聞いてみた#12: 姶良市シルバー人材センター
定年退職の年齢を引き上げようという議論も行われている昨今。地方で暮らす我々の実感としては、高齢化は確かにあれど、とにかく元気な先輩方が多い、ということ。
姶良市の元気な高齢者の方々が活躍されている、姶良市シルバー人材センターが平成28年に商店街の空き店舗を活用したショップをオープンされています。
お邪魔してきたのは、姶良市加治木町かもだ通りにあるシルバーショップ「おじゃんせ」
姶良市シルバー人材センターの有村正美さんにお話をうかがいました。
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ーーシルバー人材センターではどんな活動を行っているのですか?
約700名の会員さんがいて、企業や個人の方から依頼された様々な業務を行っています。会員さんの生きがいづくり、仲間づくりに加え、会員さんへ配分金(報酬)が支払われる仕組みです。
ーーどんなお仕事の依頼がありますか?
剪定や草払い、清掃や家事支援など多岐に渡ります。危険な業務など担当できないものもあるので、事前に内容を確認して対応可能なものを会員さんへ紹介するようにしています。
人材派遣業務も行っているので、小売店のレジや品出しなどもあります。もともと会員さんは週に20時間までという時間の制限があるので、人材採用がなかなか難しいお店にとっては、複数人が交代で働いてくださるシルバー人材センターの仕組みが安定的に人材を確保できるというメリットにもなっています。
ーーシルバーショップ「おじゃんせ」が出来たきっかけは?
もともと服や雑貨を手づくりされている十数人の会員さんがいて、これまでもイベントなどで販売したりしていました。もっと発表の場、販売の場が欲しいということで、28年7月に商店街の空き店舗を活用して開業することになりました。商品の制作はもちろん、店番などお店の業務も会員さんが交代で担当してくださっています。
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商品を見せていただいたんですが、これらの服の素材はなんだかわかりますか?
実はこれ、元は「着物」なんです。使わなくなった着物や帯を譲り受けてリメイクすることで、安く提供できるんだとか。会員さんどうしで教えたり教わったりしながら、商品制作をされています。「どんなに小さなハギレも無駄にしません」と会員さん。服だけでなく帽子や雑貨などの小物もたくさん。
もちろんすべて一点もの。取材中もお客さんが続々お見えになっていました。
さらに、他地区の活動なども参考にし、「ファッションショー」をやろうということになったんだそうです。
どれだけ元気なんでしょうか、姶良市のシルバーのみなさん・・・
今回が第1回目となる新しいイベント、「第1回シルバーフェア」。ファッションショーの他、フラダンスやカラオケの披露、もちろん商品の展示販売もあります。
これだけ精力的に活動されている先輩方を見ると、「高齢化」という視点そのものを見直さなければならないような気がしてきます。
3月10日、シルバーフェアは逆に若者が元気をいただく場になるかもしれません。
シルバーショップ「おじゃんせ」
姶良市加治木町本町106
(水)(土)のみ営業 10:00~16:00
TEL 0995-73-8121
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