聞いてみた#7: かごしま未来170人会議とメディアの役割

行ってきました、第4回かごしま未来170人会議

かごしま未来170人会議がどのような場なのか、については公式ページなどを見ていただくとして、この場できょう出会った人に話を聞いてみようと思ってプレゼンターのみなさんの話を聞きつつキョロキョロしてました。

今回お話を聞いたのは、新聞記者のお仕事をされている堀巨さん。お会いするのはたぶん2回め?ですがウェブでは以前よりよくお目にかかっていた方です。

170人会議それ自体のリポはいろんな人がSNS等で書いてくれると思うので、「取材する側の人」から見て、この場がどう見えるのか?が気になって聞いてみました。

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まず率直に、170人会議をご覧になっていかがですか?

鹿児島で10時から17時?この長い時間を拘束するイベントってたぶん「学会」くらいですよね(笑)。その長時間、目的がそれぞれ違う人達がこれだけ集まってあーでもないこーでもない、みたいなことが起こる場って、ある意味マスコミ側からすると、メディアを通じてこういうことがやりたいな、と思ったり。メディアの双方向性って以前から言われてますけど、こういう場を見ると既存メディアはあまりそこを出来てないんだなって感じます。

今日は取材で来られたわけじゃないということですが、もし記事にするとしたらこの場をどう表現しますか?

うーん、とても記事にするのが難しい・・・170人の様々な人が集まって未来について語り合いました、って簡単に言うとそういうことだけど、それだけじゃこの場の熱量は伝わらないし。じゃあ20人全員取り上げるかっていうとそれも難しいですよね。

プレゼンターを追っかけて作るメディアもあるでしょうし、参加者の誰かについて回って聞く、みたいな取材もあるでしょうし。誰かの主観で書かないとこの場の面白さは伝わらないと思います。

堀さんの主観で構わないので、170人会議がどうなっていったらいいな、と思います?

それぞれの人の動きが、いろんなメディアで可視化されるのが一番いいと思います。参加者が、きょうを起点に半年、一年経ったときにどこまで行ってるかを追いかけるとか。取材をする側は、どうしても「○○が始まりました!」という取り上げ方をしがちで、その後を追いかけきれてない。半年、一年後には実は終了してるプロジェクトなんてのもよくあって、スタートする時点で取り上げることがホントにいいんだろうか、と記者として思うこともあります。

きょうテーブルを囲んだ人たちが、これからどういうふうに関わり合っていくか、その後を見たいですよね。

堀さん自身が、この場の人達と関わるとしたら?

こういう熱量がある場に、既存メディアがどうやったら関わっていけるかな、なんとかして関わっていきたいなと思います。ただ取材するだけではなく。
記者としてではなく個人的にでも誰かを追いかけてみたい、という想いできょうは来てみました。

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きょうのプレゼンターは20人。それぞれの実現したいことが形になっている率が3~4割、というひともいれば、ゴールが見えている人もいたり、全くこれからという人もいたりします。プレゼンターだけではなく170人それぞれの想いや価値観やこだわりが「混ざりあうこと」がこの場の価値なのかもしれません。

堀さんとは若干お仕事のジャンルも近いので、お話していると「取材する側」としても考えさせられます。
この人はいまメディアに取り上げられることが本当にいいことなのか。取り上げる側は本当にこの取り上げ方でいいのか。作り手としては常にその自問はし続けるべきだと思いますし、メディアが出来ることって「紹介するだけ」ではないはずです。

自分も堀さんも、今回は参加者でもプレゼンターでも無かったんですが、会場の隅でお話しながら「我々メディアもなにかできるはずですよね」という話でひとしきり盛り上がりました。こういう会話が生まれるのも、170人会議という場のチカラなのかもしれません。

グラフィックチームが素晴らしい仕事をしてました。


さて、きょうのプレゼンターや参加者の「その後」、グラフィックチームの仕事術まで追っかけて伝えてゆく番組があります。MBCラジオ「Radio Burn」っていうんですが(最後に番宣かよ)。Radikoタイムフリーでも聴けるよ!


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