noteが思ったよりも良かった

技術記事ならともかく、日常や感情、思想に関する記事をはてなブログで書いたら、文脈を無視した自分の意見を言いたいだけの人からコメントが付いて回るので、いっそのことと思って年末にnoteを始めてみた。

この記事は、パッといくつかの事を試してみた事で得られた所感と個人的なnote使ってみたポエムである。

noteの良いところ

・----- 課金制にできる -----

noteでは「n行目から続きを読むにはm円」という設定を記事ごとに付与する事ができる。さらにプレミアム会員になれば、月額で読み放題なマガジン形式の記事も発行できるらしい。

適切な課金によってユーザをフィルタする事でユーザの質が高まるというのは、近年のWeb業界ではかなり一般的な意識となっている。一方で、お金を払うことによって発生する宗教性やコンテンツの質の担保などの問題が度々ネットの炎上要素になっているが、今回noteを使ってみて、やはり「課金フィルタというのは非常に有効」だと感じた。


前回の記事は、500円という価格にも関わらず多くの人が購入し、感想を述べてくれた。

エゴサーチタブが破壊されるので嬉しさ半分だが「nばんくし」という形で所属する業界や大体の年俸、それまで得た自身の実績などを言及してくれる人も多くいた。

私は、GeekOutに寄稿した記事でも書いた通り、キャリアプランがインターネットに溢れる事は基本的に良い事だと考えている。それぞれ1個人の偏った意見に過ぎないが、若い人が多くのプランから自身の目指したい先人を見つけ、真似したり失敗から学ぶことで、効率良く幸せになって欲しいと思っている。

「nばんくし」というネットミームは部分的かつ一時的ではあったものの、こういった情報が溢れる元になったのは、500円という課金フィルタのおかげであったと考えている。

私が真っ先に思い付く"前回の転職活動記事を無料で公開していた場合にありそうなはてブコメント"は「こんなの公開する奴誰も雇いたくない」だが、そういった負のリアクションが多い発信では「私もやろう!」とは思ってもらえなかっただろう。良いリアクションが集まった事で、私自身が理想とする情報公開の多い世界観に賛同しやすい空気に持っていけたなと振り返ってみて思う。

ポジティブなリアクションが集まるギリギリの課金フィルタ。
500円は偉大だ。

転職活動記事では、もちろん価格に負けないようコンテンツを最大限惜しまず出したつもりで、機械学習エンジニアとしての企業の見方から、自身の実績と報酬、履歴書まで公開しているが、それでも「高い」「こんなのに金払うなんて」というコメントもあった。

一応有料部分の最後に保険として以下のようなメッセージをつけた。

もし高いわボケってなってメッセージくれたら、ご飯でも奢りに行きます。

おかげで年末年始でいくつかのグループとご飯に行くこともできて、そこで技術の話やこれからの話をする事もできた。かのmizchiには呼び出されて説教された。また別の形で高いと感じた人にも貢献できれば良いなと思った。


公開時期がクリスマスとお年玉の季節であった事もあって、サポート機能も含めて沢山のお金を貰った。我が家はお小遣い制を採用しているが、ブログや登壇で稼いだ分は私が自由に使って良い事になっているため、割と高額で自由なお金という事になる。

まだ詳細について何も公開できてないが、一応5月には私が主催のハッカソンを予定しており、その会場代から食事、賞品について100%私自身で賄う事ができるくらいの金額に達している。本当にありがたい話だ。

加えて、年末年始にちょうどIPythonやNumPy、Matplotlib、Julia、StanといったOSSを支援する団体の「NumFOCUS」による募金募集もあったので、まとめてドーンと突っ込んでおいた。

