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男に美容を語らせるな パート3

こんばんは、美容研究家のばーわんちゃんです。

カトリック教会にはサクラメントと呼ばれる「神の恵みを実際にもたらす感覚的なしるし」ってのがいくつかあって、その中の一つに身体にイケてるオイルを傅けて癒しの奇跡と恩寵を求める秘跡があるんだけど、なんで男なのに美容液とか使ってんのってつまりそういうこと。基礎化粧品を通じて神と対話して日々のバイブスをビンビンにしてる訳。儀式なんだし効くとか効かないとか野暮はダメよダメダメ♡



uka hair oil mist “On the Beach”

これはただ髪から良い匂いがするよって商品。だから難しい話はもうやめよう。ドレッシングのように分離した二層の液体は、透き通った海と夕陽のコントラストのようで美しい。容器を振ると天地創造してる神みたいな気持ちになれるし、視覚からも綺麗になりたいあたしたち男の子にぴったり。

てかOn the Beachって名前が良いわよねぇ。やだ、つい口調がオネエになっちゃった。マルジェラのBeach Walkもそうだけど、Beachって単語ひとつにこめられた憧憬(眩しい太陽、ピニャコラーダ、そして黒ギャル)にうっとりしてしまう。バニラとミントの甘いけどギリギリ文明人として許されるレベルのナイスな匂いは、出勤前に使うとテンション一気にアガるから、香水のかわりに使うのもオススメ。寝癖直しにも使えるって能書きには書いてあるけれど、当然寝癖は直らない

ちなみにBeach WalkはSun kissed salty skinなんて扇情的な説明されてて、ちょっとAVじゃないんだし露骨過ぎじゃない?と思ったりもしたけど、もし生まれ変わったらギャルになってPHSのメルアドをsun-kissed-salty-skin@pdx.ne.jpにするって決めたからよろしくゥ。あ、にも書いたけどukaのケンザンは(特に男)マジで買ったほうがいいよ。


SHIGETA GREEN BLOOM BODY WASH

なんとなくだけど、自分の中でシゲタってちょっぴりインテリなイメージがあって、なんでって言われると困っちゃうんだけど、シノワズリみたいなもんだと理解して。

さっきのukaのハッピーな西洋的バカンスの匂いを際立たせる意味でも、ボディーソープは少し落ち着いた渋いニュアンスのあるものがええなぁと考えながらコスメキッチンをうろちょろしてたらヒノキ…キミに決めた!とシックスセンス一発。こういう時のバイブスは大切にしたい。

陰と陽をうまくリミックスっていうかマッシュアップできて我ながらほんま天才やな〜〜と思ってたんだけど、よく考えたらコレって要はバリアンみたいなもんやんけ(能天気なビーチリゾートの昼とエキゾチックなアジアの夜って二面性)と気付いて流石に落ち込んだよね。つら。ま、そのお陰で方程式が分かったしモダンキュイジーヌを応用したラブホ界の革命的コンセプトを思いついたので、関係者からのご相談お待ちしております♡


shu uemura skin perfector

クラブミュージックのように匂いをスムースに繋げていくのを良しとする気分の中で、シュウの化粧水を貰ったんだけど、それが偶然またヒノキの香りだったから、やっぱりあのバイブスはモノホンだったんだと確信した訳。やー、コスメや美容について詳しい男性はプロ含め世の中に沢山いるんだろうけれど、ここまで乙女にストーリーを買ってる人間はたぶん僕しかいないんじゃないか? 一番最初に書いたブログもそうだけど一貫してバイブスによる信仰を訴え続けている。

あ、コレってアヴェンヌ的なブツなので、化粧してても保湿できまっせ〜てアイテムだから都会派のOLはおやつ時に顔射してリラックスしたりしてるんだろうなと思うんだけど、あたしたち男の子はどう使えば良いんだろって悩んだ挙句、寝室のナイトテーブルに置いといて乾燥が気になったら(うるせえ気になるんだよ)スプレーする事にした。

