人生で一番気合を入れて将棋を指してみた話(通信将棋)VS ramhomeくん


ご挨拶

ご無沙汰です。うーたです。
超エンジョイ勢なのですが珍しく頑張って将棋を指したので、その時の考えを纏めておきます(AI検討はかけてません)。
自分の反省点も多く見えていい機会だったね。
棋譜は以下のリンクから(公開許諾済)

uuta_game0629 vs ramhome: 棋譜解析 | lishogi.org

駒組み編

(考慮局面)【図1-1】
角換わり基本図から△52玉を入れた局面。
高段位者なら適当に桂馬跳ねられるだけで負けそうだけど、ramhomeくんが基本図の将棋を受けてくれた格好。
個人的な好みとして、△52玉の待機策には▲88玉と入りたいと思っている。玉のあたりが強くなると言われているものの、終盤で飛車切りやすいというのが好みのポイント。
※コンピの最善より最近は自分の中盤の将棋観に近い序盤をチョイスするようにしています。この辺の話はまた今度Noteで書こうかな。

【図1-1】38手目△52玉まで

(結果局面)【図1-2】
ここで45歩を突かないと変(突けないとおかしい)という感覚でした。①▲38金で△41飛の直射を避けている、②▲42玉で玉のあたりがきつい、③△41飛の縦の効きがないという3点から細かく読まなくても突きたいところ。
先手番で仕掛けられそうと思えたので駒組みとしてはまずまずで、仕掛けフェーズに入って良いような気がします。

【図1-2】44手目△42玉まで

仕掛け編

(考慮局面)【図2-1】
▲45歩は突くとして、その前に1,2,3,7筋を入れるかが角換わり腰掛け銀のし掛けの面白いところですね。
▲38金の効果で▲44歩を取れたときに▲74歩の先手になると思い、▲75歩をいれることにしました。

【図2-1】44手目△42玉まで

(結果局面)【図2-2】
本譜の△83角にかえて△63角、△74角あたりを読んでいました。
持ち角離してくれるならまぁいいかなと仕掛け前のうーたは思ってましたが、角のラインが想像の数倍は強烈でした。。。。△55銀が気持ち悪くて先手を取り返されてしまい、読みの力が足りないなぁと反省してました。

【図2-2】50手目△83角まで

反省局面①

(考慮局面)【図3-1】
ちょい反省しつつも、持ち角と玉の安定度が主張で将棋はまだまだという気持ちでした。角のラインに気をつけながら駒組みの構想を考えていました。
角換わり腰掛け銀の1つの形として存在する▲28飛▲47金型を目指しました。図3-1で▲47金は△55銀が気になりすぎて▲46角を先にいれることにしましたが、これが大反省でした。形を決めすぎて(結果局面)で絶望します。

【図3-1】54手目△41飛車まで

(結果局面)【図3-2】
かなり考えましたが桂馬損を覚悟し、暴れることを決意しました。
▲46角で形を決めすぎたかなと思っています。形や手筋に縛られがちなのは何人かに指摘されているので、今後の反省ですね。
【反省】
・形に縛られない

※このあと局面が少し飛びます。おそらく桂馬損したこともあってか当時の自分のメモが何言ってるかわかりませんでした。

【図3-2】58手目△44歩まで

中盤編

(考慮局面①)【図4-1】
局面飛んでしましましたが、ご容赦ください。色々と考えながら暴れた結果は角と金銀の2枚替えでだいぶ苦しいですが、【図4-1】の▲43歩はそれなりの手応えがありました。△同飛はもちろん▲55桂、△同金も▲32角や▲55桂があって嫌味はつけていると思います。

【図4-1】77手目▲43歩まで

(考慮局面②)【図4-2】
【図4-1】から△44銀▲17角△33銀打の局面。
△33銀打を見て「6,7筋争点にすれば駒損が気にならなくなるかな」と思ってました。
ということでこちらのやりたい手は▲65歩、▲28角、▲68飛、▲57桂あたりです。特に▲57桂は4,6筋の両方に活用の余地があり指したい手なのですが、桂馬が手持ちからなくなると△43飛が入れられるようになるので、手順を考えてました。
イメージは「△43飛の間に上記の4手を入れられるか」という感じです。
※ルール無視したいと一生願ってました。

【図4-2】80手目△33銀打まで

(結果局面)【図4-3】
ほぼ理想形で全て入りました。▲43歩からの一連の流れは比較的うまく指せたかなと思っています。ちょっと寄りを戻して微不利くらいのお気持ちでした。

【図4-3】88手目▲68飛まで

反省局面②

(考慮局面)【図5-1】
△76桂馬がありそうで、そこまで悠長は言ってられないと思ってた現局面。とはいえ、駒は微妙に足りないし強い人の玉はなんか寄せにくく、▲91角成と▲64角成の両狙いで▲82角打が読みの本線でした。
結果局面の▲55角のときに▲83銀を取れないので攻めとして成立していると信じていきました。

【図5-1】98手目△53銀まで

(結果局面)【図5-2】
概ね読みと一致していました(△84金と△73金の違いはありましたが)。【図5-2】で△83金には▲64角成があって指せると思っていましたが、【図5-2】から△65桂馬がツヨツヨの一手で読み抜けてました。
このあとは▲83銀が遊んで駒が足りなくなり、攻め切れず完璧に負けの局面になります。
これで繋がらないなら(考慮局面)ですでに結構悪いのかもしれません。
【反省】
・将棋はそんな簡単に攻めれない。ちゃんと読まないといけない。

【図5-2】105手目▲55角まで

終盤

詰め間違いでワンチャンスを作りたかったですが、そもそも詰ましに来てくれず、丁寧に受けられてきつかったです(強い人ってそういうとこあるよね)。

まとめ

めちゃくちゃ格上にお時間いただき、自分の良いところも悪いとこも出た満足の1局でした。Noteを書いていて少し思ったのですが、殆ど具体的な読み筋を書いていませんね。でも自分の将棋中の脳内はこんな感じです。

よく「あんま読んでない」と配信中に言っていますが、本当にその通りで、自分自身は感覚とか概念とかの言語化を大事にしています。Noteを書いて更に実感しましたので良い機会でしたね。
※最近人と将棋の話をしていて気になってることなので、この辺は別でNoteにまとめましょうか。

逆に言えば今回読み外したということはあまりなかったので、読みのレンジが足りてないし感覚ももっと鋭利にしないとなぁと思いました。

【反省】
・形に縛られない
・将棋はそんな簡単に攻めれない。ちゃんと読まないといけない。
・(New)読みのレンジを伸ばす努力をしよう。

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