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04_ドナーになりそこねました_役立たずだなぁオイラ

昨年のことでした。何がきっかけだったのか覚えていませんが、骨髄バンクのドナー登録を行いました。
献血という貢献は、血管が細いということでオイラはできない(健康診断等の採血もオイラの腕は難易度が高いらしい)ので、今まで行ったことはありません。
そんなオイラでも、骨髄採取であれば血管から行わないので、もしかしたら「お役に立てるかも」と考えたが故の行動でした。
(後で知ったのですが、造血幹細胞移植の方法は、2種類あって、骨髄採取による骨髄提供以外に末梢血幹細胞提供という方法もあるそうで、後者の場合は血管からの採血になるらしいです。)
どちらの方法を選択するのかは、患者さんの状況によるらしいですが、血管の細いオイラの場合は骨髄採取になるのだろうなぁと思っておりました。

昨年のある日、献血を行っている近所の場所を検索して現地へ。
踏ん切りがつかず、現地の前を何往復かするという怪しい行動を行った後に意を決して献血会場の中へ。
てっきり献血に来たのだと思われていた現地の方は、多少驚かれていましたがスムーズに 2ml の採血を実施して、ドナーカードをもらって、説明を聞いて登録が完了しました。
ドナー登録にはいくつかの条件があります。その中に年齢制限がありますので、まぁマッチすることなく年齢制限に引っかかってエンドなのかなぁとも思っておりました。

ですが、何ヶ月か経過した時に携帯電話にSMS(ショートメッセージ)が届きました。
「あなたと患者さんのHLA型が一致し、ドナー候補者に選ばれました。詳細は・・・」
ってな内容でした。
こういうお知らせって、まぁ突然届きますよね。驚きました。
さしずめ、一次予選通過みたいな感じでしょうかね?
登録した時の「お役に立ちたい」の思いは変わっていませんでしたので記載の内容に従って、後日指定のサイトにてあれこれとオイラに関する詳細な内容を入力しました。

その翌日でしたかね?
コーディネーターの方から電話がありまして、事業の概要やら今後の日程やらの説明がありました。
郵送で、書類やらハンドブックやらもほどなくして届きました。
まぁ、決められたレールに乗って一コマずつ進んでゆきました。

そして後日、日程調整の上で医療機関での面談や採血の日を迎えました。
これが二次予選みたいなものかな?
コーディネーターの方と実際にお会いするのはこの時が初めて。
小部屋で再び事業概要や今後の日程の説明が行われた後に、担当医師の待つ診察室へ。
ここでこれまでに骨髄バンク側にお伝えしている内容の再確認が行われて、当然血管の細さについても確認がされました。

で、私の腕を見た医師からは・・・
この腕(血管の状態)では自己血の採血ができない。
よって、ドナーとして採用することはできない。
ということで、ここで打ち切りとなってしまいました。二次予選でリタイヤね。
骨髄採取による造血幹細胞移植の場合であっても、採取に先立って予め自分の血液を貯血という形で取るらしく(コレを骨髄採取のタイミングで自分の体内に戻すらしい)、それすら実施できないような細い血管だということでした。
お陰様で、これまでほぼ健康で生きておりますので健康診断での採血以外はほとんど血管に針をさされたことがないのですが、まさかそんなに細い血管だとは。
情けないと言いますか、人の役に立てない腹立たしさやらの感情が出ていまいりましたので、血管が細くて、難しくても進めてくれよと依頼をいたしました。
もしも私自身が治療を受ける立場であれば、細い血管であってもリスクと効果を天秤にかけて血管に針を刺すことはあるだろうが、善意によるドナーとしての活動であればそこまでのリスクは取れないことになっているとのことでして、ここで打ち切りの判断は変わらずでございました。

誰しも、生きているうちにライフステージが変化してゆくものだと考えます。
もちろん、オイラもそう。
家族が増えたり、減ったり。
転職をするしないに関わらず、働く環境や働くことへの考え方もイロイロ変わりますよね。
自分自身の経済状況やら、日頃目にしている物事からの影響だって受けることでしょう。
オイラの場合は、ここ数年で人の役に立てなくなっているとの思いが強くなっていることが、ドナー登録を思いついた理由です。
これだったら、お役に立てるかもしれない。
そう思ったのですがねぇ・・・ダメでした。
ホント、役立たずだなぁと。

オイラの血管のショボさのおかげでどなかかが治療を受けることができなくなったのかと思いますと、本当に申し訳ないという思いが頭の中をグルグルと回りました。
相手の方について、いろいろと知ることはできないことになっているらしいのですが、オイラをアテにされていた患者さん、どうか他のドナーの方が適合して再び治療のスタートラインに立てますように。ごめんなさいね。

最後に骨髄バンクさんのサイトをご紹介して今回の記事は終了とします。
登録したから、必ず提供する立場になるわけではないらしいです。
仮に(というと変ですが)、適合してもお断りすることも可能らしいですし、スケジュール調整もドナー側の都合を極力配慮してくださるそうです。
ですので、献血を普段からされている方、登録を考えてみてはいかがでしょうか?
最後までお読みくださりありがとうございました。

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