台湾留学中に悠遊付(Easy Wallet)を使ってみた

皆様ご機嫌よう、はるしおんです。師の走る月12月も間も無く終わろうとしています。皆様方本年やり残したことはございませんでしょうか。

私、ちょっとやり残したことがございまして。それが表題にあります、悠遊付の使用でございます。で、せっかくだし今年のうちに使ってみようと思い、ここにその記録を書き留める次第です。

悠遊付とは

雑な説明で申し訳ないのですが、悠遊付とは台北を中心に台湾各所で利用できる交通系ICカード「悠遊卡(Easy Card)」のモバイル決済版、つまるところスマホ版です。
日本で言うところのモバイルSuicaとかモバイルPASMOみたいな感じですね。

で、なぜ悠遊付に興味を示したかというと、これは台湾の大学(もしかしたら台北の大学オンリーかも)と悠遊卡の関係があります。

大学と悠遊卡

台湾、というか確認が不十分なのでここでは台北の大学に限定させていただきますが、台北の大学の学生証は、先ほど紹介した交通系ICカード、悠遊卡の機能が付属しています。これは単なる利便性のためだけでなく、台北市と新北市を走るバスの学割運賃の適用にも使われています。すなわち、普通の悠遊卡や現金での支払いなら通常運賃の1区間15元。学生悠遊卡での支払いなら1区間12元。と言った具合です。
さて、このお得な支払いを、カード以外でもできたら便利だと思いませんか?実際学生証を持たずに出歩くことなんてありませんが、もし学生証を落とすと身分証明書の内の一つと交通系ICカードを同時に紛失する、それが台湾の大学生です。そんな大事なものなら失くさない?いいえ、失くします。なぜなら私が学生証を失くした学生の一人だからです。

事例:学生証のみならず財布を丸ごと紛失した筆者

こんな事例を経験して金融資産にアクセスできなくなった筆者は日々の食事のため、交通系ICの残高程度でもいいので金銭を熱望していました。まあ、結果から言うとちゃんと(ちょっとひもじい思いはしましたが)飢えずに財布を回収できたのでよかったのですが。とはいえ、2度目が起こらないとも限りません。故に、モバイル版の交通系ICである悠遊付を使用してみたかったのです。

なお、本編では悠遊付の登録方法については説明しません。理由としては
・私が登録した時とシステムが若干変わっている
・登録に必要な台湾の外国人用マイナンバーの制度が近々変更される
と言うものがあります。

また、本エントリは2020年12月31日時点での情報です。エントリで紹介したサービスの登録・利用の際は必ずサービス提供元が発表した最新の情報を参照してください。本エントリによって生じたいかなる損害・損失・その他不都合について、筆者は責任を負いません。

結果

学割を使う学生以外ならめっちゃ便利だと思います。そう、「学割以外なら」。

こう言う風に但し書きをする理由は、先ほどの説明とあわせて多くの方がお察しのことと思います。

バスが学割で乗れないんです。

いや、なんでここまでバスの学割にこだわるかというと、私の寮が山奥にある関係上、バスでしかアクセスできないんです。そうなると、チリも積もればなんとやら。学割の恩恵に預かりまくっているんです。そんな私にとって、学割が使えないのは致命的です。

悠遊付の使用方法は簡単です。スマホのNFC機能をオンにして、アプリを起動。支払いモードにして端末にかざすだけです。強いて言うならば、NFC機能をオンにしたままだとかなり電池を食うので、有料ですがAndroidアプリの「Tasker」を組み合わせて、

NFCオン→タイマー1分起動→悠遊付起動→タイマー終了でNFCオフ

のような自動化を組めると便利かもしれません。

あ、今回私が試したのはAndroid版悠遊付だけですので、iOSについては言及しません。悪しからず。

実際、カードを出さなくていいのは便利です。ついでに、残高不足の際は銀行口座からスマホだけでチャージができます。とても便利です。

学生が使うとすれば、シチュエーションはここでしょう。
つまり、乗車時と降車時で2区間分の支払いが必要なバスに乗ったけど、学生証には1区間分の残高しかない。しかも現金払い用の小銭もない(台湾のバスは現金で払うとお釣りが出ません)。そんなとき、悠遊付の残高で2区間目の料金を払って下車する。
こんな感じです。

ただし、台湾に留学する日本人学生にお馴染みの郵便局の口座は、悠遊付のチャージ機能と紐づけることができませんでした。使うとすれば20歳になって以降、他の銀行に口座を作ってからですね。

また、台北市及び新北市に在住・在学・在勤の方に朗報ですが、こちらの悠遊付、通常の悠遊卡同様、1280元でこの2地域のMRTとバス乗り放題の定期券が購入・設定可能です。と言うか学割を使わずこちらを利用する学生さんなら実質デメリットなしですね。書いてて気づきました。

そんな訳で、台湾に留学中の日本人留学生が2020年の心残りだった「悠遊付」を使ってみた記録でした。

台湾の悠遊付の情報、当然ながら日本語だとほぼ見つかりませんからね。公式の情報と合わせて判断の一助になれば幸いです。

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