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“使いたくなるVALU” をつくる

VALUのチーフディレクターやってます高橋です。

広告・マーケティングを担当するため1月からVALUに参画していますが、当面は外部集客を休止してプロダクト改善に全リソースを集中したく、VALUのディレクターにコンバートしました。

VALUに入ってから実施したデジタル広告は、登録CPA指標では非常に大きな成果をあげました。
試行錯誤した中で得られた知見もありますが、それはまた、別のエントリで紹介します。

ーで、流入まではうまくいったものの、流入後のユーザー導線に大きな課題があったので「プロダクト改善を頑張ろう!」となったのですが、ちょうど良い感じのディレクターが不在だったので、僕がやることになりました。
ピボットによる配置転換ではありますが、やるからには真摯に、全力で。

素晴らしい思想のもと生まれたVALUというまだ未熟なプロダクトを成功に導く、誰にも負けないディレクターになりたいと考えています。

あっ、ちなみにディレクター募集中です。
興味がある方は、是非ご応募ください。


これまでのVALU

さて、VALUの現況ですが、2017年のプロダクト(β)リリースからY事件とC事件とZ事件を経て、今は逆境というものと不屈の精神で向き合っている状態です。
僕らがVALUの思想やミッションに確信を持っている分、現況との乖離には実力不足を痛感しておりますが、また同時に創意工夫と努力によって埋められる乖離であると信じています。

先のエントリにもありましたが、僕らはまだまだ若く、小さな組織です。
“やりたいこと” や “やらなければならないこと” は多分にありますが、限りあるリソースの選択と集中が必要です。

これまでのプロダクト開発計画は、端的に言うと「トークンの流動性を高めるための機能・ユーティリティを設ける」に集中してきました。
それが先日の『Stories』と、今回の『イベント・チケット』機能のリリースに繋がっています。

機能開発と同時に細かなUI改善も並走してきましたが、ユーザーリクエストに応じた部分最適であり、ユーザーストーリーに則った全体最適になっていませんでした。

結果としてVALUはユーザビリティが弱化し、有効な使い方をユーザーに委ねるような構造になってしまいました。


立ち返りと、プランニング

先述したいくつかの事件を経てユーザーは離散し、世間からは「VALUはオワコン」と呼ばれて久しい状態ですが、それでもVALUに残っていただいているユーザーはいます。
ものづくりの職人、イラストレーター、デザイナー、フォトグラファー、音楽家、YouTuber、占い師、トレーダー等々。あと猫やカエルもいます。

僕らは既存ユーザーのVALU内/外のアクティビティを観察し、彼らになりきってプロダクトを評価し、提供すべきユーザーシナリオを探しました。
このときの僕の職種はマーケターでもディレクターでもなく、『イタコ』と言った方がしっくりくるものだったと思います。

< ヒューリスティック分析 >

ユーザーの立場になってVALUを使ってみて感じたのは、「正直、まったく使いたくならない」ということでした。

トークンが発行できて取引する機能はありますが、そこまでエスコートする意思やサポートが無いため、何度も心が折れるユーザビリティになっています。

VALUではトークン取引こそ真髄ではあるものの、僕らは取引よりずっと手前にある課題と向き合い、遠回りとなりますがリソースを集中投下することを決意し、プロジェクト化しました。

それが、『使いたくなるVALU』です。

VALUは「評価の仕組みを変え、お金の流れを変えたい」という思想に基づく、人と人が価値交換できるプラットフォームです。
無名でも頑張っている人にスポットが当たり、正当に評価され、充分な報酬が得られるマーケットづくりを目指しています。

そういった原点にも立ち返り、まずは誰もが価値を可視化し、物語を提供することができて、それらが発見されやすい状態までアップデートします。

< やったこと / 要件定義 >
01. ユーザー観察調査(オープンデータ)
02. ペルソナデザイン
03. ヒューリスティック分析
04. 簡易ユーザビリティテスト
05. ユーザーストーリーマッピング
06. ワイヤー設計&画面スケッチ
07. アイデアディスカッション
08. ナビゲーション構造やワークフローの再設計
09. スライス会議
10. 開発スケジュール作成


これからのVALU

夏に向けて『使いたくなるVALUプロジェクト』を動かし、それから冬にかけて『売れるVALUプロジェクト』を動かします。

< ロードマップ >

『使いたくなるVALUプロジェクト』では、ユーザーストーリーマッピングを経てスライスした開発事項について、Minimum Viable Product の考え方で部分的 × 連続的にリリースしていきます。

当該プロジェクトでは複数箇所アップデートしますが、特にユーザープロフィールやサーチ&ディスカバーまわりが大きなリニューアルになります。

皆さんの魅力をプロフィールに反映しやすくしたい。その軸で発見されるようにしたい。また、アクティブに頑張っている方を見つけやすくしたい。ーといった意図になります。

『売れるVALUプロジェクト』では、ユーザーが発行したトークンを取引したくなる目的やルールの設定、機能・ユーティリティの開発を予定しており、既にプロジェクトチームで計画や渉外を進めています。

VALUは、2019年が勝負の年。
“頑張る個人”がフェアに評価される未来に向かって、相応しいプロダクトを生み出せるようにがんばります。

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