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大手携帯キャリアからVALUにレンタル移籍した K さんへのアンサーソング

VALU の iOS エンジニアをしている水谷です。今回は少し時を遡り、1  年前から半年ほどにおきた社内での iOS 開発の事情と、その時の情景をあらわした note です。

忘れもしない 昨年の  8  月  1  日、社長からこんな言葉が告げられました。「今度新しい iOS エンジニアが VALU に来るよ」と。「iOS を教えてあげて」と。

当時の VALU には、専任の iOS エンジニアというのは私以外にいませんでした。私は当時社会人  1  年目で、その上、コンピュータサイエンスの畑の人間ではありません。教わる経験もないままで迎えた教える機会に、期待半分、不安半分だったことをよく覚えています。

私はその方の名をここに K さんと呼んでおきます。
後で聞いた話ではありましたが、K さんはレンタル移籍により VALU を選んでいただいたのです。そんな折角の機会がこの私で良かったのか。そんな思いが今でも時折頭によぎります。

でもKさんもそんな気持ちだったのでしょう、お互いが慣れない舞台で、当時はよく回ったなと感心するほど不安定なチームでした。なかでも、私のコードレビューがとても厳しかったのを覚えています。正直に申しますと「自分の考える 100 点満点のコード」が提出されるまで合格とみなされない状態でした。

K さんは、そんな私には嫌な顔一つ見せず、既存のコードやドキュメントを何も言わずとも参照・実践し、30 分考えても解決しなければ質問をする。時折、単純にいかない問題もあり、その時はいくつかある実装方法を紹介しつつ一緒に相談していました。それは,業務の中でも楽しい時間でした。

日に日に成長される K さんは、いつか就業中に抜かれてしまうのではと思うほど優秀かつ勤勉な方でした。特にUI設計については,私より丁寧かつ堅実な設計技術を習得されていると日々感じておりました。

当時の K さんは「git checkout って?」レベルのエンジニアであったそうです。一方で、半年後の K さんは RxSwift を軽やかに使いこなすようになり、そのような面影は一切なくなりました。つい先日にも VALU のモバイル設計は何故 Clean Architecture にしているのか、何が嬉しいのかなどを分からない点を持ち出しつつお話ししました。半年で ReactiveX、1  年で設計を語るエンジニアに成長されました。

在籍中の半年間は、 K さんも VALU も大きく成長を遂げた期間であったと思います。半年間、本当にありがとうございました。

この頃の iOS 開発のフェーズとしては、2017  年のVALUリリース直後の多くの不具合の修正が一段落したあたりでした。新機能開発に向け、Pure MVC であった設計を綺麗に、そして持続可能にするための地盤作りの最中でした。徐々に肥大化していく ViewController に対し、 RxSwift を用いた見通しの良い設計に変更していく過程でした。

そして現在、K さんは VALU を卒業し、フルタイムではなくなりました。
MVC から始まった VALU の iOS アプリも,今ではすっかりモダンに生まれ変わりました。もちろん、K さんのコードはアプリ内で活気を保ったままに。

iOS はリリース後、しばらくの間設計に苦しめられていました。それにも関わらずモダンに生まれ変わることができた背景には、Android のリリースも深く関わっています。次回はそんな話もしたいですね。

そんな株式会社VALUでは、積極的に採用活動を行なっています。
VALUには「エンジニア同士が自分の得意領域をそれぞれ教え合う文化」があり、そのような空気感だからこそ、メンバーも質問に嫌な顔はしませんし、若手ものびのびとエンジニアリングできます!
興味を持って頂いた方はご応募下さい。


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