見出し画像

MATHCA編集部変遷の歴史、おしえます

みなさんこんにちは。インバウンド(訪日)メディアMATCHA(https://matcha-jp.com/jp/)で編集長をしている植松と申します。

現在MATCHA編集部は10人ほどの組織に成長しましたが、ここまで来るには本当に紆余曲折がありました。

今回は、僕がMATCHAに入ってからどのように編集部の組織図が変わり、できることがどのように広がっていったかを振り返ります。

現在の組織図については、「MATCHA編集部の体制と、多言語メディア運営の難しさ」をご覧ください。

1.ひとり編集部時代

MATCHAにジョインしたのは、2015年の5月のことでした。

当時のオフィスは2フロアあるアパートで、細長い部屋でみんなが背中合わせになって働いていたことを覚えています。

「編集の方は?」と訊ねたとき、代表の青木に「いまいないんですよ」と言われ、その瞬間に「なるほど」とすべてを理解しました。

編集は、出入りの激しい職業です。記事を定期的に更新していくためには、関わる人のやる気と根気、やる気や根気を空回りさせないシステムが必要です。

編集者がゼロになる。そんなこともあるでしょう!(普通はない)

立ち上げ直後のメディアですから、システムを整備し上手く回していくことが自分の仕事でした。

それからはライターさんや翻訳者さんとコミュニケーションをとり、仕組みを整備し、とにかく記事を作り、編集し、翻訳させていく日々。メディアの足腰となる記事をストックさせて行きました。

ちなみに当時は「PV」や「UU」「SS」の違いもはっきりとは説明できないような状況。紙の編集時代のクセで、かなり慎重に編集・公開し、そのくせ公開後のPDCAサイクルがおろそかになっていたことを覚えています。思えば遠くへ来たもんだ。


2.日本人編集者が2人に

半年ほど経った頃、日本人の編集者が加入しました。

Web系の経験のある方で、非常に助けられました。労働量的にはもちろんですが、心理的にかなり楽になったことを覚えています。

「同じ立場の人間がいる」

それだけでだいぶ心が楽になる。そういうことに気づきました。スタート直後のメディアですと難しいでしょうが、編集者はなるべく早めに複数にしたほうがよいと思います。

「なんでこれができないんですか?」

コンテンツ作りが専門でない方に、編集者ができることできないこと、すべきことすべきでないことを説明するのは大変です。

僕がそのような状況に陥ったときも、よくその編集者さんに一緒に説明してもらいました。

自分の得意なことそうでないことも、比較対象となる編集者さんが入ることで自覚し、自分を客観視する契機にもなりました。

その後その人はやめてしまうのですが、この時期から「なぜどうすればメディアが成長するのか」と成長の因果関係を会社全体で考えられるようになってきました。


3.外国人編集者加入!!

2016年には初めての外国人編集者が加入しました。加入時期はずれるのですが、英語版を担当するルーマニア人の女性と、繁体字を担当する台湾人の女性です。

文化も考え方も違うメンバーが入り、当初はどう接すればいいのかもわかりませんでした。最初はどうにか管理しようと思いましたが、途中で諦めました。

個性的なメンバーばかりで、管理するよりも目標と方向性だけ伝え、あとは自由に動いてもらったほうが力を発揮してくれることに気づいたからです。

今では上司部下というよりも、自分より優秀な同年代の仲間と思いながら接しています。

彼女たちが入ってから「ネイティブはこういうものを求めるのか」と、たくさんの発見がありました。このタイミングで、前向きで能力のあるメンバーに恵まれたことは、幸運だったと思います。

ネイティブが加入したことで、この頃から読者とのコミュニケーションが活発になりました。"訪日旅行者の集まる場"が、インバウンドメディアのあるべき形です。日本人だけでは、なかなかコミュニティの育成は難しかったと思います。


4.大きくなる編集部

その後、日本人編集は自分も含めて3名。繁体字では2名+アシスタント。英語版もまもなく初めてのアシスタントが加入します。

タイ人の編集者も加入しますし、社内はどんどん賑やかになってきます。

それに合わせて問題も出てきます。言語ごとの方向性の違いや、多国籍メンバーのコミュニケーションの問題などです。

一筋縄には行きませんが、これまでどおり少しずつ解決していきたいと思います。

また、この春には通常の編集チームとは別に「広告案件」の専門チームも発足しました。営利企業なのだからお金を稼いで行くことは当然です。

理想を追いつつマネタイズしていくため、バランスをとりながら組織を運営していく所存です。

↑最近の編集部


5.これからの展望

今後は言語という横の軸、各編集部という縦の軸で人が増えていくはずです。

タイ語の次は韓国語編集部を立ち上げたいですし、各言語にSNSのチームも作りたい。映像のチームも独立して作りたいですし、全国に支部も作りたい。

少しずつ組織としての規模を大きくし、そのたびに起きる問題をメンバーみんなで楽しみながら解決していけたらな、と思います。

笑いの絶えない楽しい職場だと思います。もしもMATCHAに入りたい方は、こちらにて気軽に連絡してみてください。

ここから先は

0字

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?