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予測不能の時代。マーケターとPRはどこを目指す?戦略広報を目指す会#2

マーケターとPRパーソンの相互理解を目的に設立された戦略広報を目指す会ですが、現在400名以上がfacebookグループに参加しています。

↓会の発足はこちらの記事です

今回のゲストは株式会社GO代表取締役の三浦さんです。博報堂にてマーケティング、PR、クリエイティブ領域の経験を積み、独立されました。
空気づくりが上手く「空間の雰囲気」を掴み気持ちを持っていかれるプレゼンでした。

課題解決から可能性創造へ

三浦さんは企画を考える際に、視野を広げる重要性をおっしゃっていました。ブランドにとっての課題解決ではなく、社会の課題をブランドでどのように解決できるかが求められているそうです。

自分が所属しているブランド、会社の範囲ではなく「一番大きい視点」で物事を考えると企画は意外に出てくるとおっしゃっていました。
外部との接続を意識して、社会のトレンドにどう乗るか?何を載せるのか?世の中にヒントを見出すといいそうです。



時代背景に沿って文脈を変えて、行動変容を起こすこと。
ブランド起点で考えるのではなく、社会の課題解決からブランドをどう役立てるかの流れに持っていく事が求められています。

2019年以降の時代認識:ルール変更の時代。


与えられたパイの中での奪い合いは終わり、変化の時代がやってきます。5G,副業の増加、人口の減少など昨日の常識が簡単に塗り替えられてしまいます。

昨日の競合がパートナーになる可能性も十分にあり得るのではないでしょうか。
また、マーケター、PR担当の役割も「時代の先導者」へ変化しているそうです

マーケターとPRの区分は?

上位概念はどちらでもよく、人によって変わるとのこと。出自がマーケティングだとマーケティングになりがちですし、PRだとPRになりがちです。

区分はどちらでもよく、本来マーケティングもPRも最終ゴールは同じで「事業成長」ではないでしょうか。
定義にこだわることなく、所属企業の事業成長にコミットする事が大事なのかもしません。

・ブランドの経済圏を広げる
・経済圏を刈り取る

「刈り取る」部分にしか目がいかない個人や企業は今後存続が難しくなって来るそうです。どちらの視点も持ちつつ、仕事に向き合う姿勢が求められます。

PRとは?

PRの学問的な定義とマーケティングからの視点を併せて説明して下さいました。さらにPRの要素を分解すると下記になります。

①視点=社会が求めている機運を感じる
②戦略=あらゆるものをメディアと捉え、情報発信と連鎖の設計
③技術=狭義のメディアが反応する手段の把握と使用
④関係構築=キーマン把握と良好な関係構築

現在の自分にはどこが得意で、どこが不得意なのか。意識的になっておくとPRパーソンとしての総合力を上げやすいとのこと。

学べる順番は「技術→関係構築・戦略→視点」の順番だそうです。

ブランドは「フィソロフィーとアクション」

ブランドは「フィソロフィーとアクション」で成り立っている。

ブランドとは「競争力
ブランドとは「コミュニティ
ブランドとは「行動規範

顧客にとって想起スピードが上がる事で、競争優位性が出るため、選択される確度が上がる。社内にとっては行動規範となり、ブランドがある事で「自分たち」らしさを意識するようになる。

情報は課題意識を持って接する

特別変わった事はしていない、と三浦さんはおっしゃいます。
何を情報収集するか」ではなく「自分の課題意識」が重要。

カラーバスという方法があります。
例えば、朝起きてから会社に行くまで「黄色」を見つけると決めます。
すると今まで見落としていた「黄色」に気づくようになります。そこからさらに「黄色じゃない」部分にも気づくように「モノの見え方」が変化します。



ある一つの問題意識があると世界の見え方が変わるようです。
石川さんが先日話されていたthinkdifferentの話に近しいかもしれません。

起業家は垂直思考、マーケター、PRは水平思考

参加者の中から「社長が考えている事の言語化」に関する質問がありました。所属している社長の言語化の翻訳に困っているとのこと。

起業家は必ずしも言語化が得意なわけではなく、PRパーソンは壁打ち相手になる必要があります。その時に注意するのは「思考法の違い」です。

垂直思考=起業家に多く、AからB。そこからC、Dと連想していく思考。
水平思考=クリエイターやマーケターに多い。Aなら「あ」と読み替え、例える力に強い。

水平思考で向き合い、言語化する壁打ち相手になり翻訳を行います。

なぜ言葉の定義に縛られてしまうのか?

マーケティングならマーケティング。PRならPRと言葉の定義に縛られ、越境していく姿勢を持つ方は少ないかもしれません。それがなぜ起きるのか?

世の中の人の働く理由はほとんどが「上司に怒られたくない」であると三浦さんはおっしゃいます。すると、当然ですが「業務外」の余計な仕事はしなくなります。

経営者やクリエイターは「結果を出す事を目的」に仕事をするので、業務の垣根という概念がありません。
評価より結果にフォーカスしたほうがいい、とアドバイスを最後にいただきました。

三浦さん、運営の皆さんありがとうGOざいました!

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TOPの写真は河原塚さんが撮影された内容より拝借しました。


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