4種類のフレーバーは、四季に応じた香りを選んでね的なノリらしいんだけど、正直そういうのは良くわからない。何故なら選択肢の主導権は俺にあって、よく知らないマーケターのオッサンに決められる筋合いはないから。あくまでもDJはア・タ・シ


Melvita NECTAR BLANC WHIP WASH

匂い的な観点から洗顔はIPSAあたりのフラットなやつに落ち着こうかなと思ってたのに、ヒカリエ歩いてたら泡パック美容って書かれたPOPに釘付け。これも割とフレグランス控えめな感じだったのでッシャーOKジャン!と秒で購入。結果マーケティングに100%のっかる形になってしまった。

こないだ炭酸シャンプー買ってから泡の良さは再認識してたし、実際使ってみるとコレも楽しかったのでไม่เป็นไรでしょ。これからも鴨葱スタイルを継続してガンガン騙され続けていきたいと思う。

(ちなみにブライトケア!透明感を演出!とめっちゃ謳ってるので、じゃあ局部に使ったらどうなるのかな〜ってずっと思ってるんだけど、流石に大人なので我慢してます。えらい。)


桜島ミュージアム さくらじまの椿油

お土産に椿油を渡される独身男性ってどうよ。しかも独身男性から。まぁ細かいことを気にするのはやめよう。椿油って髪に使うイメージがどうしても強いけど、全身イケまっせとの事なのでボディクリームを塗るほどじゃないけど、少し保湿しときたい夏にビャビャッと塗ると丁度良い。ミスティリオン感もすごい。

スクワランより重くてオリーブオイルより軽いテクスチャ、なんとなく椿油って最終的に辿り着いた通好みのチョイスみたいなイメージあるよね。こういうこと書くと、植物性オイルVS動物性オイルみたいなマウンティングバトルに巻き込まれそうで怖いんだけど(きのこの山・たけのこの里論争に近い宗教的なアレ)どちらが良いとかは僕ノンポリなんであんまないんです。でも研究者としてもう少しトライせなアカンなと反省はしていて、寒くなったらマカデミアナッツオイルあたりをやっつける予定。えいえい。



Aesop Resurrection Aromatique Hand Balm

いやー、イソップのハンドクリームについて文章を書く日が来ちまうとはな。言うてnote書く気マンマンでトゥイッターに画像あげたんだし当たり前なんだけどさ。本当は翼の王国で使う予定のネタだったのに、なんでオファー来ないの。

イソップのハンドウォッシュやハンドバームが飲食店のトイレにあると、途端にその店の事が信じられなくなってしまう(西麻布のSとかさ)だって匂いの強いこんなん選ぶ意味がわかんないじゃん。店主からの「良くわかんねえけどコレがオシャレなんでしょ? イソップ置いときゃ良いんでしょ? ここまでこだわるうちイケてるでしょ?」みたいな無言のメッセージに餓鬼が舐めてんじゃねえぞコラとついマジギレしそうになる。

が、とても良い匂いなので我が家にはハンドバームがあるんだなぁ。だってうちは飲食店じゃないからね。ポンプ型の容器が可愛いので500mlを買う以外の選択肢はない。あ、ちょっと待って、ちなみにチューブのはすぐに穴が開く欠陥商品なので絶対に絶対に買っちゃダメだよ。チューブのイソップ持ってるとこの業界だと情弱にもならない美容イキリ童貞扱いされますのでご注意を。

で、手に500mlもクリーム塗るの何年かかんだよ使いきれねぇよと皆さんは思うでしょう。確かに仰る通り。そこで普通はハンドバームじゃなくて同じ500mlのポンプ型ボディバームを買って身体に使いつつ手にも使う作戦で経済性を担保する訳です。こんな話を誰かとしたことないから本当に普通かどうかは分かんないけど、少し考えたらそういう選択肢になるはずだし、多分そう。

