決めている見出しだけ紹介します。
【前編】
仕事で感じる2つの違い
コミュニケーションに対する考え方の違い
【中編】
時間に対する考え方の違い
大変なのは外部とのやりとり
これから現れるだろうと予想していること
【後編】
個々の違いを活かし補うのが会社
「郷に入りては郷に従え」と考えない
仕事で感じる2つの違い
海外のスタッフと接していると、「文化が違う(by ヒストリエ)」と感じることが頻繁にあるのですが、その中で業務に影響する違いは大きく「コミュニケーションに対する考え方の違い」「時間に対する考え方の違い」の2つに分かれます。
順にお話します。
※ただ最近は、外部メンバーやインターンと接していて「その国の国民性ではなく、うちのスタッフの個性が強すぎるだけでは」とも思い始めています。
※「外国人」という言葉をなるべく使わないようにしているんですが(海外のスタッフ、海外メンバー)、なかなかフィットする言葉がないのが悩み。みなさんどうしてますか。
コミュニケーションに対する考え方の違い
まずは仕事中のコミュニケーションについて。
仕事の内容や職種にもよるのですが、弊社のメンバーには、「コミュニケーションの量を絞ることで生産性を上げるタイプ」「活発にコミュニケーションすることで生産性を上げるタイプ」の2つのタイプがいます。ようは雑談の有無と多寡と生産性の関係が、人によって異なっているのです。
僕は余計な会話や情報を遮断するほうが集中できるし仕事は進みます。しかし、人によっては適度に情報が流れていないとストレスを感じてしまい、生産性が落ちてしまうことをMATCHAで知りました。個人差もありますが、MATCHAの場合は国籍でざっくりとその傾向に差が見受けられます。
僕の感覚では、日本人やヨーロッパ系の人に前者が、日本以外のアジアやアメリカ系の人に後者がいるように思います。すみません。言い切るほどサンプル数は多くないです。
そのような時、あなたならどうしますか? 職場での業務に関係ない会話を奨励するのか禁止するのか、それともデスクをフリーアドレスにして会話したい人だけ固めるのか。
MATCHAではどちらの方法も採用していません。前者のように「適切な働き方」を会社側が奨励するのは、多様性を重視する会社の方針に合致しませんし、後者も社内コミュニケーションの固定化につながると考えているからです。
このように「どちらかが間違っているわけではないけど、相矛盾すること」は、MATCHAで働いているとよく起こります。そんなとき弊社では「逃げ場」を作ることにしています。選択肢と言ってもいいかもしれない。
例えば今回のような場合は、先月から「カフェワーク制」を導入しました。
本人が希望すれば、いつでもオフィスを出て近所の喫茶店などに移って仕事してもOKという制度です。当然経費は会社持ち。
これである程度は、自分の好きな環境を選ぶことができるようになりました。最初は会社に来て働くので、コミュニケーション不足になることも、いまのところはありません。
仕事のコントロールができて、コミュニケーション不足にならないようなら、自宅作業もOKにしたいくらいです。
ただ、この方法も不十分な点がいくつかあり、僕たちも目下模索中です。ただ、少なくとも以下のように言うことはできると思います。
- よい解決策:選択肢を増やす
- よくない解決策:「このように働くべき」と会社で決める
みなさんはどう思いますか? ぜひご意見を伺いたいです。
では、次回は「時間に対する考え方の違い」についてお話します。
また明日。
植松
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