見出し画像

0→1=art 1→10=design 10→∞=business 第2部「場とデザイン」CXO Night #5

場とデザイン - CXO Night #5 の第2部「場とデザイン」についてのイベントレポートです。

第一部「チームBANK流のプロダクト開発」はこちらです。

場とデザイン
・中村 真広 / 株式会社ツクルバ
・谷尻 誠 / SUPPOSE DESIGN OFFICE Co.,Ltd.
・モデレート 坪田 朋 / Basecamp CEO

「みんな」が反対するからこそやる価値がある

谷尻さんのお話にちょくちょく出ていたのが逆の概念を同時に併せ持つ、という部分です。

腹黒さが社会性を持っているので黒と言われない。普通は利己的に使いますよね。でも、みんなが良くなる仕組みだから、社会性を持たせてる。答えはそこにある

利他的な腹黒さを持つと、感謝されるようになるそうです。お金を稼ぎたい、自分のために、といった文脈で使われる「腹黒さ」ですが,

したたかに進めるという点で言えば他者のために使うと確かに便利な印象を受けました。

みんなが反対する、という事はまだ世の中にない価値である。

みんなが反対すればするほど燃えるとおっしゃっていました。それはいまだ「発見されていない価値」だからこそ、実現する事に意味があると考えます。だからこそ、必死になり「どうすれば出来るのか?」を考えるそうです。


世の中の人は、アイディアは誰でも持っています。しかし、アイディアは形にしないと意味がありません。「やりたいではなく、どうやったらやれるか?」をつねに思考されているとおっしゃっていました。

0→1=art 1→10=design 10→∞=business

デザイン経営はデザインだけではなく、ART的な側面もあります。0から1の部分はがこちらに該当します。
その生み出したものを整理整頓するのが、デザインの役割で1から10。さらにそこから成長させようとすると10から∞の部分はビジネスになるそうです。


ツクルバにはsocial valueとeconomic valueって2軸が設定されており、
2つのサイクルを基に事業を作っているとのことでした。

Q:場とデザインとは?

お二人に共通していたのは「自分の内側から作る」部分です。

自分が欲しいモノをつくる事が重要であり、内側から作らないといいものも出来ないのだとか。自分が感じたペインを解決する事が仕事の原動力になるそうです。

Q:建築設計だけではないスタイルで仕事をする事になったきっかけは?

ロールモデルがいない中、独自のポジションをどのように築いていったのでしょうか。

優秀な人と同じ方法を選択すると勝てない、と思ったとおっしゃっていたのは谷尻さんです。

周りが優秀なひとたちで、普通にやったら駄目だな、と。違う方法論じゃないと勝てないなと思いました。自分なりのやり方しか無い。選べなかったという感じです。

そこで、谷尻さんが取った戦略は「建築を分かりやすく社会に伝えるポジション」を取ります。

しかし、アカデミックな世界なので雑誌に載らないと相手にされないのもまた事実。雑誌には載ろうと思ったそうです。

しかし、普通にはやりません(笑)

送るというと郵送しかだめって言われるから、実際に行って、広島から来たって言って、編集者呼んだりしました。

熱量で人を動かし扉をこじ開け、軸をずらしながら柔軟にポジションを変えていく姿が印象的でした。

 ポジションに関しては、「アウェーに飛び込むと自分の存在意義が高まる」ともおっしゃっていて、「どこにいると自分の価値が最大化されるか?」の視点をいただきました。

Q事業を作りのリサーチ方法は?

instagramやnoteを始めました。
何を書くと誰がどのくらい保存してるかが見れます。ルアーフィッシングの感覚に近いかもしれません。

また、「自分の体験」も重要視されているそうです。深く体験したものは自分の次の一手につながる事もあるとのことでした。

今年最後のCXOnightも楽しめました~。相変わらず坪田さんの滑らかなモデレーターも素敵でした。ありがとうございました!


最後まで読んでいただきありがとうございました! いただいたサポートは今後のnoteに活かすために使いたいと思います。 他のクリエイターさんへの支援や、書籍の購入に使い優しい世界を広めて行きたいです。