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風鈴のせい

ずっと片思いしてた人で、
未だにやっぱりいいなと思う人で、

結局彼に、好きになってもらえたことはないし、これからも好きになってもらえないとわかっているんだけれど、、、

私の中で1つもう友達になってるし、
会うとやっぱり私もう好きじゃないかもしれないなってわかるのに、

会わない時間が長いと
勝手に神格化して
恋に恋するモードになって美化しちゃって
たまに、やっぱりキスのひとつぐらいしたいなと思う時もあって。

そんな彼ね。
なぜだか、高校時代のことだって
君のことはよく知らないはずなのに

一番仲良い女子の一人だと私は勝手に思ってて、

あんな、自分の学校以外の人とは仲良くしないぞっていう鎖国的な塾だったのに
なくせに、女子校と男子校の人しか通ってない塾だったのに

そんな君が実は私以外にも、
こっそり異性で仲良くなってた人がいたんだなあっていうのを

SNSをクロールする中で
間接的に見つけてしまった時、

もう28にもなって、こんな気持ちになったらおかしいのに
久しぶりに、
その女の子に対して顔はどうなんだとか、
性格は、とか、何考えてる人なのかとか
学歴も見ちゃって

自分が勝ててるところはないのかを探しちゃってて

すごい、少女にもどってて、

この文章書き始めたところらへんで、
あぁあんな風に顔を気にしたり
学歴気にしたり、とかしたことを

母はいいじゃない、可愛くてとかいって
笑ってた気持ちも

いまならわかったりして。


とにかく、
そんな気持ちを思い出させてくれた彼には
感謝をしたくなった。

遠くの方で風鈴がまたチリンチリンといってるなーっていうのを
換気扇から聞こえてくるのも
全部が全部愛おしいね。

一瞬で高校二年生の夏に連れてってくれる感じがしたよ。


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