見出し画像

【304日目】ステロイド効果あり

ご隠居からのメール:【ステロイド効果あり】

医師回診で、点滴のステロイド効果ありと、告げられた。酸素飽和濃度が96%-97%まで改善したという。ステロイドは酸素投与が減少しても、酸素濃度は低下していない。これはよい傾向だーーと言われても、何のことやら意味がわからないが、好材料であることを信じて、結果を待つことにしよう。

どうやら私はハイフロセラピー(鼻に差し込んだチューブによって酸素投与を続ける治療法)をほどこされているらしい。これは、集中治療室(ICU)で人工呼吸器を使用する一歩手前の段階だと思う。


返信:【Re_ステロイド効果あり】

ステロイドで、酸素飽和濃度が95%以上になったことは、よかったよ。順調に回復しているようだね。

昨晩、「鎌倉殿と13人」を観た。三谷幸喜さんの脚本らしいコミカルな大河ドラマだけど、少しだけど予備知識があるので、観ていて余計に楽しい。しかし、長谷部信連のぶつらは登場しなかったね。

第一話で北条氏の屋敷に伊東祐親いとうすけちかが攻めてきたとき、源頼朝みなもとのよりともが女装して逃げるシーンは、長谷部信連が後白河法皇ごしらかわほうおうの息子、以仁王もちひとおうを逃がすエピソードを借用していたけど、その後も長谷部信連は出てこなかった。残念だよ。

それもそのはずか。長谷部信連は、肝心要の源平合戦には参戦していない。とはいえ、あの時代に桓武平氏のDNAを持つ長谷部信連が平氏から以仁王もちひとおうを守るために、孤軍奮闘戦って対立したことは、スゴイことだなと思う。

三浦に住む兄の三浦義澄よしずみもこの時点で源氏につくということは、決めていたはず。そうでなければ、家は取り潰されていただろうな。

伯耆に流された長谷部信連は、なぜ、源平合戦に参戦しなかったのだろう。以仁王もちひとおうが、殺害されたことを知った長谷部信連は何を思っていたのだろう。色々と想像が膨らむ。

しかし、平清盛が源頼朝や源義経を生かさなかったら、我々の命がつながらなかった可能性があるよね。因果とはファミリーヒストリーの要素だけではなく、取り巻く環境も大いに関係している。

他にも気になるのは、なぜ、信連が長谷部を名乗ったのだろうという疑問だ。おそらくこの時代、長谷部の氏は、高貴なものだったはず。

考えられるのは、雄略天皇ゆうりゃくてんのうの時代に部民べみんとして仕えていた長谷部の氏を、三浦氏の五男が、朝廷に仕え、何かの武功により授けられたのだろう。そんなことを妄想するのも面白い。


<<<次回のメール【305日目】病院食

前回の話【より道‐101】戦乱の世に至るまでの日本史_時代を超えた因果応報「畠山騒乱」>>>

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?