名古屋大喜利大戦「名月」に参戦してきました

こんにちは。物数です。
仲秋の名月の翌日にあたる9月30日、名古屋市中村区生涯学習センターにて行われた『名古屋大喜利大戦「名月」』に参戦してきました。

名古屋大喜利大戦「名月」について

名古屋で大喜利の主催をしている静かの海さん主催の生大喜利の大会。名古屋で行われる大会としては、今年7月に行われた将棋紳士さん主催の『名古屋大喜利最強タッグ決定戦 交(こもごも)』以来でした。
「交」が2人1組のチーム戦だったのに対して「名月」は個人戦で、名古屋で個人戦の大会が開かれるのはかなり久しぶりだったみたいです。

参加人数は35名。東海勢をメインに関東関西から来られている方も多く、なかなか遠征ができない身としては、いろんな方の大喜利が見れる貴重な機会でした。

大会当日の話

予選前

当日の午前中に『名古屋大喜利ブルペン』と称して名月のウォーミングアップ会を落合監督さんと共同で主催をしていました。そちらはいろんな方の助けや応援のおかげで無事大きな問題もなく終えることができたので「いや~よかったよかった」と言いながら会場入りしました。

会場入りして落合さんや立板に流水さんとお話ししたり、前の席に座った脳髄筋肉さんが緊張した顔で「おい緊張してんのかよ」と言ってきたので「ブーメランですよ」と言い返したりして開始時刻を待ちました。

予選

7人5ブロック、各ブロック4分2題行い、2題を通して面白かった2人に投票して各ブロックの上位3人、合計15人が本選進出という形式でした。

【印象に残っている回答】
予選~決勝まで何書いていいか分からなかったので、ひたすら好きだった回答を列挙することにしました。本当は全お題に好きな回答があるのですが、全て書き出すととんでもない文字数になりそうなので厳選しています。
※私の記憶とメモを頼りに書き起こしているので実際と違う部分があります!こんな感じのニュアンスだったな~くらいのものだと思ってください。

お題:ただ一人だけ明日世界が終わることを知っているバスガイドはこんなことを言う
こちらにアルマゲドが
シンプルにお客様のむっちゃ面白いエピソード聞きたいです
お題:バカとブスばかりになってしまい尊敬されなくなった東大
BakaBusu Univ. で通じるようになった
学長が話の中で50回、自浄作用と言った
お題:数を「正」ではなく「罪」の字で数えるなど、悲観的な人間観が随所に現れている小学校
HRで「わーはっは」と大きな声で笑う時間がある
「日直」の代わりに「羊」と書かれている(絵回答:黒板の日直の名前を書くスペースの絵、漢字の「羊」の下に名前が2つ書かれている)

Cブロックで3位通過を決めるサドンデスが発生。『2分で1題、1人1答』というえぐめのルールで客席からは「うわぁ……」「しんど……」という呟きが漏れ出していました。
実際、この2分間はペンを動かし続ける脳髄さんとじっとホワイトボードを見つめるあくたさんを固唾をのんで見守る時間でした。制限時間がきて順番に回答を出し、しっかりウケている姿は最高にかっこよかったです。尊敬。

また、Bブロックでブルータスの森さんがハネていたのが個人的にすごくうれしかったです。白状すると、森さんはわたしが大喜利に興味を持つきっかけを作った1人で、大喜利会でご一緒するたびに「わ~い!森さんいる~!」と思っていました。
11月から東京に拠点移すということで、「マジでがんばってくれ~!!」という気持ちと「名古屋でもっと一緒に大喜利したかったぜ~!」という気持ちの狭間にいます。

わたし個人としては本当に揮わずで、正直1票も入ってないと思っていたので大会終了後公開された結果ログで2票入っていて少し救われました。入れてくれた人、ありがとうございます。

敗者復活

4人5ブロック、各ブロック3分1題行い、面白かった1人に投票して各ブロックの上位1人、合計5人が本選へ復活という形式でした。
回答メモを取り損ねていたので、しがみは省きます……。無念。

敗者復活は勝ち上がった人たちの喜びの声が聞けたのでこっちまでうれしくなってしまいました。
特にBブロックで復活を果たしたソラネさんが名前を呼ばれたとき、「よっしゃー!」と椅子が倒れるほどの勢いで立ち上がって喜ぶ姿に、笑いが起こるなんて一幕もあったのですが、わたしはその姿にちょっと泣きそうでした。お笑いや大喜利で報われてほしい内の1人だったので。
「あなたは大喜利を続けるべき」という呪いの言葉をここに書き記しておきます。

わたし個人としては、気持ちを切り替えて予選よりもきちんとお題と向き合えたのではないかと思っています。ウケたに分類できる回答が1つ出せたのは良かったのですが、二の手三の手が出ずで敗退。自分のいたAブロックはあと1答の差で誰が復活してもおかしくなかったと思っています。そこで1答をきちんと出せる人が勝負に強い人なんだろうなとも思っています。

