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【イベントレポ】#韓流サードウェブ 世界に通用する韓国流マーケティング戦略の最前線 ビジネスセッション編

先週に開催されたれました#韓流サードウェーブのイベントレポートですが、今回が最後のセッションになります。内容はビジネス周辺にまつわる話題です。

CHUU:アパレルメーカーではなくコンテンツ制作会社

韓国の内部よりも、日本や台湾で人気が出た珍しいタイプのアパレル企業です。韓国の内部からすると最初は若干ラブリー過ぎたが、別の文化にフィットしました。
代表となる商品は「-5kgジーンズ」。

履くだけで、5キロ痩せたように見えるジーンズですが、SNS映えが上手く、言葉の使い方が秀逸です。

そもそもCHUUはアパレルメーカーというよりは、コンテンツ会社に近い印象があります。
自社で「どう売るか」の戦略をインハウスで作れるのが大きく、ファッションというよりも、「かわいくなりたい」という欲求を刺激するのが上手い。
売るものは女の子がかわいくなるためなら、なんでもよく、商材は限らないそうです。
「解決策」を売っている、というよりも「なりたい未来像」を売っている印象を受けました。

日本と韓国のインフルエンサーの違い

韓国のインフルエンサーは、コミュニティやファンを意識しており、日本と若干の異なる印象を受けたそうです。非常にクレバーな方が多く、Instagramを用いたアパレルやコスメの販売などまるで自分という会社を経営しているようです。

ポジティブな野蛮さと合理的なモノ作り

日本は安かろう悪かろうといった概念がいまだに存在してしまっているが、韓国は安いけどいいものが多く、別のセッションであった「合理的なモノ作り」に近いかもしれません。
あくまで、「顧客から見る品質の水準」を目指すため、値段も品質も「ちょうどいい」商品が出来るのではないでしょうか。

韓国の経営者に取材するとインタビューの時間が終わった時点から、逆に日本の文化をヒアリングされるそうです。自社事業に活かすためには、チャンスを逃さない、なんでも利用するなどのポジティブな意味での野蛮さを感じたとのこと。

何を捨てるのか?が決められないと誰にも好かれない

コンセプトが強いブランドを作るために「何を捨てるのか?」を決める必要があります。あれも捨てられない、これも捨てられない、といった判断は一見リスクを回避しているように見受けられます。

しかし、結果として出来るブランドは「誰のための」商品か分からず誰にも愛されなくなってしまいます。リスクを回避したくて、検討を重ねたにも関わらず、その判断が最大のリスクになってしまいます。

何をするにしてもユーザーが一番重要で、その人は何が欲しくて、どこに向かいたいのか、を考える事が求められています。



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