でもね、玄人はハンドバームを買って身体に使うんだな。逆転の発想。あー、こんなおトクな情報を無料でnoteに書いちゃって良いんだろうか。少し心配になっちゃう。愛するバーワンギャル達へのノブレスオブリージュ、あたしの知見を有効活用して欲しい。成分表を見ても殆ど変わらないので(ボディバームには高級脂肪酸のステアリン酸が多く入ってるとかあるけど)ぶっちゃけ伸ばしちゃえば変わんない。結局は基材云々より使い方だと思うの。それにやっぱりハンドバームがドーンて置いてあるほうがバカっぽくて良くない?


Neal’s Yard Remedies Rejuvenating Frankincense Toner

イソップのチューブもかなり最低だけど、それを上回るクソofクソがニールズヤードのポンプ。しかもなんとこのポンプは別売り。250円くらいだっけな。正気か? 決して許される事ではないので、これ以降フランキンセンスインテンスクリーム含めて買わなくなってしまった。いわゆる報復措置である。

悪口を書きたい訳ではないのでこれ以上は控えるけど、コスメは幸せになるために使うのであって、ストレスを感じさせる商品は中身が良かろうが評価に値しないのは言うまでもない。是非HBSあたりで顧客ロイヤリティ低下のケーススタディにして頂きたい。あ、ボトルは青くて可愛いので使わず飾るだけならアリ


Aesop Protective Body Lotion

話をイソップに戻すと、日焼け止めについても語らなくちゃね。これはDepartures用にネタをキープしといたんだけど執筆の予定もないしまぁいいや。イソップの日焼け止めはずっとこのプロテクティブボディローションしかなかったけど、今年めでたく顔用が発売されたので原理主義者の人はそっちを使えばいいと思う。

別にケチる訳じゃないんだけどさ、フェイシャルローションは量が1/3しかないのに値段は高いしSPFも30(ボディは50)だから男はこっちを使わない理由がない。たぶん女はあっちだと化粧が浮きやすいと色々あるんだろうけど。日焼け止め全般についてはにだいたい東京で一番オシャレなブログに書いてしまったので、そちらをチェックして欲しい。

で、今年の夏はご存知の通りメチャクソ暑かったのに海にも山にもデートにも行けず、だったらせめてギャルからDM来ないかな〜と思ってnoteをピコピコ書いている訳だけど(人から努力の方法を間違える天才だってよく言われる)本当は日焼け止めなんかより彼女にサンオイル塗ってあげたい人生だったよ神様。


uka nail oil “7:15”

ukaのネイルオイルって数多ある美容アイテムの中でも最強にバイブス重視のクソちょろちょろグッズだと思うんだよね。つまり最高ってこと。ゴージャ・ラブチンスキーもなんかのインタビューで俺たちはムードを売ってるみたいな話してて、せやねんな〜と思ったもん。ブランドってそういう事。

それにしてもネイルオイルってマジ意味わかんないよね、普通にアーモンドオイルとかホホバ油で良くない?ハンドクリームじゃダメなの?みたいな素朴な疑問をガン無視する強度が商品に求められる訳じゃん。ukaのコレは謎コンセプト(ちなみに13:00もいいよ)とパッケージでギフト需要と自分へのご褒美にぶち当てて成功してるし、あのコロコロで塗るのもなんかイライラ棒みたいで楽しいから、モノとしての完成度高いよな〜って感心しちゃう。

聡明な読者の皆さんは、いやさっきマーケターのオッサンに決められるのはヤダとかほざいてなかったっけって思うよね。ノンノンノン、これはねぇ、好きって言うのは男の子の仕事でしょ?みたいな話だからいいの。ごめんちょっとTWICEの歌詞みたいなこと言っちゃったけど、ダブスタちゃうねん、男の子もリードして貰いたい日があるってこと。  


