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フランス語化する英語 ?

学校で教えている英語って、色々と融通が利かないというか、遅れまくっているというか。そんなことを感じた今日だった。というのもプロメアという映画の曲「inferno」を聴いていたからだ。(炎炎ノ消防隊の方じゃないよ)その「inferno」という曲に、こんな歌詞がある。

Not satisfied until I'm making 'em pay

この歌詞を聞いたときに、言葉の変化のすさまじさというか、日本で教えられている英語が如何に形式ばったものでしかないことが分かる気がする。(形式ばることも必要だけれど)ちなみに、「inferno」は全てが英語の歌詞だ。さて、引用したこの歌詞だけれど、簡単に訳すと・・・なんか「諦めるのを諦めろ」みたいな感じだと思う。(NARUTOみたいになっちゃった)でも注目したいのはそこじゃなくて、「making」の後の「'em」という部分だ。これ、何だと思いますか?

おそらくこの「'em」、「them」を省略したものだと思うのです。意味的に考えると、「make ~ pay」は、「報いを受けさせる」という訳だと思うので、「making」の後には、報いを受ける主体が来なければなりません。ということは、おそらく人を表す固有名詞か、代名詞が来ると予想します。そして、「'em」は、代名詞の中で三人称複数形の目的格である「them」の、最後の二文字と同様のアルファベットと共通しているので、やはり「'em」は「them」なのかなと考えます。

ということは、「Not satisfied until I'm making 'em pay」は、実は「Not satisfied until I'm making them pay」ということになるのではないでしょうか。彼らに報いを受けさせるという意味が読み取れるかと思います。さて、この歌詞を見たというか、聴いた瞬間時に、なんかフランス語みたいだなと思ったんです。というのも、フランス語が語の省略が多くて多くて、そう略した状態がデフォルトの状態とさえ言える書き方をするんです。でもまぁ、「don't」だって、「do not」の省略形なんで、そんなにオカシナことではないかもしれませんが。

しかし、代名詞の省略というのは、ワタシは、英語の中では「inferno」という曲が初めてです。例えば、「Je ne peux pas t'en donner puisqu'il n'y en a pas.」というフランス語があります。(教えてもらったやつです!)「t'en」(タン)は、実は二つの代名詞が合体しているもの。「te en」が省略されたものです。まぁ、代名詞が先ほどの「 making 'em 」のように、省略されているわけですね。

これが、なんかフランス語みてぇな英語だなと思った理由です。代名詞の形を変化させるなんて、ここで初めて知りました。もちろんこんなもの、学校ではやりません。だって、必要ないんだもの。日本の学校の多くでは、文法とか語彙とか方を正しく学ぶことに重点が置かれている気がするので、こういうのって、なんとなく鈍感な気がするんですよね。ましてや、国ごとの英語の発音の違いなんて、やらないでしょうしね。

しかし難しいのが、こういう変化が、「変化」と認識できるようにするには、言語の知識や技能がきちんと構造化されていないといけないんですよね。(あ、ワタシは全然ですけど。)構造化された、つながりのある知識だからこそ、エラーが出たときに、吸収することが出来る。言語というのは、人間の身体や知覚の構造となんとなく似ていて、それがゲシュタルト的に構造化されているからこそ、新たな動きを習得することができるんですよね。だから言語をある程度習得することってのは、新しい皮膚というか、身体をもう一個つくることに近いことなんじゃないかなと、なんとなく思いました。(なんの価値もないかもしれませんが・・・)まぁ、言語学とか、統辞論とか、意味論とかをきちんと勉強しているわけじゃないただの(?)観光学生なんで、あんまり当てにせんといてください。ではー




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