本選

4人2ブロック、各ブロック4分2題行い、面白かった2人に投票して各ブロックの上位2人、合計8人が準決勝進出という形式でした。

【印象に残っている回答】

お題:通販番組のにぎやかし要員として呼ばれたアホ山くん「〇〇〇」
キャシーは困ってるときもかわいいなあ
僕も吸えますよ
お題:トラックで人を轢いて転生させる「なろう運輸」の仕事で実際に起こったこと(ありがちなこと、だったかも……)
関係ないスピード違反で1人殺めた
自愛があるからこそ、原型を留めない轢き方をした
前日に本人にしか聞こえないクラクションが聞こえる
お題:ものすごく長い重要な契約書の最後に記されていたふざけてるとしか思えない1文(長めなお題だった記憶があるので修飾語多めにしていますが、仔細かなり違うと思います)
ごめんなサイゼリア
ハッピース
1日でも過ぎたら殺しちゃうよ、これは約束じゃなくて歴史だからね
お題:「こいつインドに妙な憧れを抱いているな」と思った理由
今日の授業、超ダルシム~
家のチャイムが「ヒンドゥーン」と鳴った
汚ねぇ水をうっとりと眺めている
「あー!!」って言って”0”を指さした
お題:おじさんしかいない専門学校の授業の内容
オⅢ
絵文字を習って、すぐに使った
お題:一斬りしたら死んでしまった宮本武蔵のせいで時間が余った佐々木小次郎がしたこと
小次郎ダンスを踊る
もっといろんな技、練習したのに
お題:「いやーいい最終回だった、でも……」いったいどこが気になったんですか?
ご飯を残して終わった
hin.

Bブロックの生命の輝きさんとCブロックのインドお題の脳髄さんが特にすごかったです。
思想が絡んだときの生命さんの回答の世界観と少しだけいじわるな視点から綺麗にまとめてくる脳髄さんの回答、好きすぎる。

準決勝

4人2ブロック、各ブロック4分2題行い、面白かった2人に投票して各ブロックの上位2人、合計4人が準決勝進出。1題目は画像お題、2題目は文章お題の形式でした。

【印象に残っている回答】

お題:画像(空に向かって伸びる真っ白な階段の先から光が差し込んでいて、その光を右手がまっすぐ指さしている)
退職届はあの先で出せます!
右折禁止だ
ここまでが「心」、次が「体」
フレミング左手の法則極めた~!!
お題:「2階から目薬」よりも難しいことの表現「〇〇〇から▲▲▲」
3秒前から好きでした
校長の話から学び
12階からお尻へパイナップルジュース
股間がかゆいからバファリン
お題:画像(オフィス街のようなところで青い小さなかばんを両手で持った女性が横顔のまま視線だけをこちらに向けている)
大丈夫、私には保険証がたくさんある
甘いもの?甘いもの入ってないです
赤いバッグも気になるなあ
社長の嘘つき
お題:学会で全く話を聞いてないのに拍手だけしていたら、真っ先に感想を聞かれてしまった教授
未来のエネルギーはこれで決まりですな
おじさんが集まっているってことはギャンブルの話だ
私の感想はすごいですよ

準決勝からはメモが全然追いついてなくて書き落としている回答がいくつかあります。後日動画が上がるみたいなのでぜひ見て頂きたい……。

Aブロックはプーチンさんの真正面から打ち抜くような回答がすごかったです。対照的に宇多川どどどさんがずっとおかしいことを言い続けていて好きでした。
Bブロックは画像お題の警邏さんがすごすぎて無双状態と言っても過言じゃないくらいでした。画像の女性が言いそうなことを絶妙についていたのはもちろんのこと、警邏さんの声質って細くて柔らかいので回答の雰囲気が補強されていたんじゃないかなあと思います。

決勝

4分2題行い、面白かった1人に投票。1番票数の多かった人が優勝。

お題:本当に月があなたを追いかけているとしたら、たぶんこんな理由
1度でいいから同じ目線で見てほしい
月でカレーを作った
月抜きで二次会に行った
うさぎの尻にチャッカマンで火をつけた
お題:そういえばこの会館は「生涯学習センター」でしたね,なので……あなたの人生を使ってそんなことを学ぼうとするな
いそうでいない徳川将軍
社長に使ってもいいLINEスタンプ
侍のおしっこには色がある
ぷっすまの歴史

決勝らしいお題で自分もいつかそういう舞台に上がりたいという気持ちになりました。本選~決勝通して「このお題やらせてくれ~~!!」というお題が多すぎて、予選の自分の不甲斐なさよりもこのお題ができない悔しさの方が勝ってしまいました。予選で出た生命さんからの提供お題もやりたすぎて狂いそうでした。

結果は準決勝の勢いのまま走り抜けた警邏さんが優勝。
名古屋の大喜利会で一緒に大喜利をしていた人が優勝して、自分のことのようにうれしくなりました。
優勝特典の1つが「1年間のメリヱスフリーパス」だったのですが、大喜利をがんばったご褒美が大喜利って最高の優勝特典じゃん!!と思っています。

おわりに

主催の静かの海さん、大会の運営ありがとうございましたとお疲れ様でした。静かの海さんをはじめ、いろんな方が名古屋で大喜利しやすい機会が増えるよう、またいろいろ考えていかないとなあと思っています。
また、遠方からお越しくださった皆様にも頭の上がらない思いです。
自分もいろんなところへ大喜利しに行きたい、もっともっと大喜利をして自分の納得できるような回答が出せるようになりたい、と改めて思いました。こわがり故に参加を躊躇っていたのですが、参加して本当に良かったです。

余談(打ち上げの話)

打ち上げで警邏さんに大喜利ノートを見せてもらったり、ドクローネさんに長考の作りかたを教えてもらったりしました。ありがとうございました!
打ち上げのとき、所謂フィジカル回答に演劇が活きたことがあるか聞かれてマジで思いつかなくて「ない」と言ってしまったんですが、改めて考えてみたら出せる声の種類や幅はフィジカルに関わらず活きてるかもなあと思ったので一応書いておきます。

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