BULY 1803 Opiat Dentaire

2014年、ボナパルト通りにあるオープンしたばかりのBULYは感度お高めのパリっ子で溢れていた・・・なんて事は決してなくって、日本人観光客が店を占拠する最悪なコンディションの中で俺も爆買いをキメこんだ。そう、同じ穴の狢。翌年またパリを訪れた際に寄ってみたら、今度はコリアンとチャイニーズ相手に店員が死にそうな顔で対応してて、嗚呼これ絶対アジアにも来るなと思ってたら本当に東京やら香港にも店ができて色んな意味で死んでしまった感があるけれど、コンセプトや内装の裏に漂うオトナの事情ってやつがスパイスになって刺激的。あたしそういうの嫌いじゃない。あとはもうどんだけセルアウトしてくかってフェーズだと思うのでまだまだ楽しみ。

ちなみに今はもうオシャレ歯磨き粉ならMARVISって事になってるけど、当時はまだ日本に上陸しておらず、イタリアのブランドだけどミラノは知らんがローマあたりじゃほとんど売ってなくて、どっちかって言うとニーマン・マーカスとかで売ってた印象があるんだよね(coletteだかMerciにも置いてあった気がする)もうこういう話はおじいちゃんの戦争体験談みたいなもんで誰も興味ないだろうから割愛します!

おっと、具体的な話を全くしないまま次行っちゃいそうだったぜ。危ない危ない。いま売ってるのはパッケージも変わってしまい、正直ビジュアルはあんまりかなぁと思う。それこそMARVISより優れてるところって蓋がカワイイとこ位しか思いつかない。でもそれじゃ僕のレゾンデートルやばめなのでオルタナティブを紹介すると、台湾で売ってる黒人って信じられないネーミングの歯磨き粉めっちゃ良いよ。


COLONY 2139 Fabric Mist

イオンモールを愛してやまないオレ達は、AZUL BY MOUSSYで服を選び、Yogiboでデカいクッションを買い、びっくりドンキーでハンバーグを食べ、黒光りするVOXYに乗って我が家に帰る。そんな誇り高きマイルドヤンキーとして生きていくと決め、高度資本主義社会を最高に享受するオレ達は、当然COLONY 2139で日用品をチョイスする賢明な消費者であって、元ヤンの奥さんとスプラトゥーンにしか興味がない息子を守る為、日々を強く過ごしていかなくちゃいけないの。わかる?だって糸井重里や松浦弥太郎のことが好きなよりよっぽど健全でしょ?

3日に1回は規模の経済を信じるかどうか神から試されるオレ達ハードコア・シングルライフ・サバイバーだって、たまにはイオンモールを生活に取り入れたくなっちゃう。こだわりを捨て、まあまあ良さそうなやつを何も考えずに買う。そういう事でもしかしたらバランスが取れるんじゃないか、まだあの伝統的な価値観における幸せってやつを掴むための一助となるんじゃないか、そんな期待をしちゃう訳。

そのエッセンスとしてのCOLONY 2139は夢、希望、そして銷魂。布にシュッとミストを振りかけると、目の前には愛する料理が下手な妻とモモランドに傾倒する娘が現れ、マッチ売りの少女の如く匂いが消えるとフッと現実に戻ってしまう。そんな幻を僕は求めているのであって、あれなんの話だっけ、とにかくコスメの数だけ強くなれるよ、アスタリフトに咲く花のように。



稲葉浩志は「痛いこと 気持ちいいこと それはみんな人それぞれで」と歌っていますし、モーゼは十戒で「神の名をみだりに唱えてはならない」と言っています。神とは渡部建だって話は以前ちょろっと書きましたが、病める時も健やかな時も常にギャルの名を、君の名を口遊みたいんです、本当は。でもね、僕は敬虔な信徒だから身体に油を塗りたくることで神からの恩寵を感じ、前回前々回に引き続き魂の叫びを文字にして祈りを捧げます。バンコクから東京へ向かう機内より愛をこめて。アーメン。




#エッセイ #コスメ #スキンケア #美容 #美容垢

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