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#117 大都市メデジン!【後半】メデジン・カルテルの巣窟へ🇨🇴

9/17宿変更/コムナ13見学
9/18サレント行きチケット購入/ポブラド地区

昨日の恐喝には慄いたが、身ぐるみ剥がされなかったので良し。今日は宿を変更する日だ。3日間お世話になったカゴとナチョ、そしてダンスを教えてくれたディアナに別れを告げてホステルを出た。次の宿は線路の反対側にあるが最寄り駅は同じだ。
地図に書かれた住所に行くと、女の人が出てきたが、話を聞くところによるとこの女性はホステルを二つ所有しているらしく、泊まる宿は50m先にあるらしい。本来の宿に着くと、女性オーナーが犬の散歩に出かけるところだった。少しだけ英語を話せるようだったが、基本的にスペイン語でチェックインの説明を受けた。

チーズ入りスナック

今日は「コムナ13」という、以前に麻薬戦争が繰り広げられた地区に遊びに行く。この地区はかの有名な麻薬王「パブロ・エスコバル」率いるメデジン・カルテルの拠点だった場所だ。最盛期には世界のコカイン市場の80%がここに集まっていたという。パブロ・エスコバル自身は大金持ちであり、現在の価格で640億ドルもの純資産を持っていて世界長者番付にもリストアップされていた人物だ。「史上最も裕福な犯罪者」とみなされている。

フロレンシア駅から「コムナ13」があるサン・ハビエル駅までは2、3駅だ。終点なので安心だ。駅前はかなり賑わっており、コムナ13のツアーや無料ガイドの人たちが多くいる。大通りを歩いていればそんなに危険は無さそうなので、自分は独り歩いて行った。道の所々にコムナ13のシンボルであるエスカレーターの標識があるので、迷うことはないが、昨日恐喝にあっているので、警戒度を一段と上げて周囲に注意しながら進んだ。心なしか道にいる誰もが険しい顔に見えてしまう。

サンハビエル駅
コムナ13のシンボル、エスカレーターの標識
見えてきた

コムナ13の入り口はカラフルな服屋や食べ物の露天が出て大変賑やかだった。そして目を惹くのはウォールアートで、これを見に世界から観光客がやってくる。

露天が立ち並ぶ
コムナ13入り口
アートペインティング

入り口から屋外エスカレーターが設置されている。以前は400段近い階段を登っていたそうだが、これが設置されてからたった6分で済むようになり、人々の生活環境は劇的に改善されたらしい。世界一危険な場所が30年近くで改善されて「世界で最も革新的な都市」として取り上げられたこともある。以前ギャングであった若者たちはストリートパフォーマンスに活躍の場を見出しているとのことで素晴らしい進歩だ。
エスカレーターを全て登ったところで、コムナ13の全景を見渡せる。道はこの先もずっと続いており、賑やかさが途絶えることはなかった。

賑やか
救世主のエスカレーター
全景
大麻ビールって笑🍻
カラフル
アクティビティも!

せっかく終点まで来たので、帰る前に再度ケーブルカーに乗ってみた。メデジンに来て2日目に乗ったケーブルカーより、今回の路線の方が、アップダウンを繰り返して地区から地区へと飛び越えて行く感じがして面白かった。

再度ケーブルカー
しかしすごい眺め

翌日はメトロに乗って、サレント行きチケットを買いに出かけた。しかし、メデジンのどこからバスが出ているのか分からなかったので、駅員さんに尋ねると、どうやら「Terminal del sol(南ターミナル)」から出ているらしい。駅員さんはコロンビアのサイトで調べてくれ、飛行機との比較や、値段まで優しく教えてくれた。ポブラド駅が最寄りのようだ。駅から少し離れているが、道端で座っているおじさんたちに聞きながら辿り着くことが出来た。
切符を買う時、係員が言っているスペイン語がわからず、どうしようかと思っていたが、列の後ろに英語のできる若者が助けてくれた。これは本当にありがたかった。メデジンからサレントまでは73000ペソ(2668円)だった。

駅員さんが調べてくれた^_^
サレント直行バスがあった
色々な会社が詰まってる
ターミナル駅
価格表

切符を購入できた後はポブラド地区をぶらついてみた。店に入るのは高いので、スーパーで明日用の食料とコロンビアーナという炭酸を買って中心の広場で飲んでいた。するとそこに「メデジンの子どもたちや動物のために寄付をお願いします!」と熱心にボランティアをしている若者たちが話しかけてきたので、自分が遭ったような恐喝が無くなるようにと願って7000ペソほどを寄付した。

ポブラド地区
コロンビアーナ
ボランティアの説明を受ける男性
帰宅ラッシュに当たる
ポブラド地区中心街

今日でメデジンでの滞在は実質最終日だ。なかなかのハプニングもあったが、南米のノリや感覚を取り戻せたことが良かった。

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