物欲が無いのでお小遣いに不満は全くないが、こういった形で技術や界隈に貢献できるようになるのは良いなと思った。あと、若人にも沢山奢ったので、皆勉強頑張ってほしい。

課金は偉大だ。

----- 編集通知を飛ばせる -----

はてブやTwitterで自分の意見を言いたいだけの層の多くは、反論を追記したり、意見を修正して再度公開する頃には、対象への興味など殆どない。強いて興味が持続している層を見るならば、謝罪を待っている、正式な見解を見て安心したい層くらいだろう。

noteでは、記事公開後に追記などの編集を施した場合「このノートが更新されたことを 購入したユーザに通知しますか?」というダイアログが出てくる。見たユーザ全てにリーチできる訳ではもちろんないが、こういった機能がついているのは書き手にも読み手にも得があるなと思う。

「更新したぞ」という通知を送る事で記事へのリアクションを多くの読み手に示せるのは、はてなブログでは実現できない。noteなら極端な話、100回反論追記して更新通知を100回送りつける事だってできる。
また、付加価値をつけたポジティブな更新についても、わざわざ別記事にする形にしなくても、読んでもらえる可能性が高まる。

読み手観点で言えば、「これオススメです!」と他人に紹介した記事の内容や指向がまるっきり変わったとしても気付きやすくなる。多くのブログサービスやSNSでは「更新履歴の閲覧機能」「リプライツリー」等が、信頼性を担保し検知する役割を担ってきたが、実際記事ごとに更新通知が飛んでくるのは気付きやすさが段違いだ。できれば見た人、イイネした人、コメントした人にも飛ばしたい。

はてなでも、はてブしたネット記事が更新されたら通知が来て欲しい。

もちろん「通知を送らない」という選択もできるため、紳士協定な部分こそ大きいものの、書き手読み手のやり取りという点で、コメント、お礼、編集通知などのnote機能は、ユーザとして良い体験を揃えているなと感じる。

-----ソースコードが割とキレイに出せる -----

プログラムを割とキレイに出せてると思う。
SyntaxHighlightも勝手に効く。

import os

for x in os.listdir('../'):
    print(x)

技術ブログ的な意味だと、はてなブログ、WordPress、Qiita辺りが主流で、まだまだプラットフォームとしてそれらに勝てる見込みはないが、前述の課金という意味で前には進んでると思う。

賛否両論こそあるものの「初心者向け記事をnoteで売る」人も居る。
私もいくつか外部メディアに寄稿して報酬を得ている身だが、それぞれ同じ内容をnoteに記載しnoteに払う手数料含めて比較したとしても、桁が1つ上がるくらいはnoteの方が儲かるだろう。台頭する初心者向けnote筆者も、そこらの平均年収くらいはゆうに稼いでいるのではないだろうか。

もちろん、物の見方や長期的な効果は時と場合によるわけで「全部noteで書くのがベスト」とは決してならない訳だが、それでも「統一されたフォーマット」「キレイなソースコード表示」「課金システム」という組み合わせは、技術ブログの1つのパターンとしてはアリかなと感じる。

noteのダメなところ

----- エディタが厳しい -----

noteのブログエディタは正直厳しい。

私もソフトウェアエンジニアなので、これを改善するのがどれほど大変かはおおよそで分かる。「テキストを入力するエディタ」に変更を加えるのは、ちょっとUIを変えるのとは全然違った苦労がある。

それでもやっぱり「マウス操作が結構必要」だとか「変な挙動で更新を挟んで直す」とかやってると、しんどい気持ちが強くなってくる。ソースコードフォーマットは美しいが、多分自分は技術ブログをここで書くのはまだつらいなと思う。

vimは偉大だ。

----- Markdown -----

Markdown書けない自体は別に気にならないが、リスト機能がないのが箇条書き大好き人間にとってはつらい。

目次や箇条書きによるまとめもフォーマットとして欲しい。

おわりに

ダメなところあんまり上がらなかったのを見るに、結構感触良かったんだと思う。今編集してるのが下書きかどうか分かりにくいとか最初はあったけど、数個記事を書いてみたら慣れたし結構いける。あとお金は偉大。

調子に乗って「この際、プレミアム会員になって月額マガジン書くか〜」とも思ったけど、そこまでブロガーになりきれないのが厳しそう。

週1とかで記事書いてるやつ大体頭おかしい。

あまり考えず暇を潰す程度にやっていきたい。


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