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ランニングシューズについて:ランマガ#3

まずはシューズ

マラソンは一人で始められるし、そんなに道具も必要ないスポーツ、などとよく言われます。ただ、シューズだけはこだわったほうがいいと思います。適当なスニーカーで走れないわけではありませんが、経験値が少ないほどシューズが合っていないとケガにつながったりもしますし、何より生まれて初めてランニングシューズを履いて走ると「シューズでこんなに違うのか!」という感動があります。ある意味、この感動を味わうだけでも走り始める意味はあると思っていますので、今回はシューズについて。

はじめてのシューズ選び

自分の場合は全く運動経験なしだったので、ランニングシューズ購入はおろかスポーツショップなるところに入ったことすらありませんでした。

大抵のショップではシューズ選びをサポートしてくれる店員さんがいますので、そういうときは迷わず店員さんに頼るのがオススメ。どれくらい親身になって合うシューズを探してくれるか、どのくらい走ることに通じているかはお店によりますので、複数行ける場合は複数のお店を比較するのがいいと思います。なにしろ人生初のランニングシューズなのですから、これが自分の相棒、と思えるような一足に出会えるまで、納得がいくまで探しましょう。

自分の足を知る足型測定

スポーツショップなどでは、「足型測定」を行っている場合があります。常設の場合もあれば、イベント的に開催されている場合もありますが、これはぜひやるべきだと思います。ほとんどの場合、無料で受けられますし。

(参考)ヒマラヤ足型測定キャンペーン

通常、靴のサイズは○cmと全長で表されますが、足の形というのは人によって甲の高さが平均より高かったり(甲高)、横幅が広かったり(幅広)、あるいは左右で微妙に違ったりします。日常使いの靴と違って、ランニングシューズは常に走る衝撃を受け止め続けるものですから、できるだけ足にあったもので走ることがタイム向上にもケガ防止にもつながります。

足型測定はこれらのデータを詳細に計測してくれるという点でオススメなのですが、もうひとつのポイントは「足のデータから合ったシューズを選んでくれるスタッフがいる」という点です。ショップとしてはシューズ販売につなげたいわけですから当たり前なのですが、足型測定をやっているお店には、シューズ選びに詳しいスタッフさんがいるので、ここでいろいろ聞かない手はありません。

「まっすぐ立てているかどうか」などもわかるので、フォーム改善にもつながります。

少し変わった形をしている足の場合、シューズだけでなくインソール(中敷き)で調整することで、ぐっと足にフィットすることもあります。

シューズの機能よりも、「足にフィットしているかどうか」のほうが何倍も大事です。実測のサイズから+0.5~1.0cmくらいがいい、と言われますがこれも本当に人によるので、遠慮せずにどんどんスタッフさんなりに尋ねて、しっくりくるシューズを探しましょう。

初心者から中級者向けのシューズ

このマガジンは初心者~中級者向け、なのでその目線でシューズ選びのポイントを挙げるとすると、「クッション性」と「反発性」だと思います。

シューズ自体の軽さ、というのも大事なポイントですが、ランニングシューズである以上たいていの一般的なスニーカーなどよりはどれも軽いですし、軽さ最重視のモデルはもっと上級者向けであることが多いです。

むしろ初心者のうちは、フォームが固まっていなかったり、脚ができていなかったりすることで膝に負担がかかり痛みを感じることもあります。そうすると走り続けることが億劫になってしまうので、ケガ防止の観点からも衝撃を受け止めてくれるクッション性重視で選ぶといいと思います。

ある程度走れるようになってきたら、自分の足が地面を蹴る力をできるだけ殺さないように、反発性のあるシューズに切り替えていくと、どんどんスピードも速くなります。一般的に、ソール(靴底)の厚いものほどクッション性が高く、薄くなるほど軽くなると同時に反発性重視になっているものが多いです。走力に合わせてクッション性と反発性のバランスで選ぶのがオススメ。

最近はナイキのズームフライシリーズのようにソール厚いけれど反発力があって軽い、みたいなシューズも人気です。


高いシューズ=良いシューズ?

ズームフライなどはそこそこ良いお値段もするので、「それなりに高いシューズ買わないと走れないんだ・・・」などと思う必要はありません。人によって足の形も、走力もさまざま。高いシューズがすなわち良いシューズ、ということは全くありません。

上級者モデルになるほど、軽くしたり反発力を高めたりするために様々な技術が詰め込まれているのでお値段も上がる傾向にあります。逆に言えば、初心者向けは低価格でも選択肢が多い、ということでもあります。

またランニングシューズは毎年新しいモデルが出るので、新作の出る前など型落ちモデルが安く売られることもあります。それでも、自分の足に合うのなら全く問題ありません。

ちなみに、何件もショップをまわって自分が初めて買ったシューズはadidasの型落ち品で6,000円ほどでした。

色やデザインもこだわりましょう。毎日履いてテンションが上がる、好きなデザインであることは、続けるモチベーションにもなります。試し履きをして、いいかも、と思ったときは「色のバリエーションありますか?」と尋ねることを忘れないように。


ランニングシューズを買ったら

まずは、試しに走ってみましょう。比較してみるために、ランニング用でない適当なスニーカーと走り比べるといいと思います。きっと、軽さと走りやすさに驚くと思います。初めてのランニングシューズの感動を味わえるのは初心者の特権のひとつ。

ひとりで黙々と走りたい人はそれもできるのがマラソンの魅力。ですが、走っている友達やランニング仲間ができたら、「シューズなに履いてるんですか?」は鉄板の質問です。そうやってネットワークを広げてくれるのも、ランニングシューズの楽しいところ。

練習用と本番用シューズの使い分けもありますが初心者のうちはそこまで意識しなくてもいいかも、と思いますのでまた別の機会に書きたいと思います。

みなさんが、自分にぴったりの一足と出会えますように。

※本記事中に紹介したシューズはあくまで例示でそのモデルを勧める意図はありません、念のため。自分の足に合ったものを選びましょう。

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