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【306日目】フェリチン

ご隠居からのメール:【フェリチン】

19時30分 医師回診。「フェリチンの値が下がっている。ステロイドを徐々に減らしていきましょう」と医師がいう。意味がわからないので、質問した。

「フェリチンとは何ですか」

「重症化の指標と思っていただいてよいでしょう」

「はあ、そうですか」と、意味はわからないながらも、納得した。私としては、要するに、重症化しなければ、それでよい。どうやら来週火曜日には退院させてもらえそうだ。

退院後に調べたところによると、フェリチンとは、生物が生命を維持するために、最も大事なミネラルである鉄を貯蔵するタンパク質のカゴのことで、 全身にある。

フェリチン量を測ることにより、体の中の鉄不足を把握できる。 鉄の不足によって起こりえる不調には、不定愁訴ふていしゅうそと言われる疲れやすい・動悸・息切れ・頭痛・肩こり・朝起きられないなどの症状があり、また、イライラしやすい・注意力低下・うつ・不安症のような精神症状になりやすいとも言われている。

ということは、鉄不足の指標であり、フェリチンの値が下がるということは、鉄不足が解消に向かっているということか。


返信:【Re_フェリチン】

フェリチンは鉄不足の指標で、鉄が不足すると精神異常の症状が生まれるのか。自律神経の回復には、レバーとか蠣でも食べた方がいいのかな。じぶんも中年のオッサンになってくると、いろいろと身体の変化がでてくる。なかでも、夜中に目が覚めて眠れなくなることが増えてきた。むかしは、あんなに一日中眠れたのにな。


昨日は、太平洋戦争末期について調べてみた。1945年2月、「ヤルタ会談」でアメリカのルーズベルト大統領は、ソ連のスターリンに対日参戦を提案し、ソ連は、「ドイツ降伏後、3ヶ月で日本に宣戦布告する」ことを秘密裏に約束したそうだ。もちろんこのとき、日本とソ連は「不可侵条約」を結んでいる。

しかし、ルーズベルト大統領は、「ヤルタ会談」の2ヶ月後の4月に亡くなり、後任はトルーマン大統領になる。トルーマン大統領は、反共産主義の観点から、ソ連が対日参戦する前に日本を降伏させる必要があると考えた。

これが、広島と長崎に原子爆弾を落とされた理由だ。

原爆で多くの人が死ぬよりも、日本が共産主義になる方が困る。もっというと、日本が共産主義になって第三次世界大戦になったら困るということなのだが、アメリカ共和党の自作自演、梯子をかけて外したような話しだよね。ものすごい話だ。

ちなみに、ドイツが降伏したのは、1945年5月9日。ソ連は、きっちり三ヶ月後の8月9日に対日参戦してきた。期間は約1か月の9月5日まで。その間に満州国は占領されて、北方領土4島まで侵略されので、アメリカもソ連(現ロシア)に対して強く抗議ができないわけだ。

トルーマン大統領の理屈は、なんとなく正論のように聞こえるが、だったら、なぜ、8月7日に広島へ原爆を投下したのだろう。1か月前の7月7日では、ダメだったのだろうか。1か月前に原爆を投下させられていたらソ連の侵略は起きなかったのではないだろうか。

また、ルーズベルト大統領は何故そのような提案をスターリンにしたのだろう。「ヤルタ会談」で今後の世界秩序について話し合いをしているわけだから、日本とドイツの敗戦は決定事項だった。だとしたら、ソ連に対日参戦を提案する必要は全くないのではないのかね。トルーマン大統領の原爆投下の理屈もデタラメに思える。

「言葉の力」の下に「武力」が存在する。それに唯一対抗できるのが「心」だが、アメリカ人は、日本の「心」に気づくのが遅く、日本も「心」を失ったいた。


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