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Leonardo AIのImage to Image、Strengthの効果

概要

LeonardoAIのImage Guidanceにある、Image to Imageを使って画像生成する際に、Strength(強度)というパラメータがあります。
この値を変えることにより、生成画像が、Promptによる画像と引用する画像との間で、かなり変化します。

今回は、この変化の実例を試してみます。
生成した画像を、さらに、Alchemy Upscaleで修正した結果を主に示します。

なお、Alchemy UpscaleなどのAlchemy関連のすべての機能は、今週(本日は1/25)すべて無料で開放されています。
というのが、1/24にDiscordでアナウンスされています。

なお、前回、Universal Upscaler をご紹介した記事をアップしたのですが、その説明が、現在、Feature releasesから無くなっています。
理由は、不明です。


画像生成

設定した条件

今回の設定条件を示します。

モデル: Photo Real / creative
Alchemy : ON
Image Guidance: ON /  Image to Image

プロンプト

 Immerse yourself in a breathtaking landscape that transcends the boundaries of nature. This vividly unreal scene showcases a celestial waterfall cascading upwards towards a midnight sky, surrounded by floating islands adorned with vibrant, otherworldly flora. The image, a stunning digital artwork, captures the essence of both dream and reality in perfect harmony. The attention to detail is impeccable, from the water's ethereal hues of iridescent blues and purples to the intricate patterns on the gravity-defying flora. This mesmerizing image flawlessly blends surrealism and realism, leaving viewers in awe of the artist's skill and imagination.

日本語訳:
自然の境界を超えた息を呑むような風景に身を委ねてみてください。この鮮やかに非現実的なシーンは、天空に向かって上方に流れる天上の滝と、鮮やかな異次元の植物で飾られた浮遊する島々を描き出しています。この画像は、夢と現実の両方の本質を完璧な調和で捉えた驚くべきデジタルアートです。水の幻想的な色調、虹色の青と紫から、重力に逆らう植物の複雑なパターンまで、細部への注意は非の打ちどころがありません。この魅惑的な画像は、シュールリズムとリアリズムを見事に融合させ、観客をアーティストの技巧と想像力に感嘆させます。

このPromptは、PromptGeneration等でつくりました。曖昧な表現が多く、的確な指示を与える、というPrompt作成の基本からは、ズレているような感じもしますが、今回は、これで進めてみます。

指示が、曖昧なせいか、同じ条件でも、かなり違う画像が生成されます。ただ、長文の記載のせいか、背景等が緻密になるようです。
このあたりは、用途によっては良し悪しかもしれません。


Strength (強度)の違いによる画像の変化

Strength 0.9

Alchemy Upscale / Low-Smooth

このオリジナルの風景は、銀座一丁目の街角です。有名ブランドのビルが並んでいますが、0.9の設定で、それぞれのビル名やロゴなどは、消えています。

ロゴ等が写っていると、少しややこしいかもしれませんので、今回は、この0.9からスタートします。

また、左側のビルの前に、横断歩道を歩行中のマスクをした女性がいたのですが、それも消えています。なお、左下に私の手が写ってしまいました。これも、これから変化していきます。


Strength 0.8

Alchemy Upscale / Low-Smooth

0.9と比べて、あまり大きな違いはないようですが、左側のビルの模様が変わってきています。また、その下に、手がくっきりとなりました。これは、Alchemy Upscaleの効果です。右側のビルの窓が変形しはじめていて、白い車の近くの木が大きくなり始めています。


Strength 0.7

Alchemy Upscale / Low-Smooth

ここまでは、それほど大きな変化は無いようです。
よくみると少し変化しています。たとえば、手の甲が、腕になってるようです。また、左側の建物の付近などに人が増えています。


Strength  0.6

Alchemy Upscale / Low-Smooth

Promptの影響が、はっきりと出てきました。この画像では、紫の花びらが出現しています。花びらの上に、星が現れました。同じ条件で、次のような画像もあります。

Alchemy Upscale / Low-Smooth

左側のビルの下の方が、川辺りの桜の風景になっています。また、右側のビル群が変容し始めています。


Strength 0.5

Alchemy Upscale / Low-Smooth

左側のビルは、水面に浮かぶ花と、空を舞う、なにかに変わってきています。また、右側のビルとの道路は、石垣とお花畑になり、手前の手や車は、岩になったようです。
別なパターンもあります。

Alchemy Upscale / Low-Smooth

あちこちに、滝が出現しています。車は、この場合はまだありますが、左手前の手は、箱のような何かに変わっています。


Strength 0.4

Alchemy Upscale / Low-Smooth

左側の黒いビルがなくなり、鳥と滝になりました。左手前の手は、花になりました。以下の2つも同じ条件での生成例です。

Alchemy Upscale / Low-Smooth
Alchemy Upscale / Low-Smooth


Strength 0.3

Alchemy Upscale / Low-Smooth

生成画像は、劇的に変化しました。この生成例では、オリジナルの写真を想像するのが困難なほどです。ただ、構図にそれが活きているという感じでしょうか。中央に聳えていたビルは、木に変容したようです。

このImage GuidanceのImage to Imageでの、初期設定値は、この0.3です。

画像の変化という点では、この場合、0.4から0.3に変曲点がありそうです。それを考慮すると、0.4以下は、もう少し細かく設定できるようにした方がいいように思います。

なお、生成画像によっては、同じ条件でも、以下のように、もう少し写真のイメージを残す場合もあります。

Alchemy Upscale / Low-Smooth


Strength 0.2

Alchemy Upscale / Low-Smooth

確かに、これは、プロンプト通り、ややシュールです。左側は、魚が宙を泳いでいます。なぜか、地球のような星も登場しました。
この強度レベルになると、やや抽象的なプロンプトのお陰で、生成画像は結構違いがあります。

Alchemy Upscale / Low-Smooth
Alchemy Upscale / Low-Smooth

この画像では、真ん中に、小さな人らしいのが初めて登場しています。


Strength 0.15

Alchemy Upscale / Low-Smooth

謎の女性が登場しました。オリジナルの写真には、人が映り込んでいますので、その影響かもしれません。

Alchemy Upscale / Low-Smooth
Alchemy Upscale / Medium-Smooth


上の画像では、何故か、蝋燭が登場し、浮かんでいます。慰霊という感じもします。あの世、ということでしょうか。


Strength 0.1

Alchemy Upscale / Low-Smooth

この0.1が、設定値としては、最低の値となります。
いくつか生成した結果をみると、このように、人物が登場する場合は、強度の値が小さくなるとその姿が大きくなる傾向があるようにも見えます。
単純に、写真の影響が小さくなり、プロンプトの影響が大きくなるからかもしれません。

Alchemy Upscale / Low-Smooth
Alchemy Upscale / Low-Smooth


以上、Image to ImageでのStrength による効果の違い、の一例でした。










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