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まったく走ったこと無い人が走り始めるにあたって : ランマガ#2

33歳になるまで、走ったことが無いどころか徹底的に運動から逃げてきました。

体育の授業はできるだけ見学したい、持久走大会の日はなんとかして休みたい。中高と部活動で音楽をやってたのですが、入った動機のひとつは「体育祭で(演奏をするため)出なくていい競技がある」だったくらいです。

そんな自分が、なぜ走ろうと思ったのか。

理由はふたつあります。
ひとつめは、体重が増えてきたこと。もともと食べても太らない体質だと思っていたのですが、人間歳を重ねると基礎代謝も落ちてきます。徐々に変わる体型、増える体重を見て「これは戻ってこれない道に入ろうとしてるんじゃないか」という不安がありました。

ふたつめは、やったこと無いことへの興味。
徹底して運動、スポーツという分野を避けて生きてきたので、スポーツ観戦の経験も無ければ楽しさもわかりません。自分が動くようになれば、体験したことのない世界が体験できるようになるかも、という期待はありました。

どのくらい走れないか

まず、家にあった適当なスニーカー(当然ランニング用などではない)を履いて、100mくらい走ってみました。ペースも何もわからないので、懸命に走ってみるもすぐに失速、汗だくになるしこの距離をどうやって帰ろう、と悩むほど。肩で息をしながらとぼとぼ歩いて帰った記憶があります。

これはとても毎日続けられるようなものではない、と途方に暮れます。

「最初の壁」を越える指針が必要

経験がない人ほど、「走り始めるまでのハードル」が極めて高いことを感じました。試験勉強でも楽器の演奏でも、最初の壁みたいなところを乗り越えれば、ある程度までは進みやすくなることは経験していたので、その壁をどうやって越えるかを考えました。

考え出した指針はふたつ。

1.陸上経験者にアドバイスを求める

経験者の人に状況を説明したところ、「とにかくまずシューズを買え」とのアドバイスをもらいました。いま思えばざっくりしていながら最初の一歩としては適切なアドバイスだったと思います。以降、適宜経験者にアドバイスをもらうようにしました。

初めてのランニングシューズ購入については次の記事に書く予定です。

2.指導本に頼る

やみくもにやったらすぐに心が折れると思ったので、指導者の言うとおりにしてみようと本を買いました。どうせなら日本でトップクラスの指導者を、と思い購入したのは以下の本。気分だけは高橋尚子選手の兄弟弟子です。


「初心者はいきなり走るな、まずは歩くことから」
「走れる脚をつくる」
「心肺に負荷をかける」

などなど、この本から学んだことは数多くあります。なにしろわからないことだらけなので、小出監督の言う通り愚直にやってみてダメだったらあきらめよう、と決めて取り掛かりました。

どのくらい走れるようになったか

ふたつの指針のもと、1ヶ月経ち、3ヶ月経ちました。ゴールが設定されていたほうが続けやすいかも、と思い(いま考えればやや無謀ですが)3ヶ月めの時点でフルマラソンの大会にエントリー。本番は2ヶ月後です。

結果、タイムはともあれ人生初のフルマラソンを走り始めてから半年ほどでいちおう完走することができました。

方法さえ間違わなければ運動経験なしからでも数ヶ月でフルマラソン完走までは行ける、と現在は思っています。

この経験から6年ほど。これから走り始めたい、フルマラソン完走やサブ4を目指したい、という方へ向けた情報をこのマガジンで綴っていく予定ですので、よければぜひマガジン登録を。


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