ハンドマイクと日向坂

新参者最終公演、櫻坂と日向坂、どちらも配信で観た。

日向坂はハンドマイク、櫻坂はヘッドセットでのパフォーマンスだった。そりゃオリジナルの振り付けがそうだからと言ってしまえばそうなのだけど、どう考えてもハンドマイクの方が大変だし、表現の幅が狭まるのでは?それでもハンドマイクパフォーマンスをする日向坂。なぜ?

僕が驚いたのは『ときめき草』だった。曲の中盤、センターのこにしんを挟むひらほーとりなし。ひらほーはマイクを左手に、りなしは右手に持っていた。マイクの持ち手までシンメトリーにこだわった振り付けに感服した。通常左手が基本のようなのだが、そういった場面では右手というルールがあるのだろう。メンバーによっては持ち替えがない『誰跳べ』で、左右振りが変わるところだけ、はるはるは右手にマイクをもっていた。凄いこだわりだ。

『キツネ』のように持ち替えが一度もない曲もある。しかしほとんどの曲はマイクの持ち替えがえげつない。そして持ち替えるタイミングはもちろん揃っている。

更に驚くべきはMCコーナーのときも、自由自在にマイクを持ち替えているのだ。これは、もう体の一部といってもいい。両手で握ったり、片手をそえたりもしている。

なぜハンドマイクパフォーマンスにこだわるのか。その答えが出た。

日向坂46にとって、マイクもパフォーマンスの一部だから。マイクは体の一部ということ。

櫻坂も以前『五月雨よ』でハンドマイクパフォーマンスをしたことがあったと記憶している。そのときも確かにヘッドセットとは違う美しさがあった。持ち替えすらも魅せていた。

マイクは表現の幅を狭めるのでは?と最初は思ったが、ハンドマイクパフォーマンスでしか表現できない美しさもあると知った。
その視点で見逃し配信の『シーラカンス』と『見たことない魔物』を観たら、本当に美しかった。やはり自分たちの曲だけあって、マイクの角度すら揃っている。

今まで自然すぎてあまり気にしてこなかったが、ハンドマイクは日向坂の強みの一つといえるのではないだろうか。

追記
ひなリハの『ガラス窓が汚れてる』のラスサビ前、やはりひなのちゃんが右マイク。そしてめいめいも右マイク。その持ち替えのタイミングも見どころかな。