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診断後の母の反応

一昨日、認知症との診断があったのですが、その後の母の様子です。


まず、朝おきてから「関西の実家に帰ろうと思う。」と言い出した。母の言う実家というのは、母のお兄さんやお姉さんが住んでいる場所。そして、その実家とは、母が離婚をして一度戻り、その後、また家を出ているので、ほぼ音信不通に近い状態なのだ。

すぐ上のお姉さんとは、すこぶる相性が悪い。例えば、お兄さんの誕生日にプレゼントを持って行っても家にも入れてもらえないレベルなのに、急にそんなことを言い出した。

私も、結婚前に一度、母の兄(叔父)にあったのだけれど、私の夫に対して失礼な行動をされたので、足が遠のいてしまっていた。

色々なことを考えても、母が実家に戻るという選択肢は、母にとって良いものとは思えなかったので、「現実的には、難しいんじゃないかな?」と伝えた。


今の東京での生活だと、気が向けばお出かけできるが、母の実家は山の上にあり、バスや、車を使わないと、買い物ができない。そして、そのバス停までも坂道が多く、高齢者に不向きなのだ。

そこに、母よりも年上の人(しかも、関係が微妙)と同居したところで、母にとって余生を満喫する環境とは到底思えないのだ。

「もし、ママが実家に帰ってしまったら、娘ちゃんや息子ちゃんにこんな風に会えなくなるよ。3歳くらいまでは、成長が著しいし、近くで見れるほうがいいんじゃない?」なんて言ってみた。

そのときは、それで納得したのだけれど、やはり「認知症」と言われたことに、ショックをうけているようだった。そして、母は、私に迷惑をかけたくない。という気持ちが強いので、そんなことを言い出したのかもしれない。

夕方、恒例の銭湯に母と二人で向かった。いつもは、娘ちゃんが側にいるので、二人きりの時間は、銭湯に向かうときだけだ。

やはり、母は先生の診断結果に納得していなかったようで「あの男の人(先生のこと)は失礼で、嫌いなタイプだ。つまずいていなかった。」と言っていた。(根に持っている)母の認識としては「体は動いている」のだ。

でも、その一方、朝にドーパミンを促す薬を飲んだことによって、少し体のこわばりがとれたのか「体が軽い」とも言っていた。小さい薬の1/4錠を飲んだので「あんな薬でもよく効くのね〜」とも。

しかし、母は信頼している叔父(医者)に意見を聞きたいようで「画像診断の紙を見せたい」とも言っていた。来週にまた関西に行くのだが、それは家の内覧をしてもらえる程度に整理をするためであって、他の時間はなかなか作れなさそうなのだが。。

叔父の年齢と、私が育休中ということを考慮すると、どこかのタイミングで会わせてあげるのが良さそうだけれど。。長らく連絡していないので、私の気が重い。

母なりに、色々と考えて心配してることもあるので、ちゃんと向き合って話し合って行かないとなぁ。


しかし、金曜日の診断後、家に帰ったときに「実はある時、急にね。一人ってすごく寂しいなぁ。って思ったことがあったのよ。」と母がいい出した。「一人で好きなように生きていく」と言うのが口癖のようだった母からは意外な言葉だった。母なりに、診断されて何か感じたのだろうか。。。

「もしかしたら、そのときに脳内でなにか起こってたのかもしれないね。。」と私は、そのあたりから認知症の症状がでてたのかもしれない。と伝えたかったのだけれど、伝わったかな。。。

母はきっと、今、診断を聞いて不安に感じてることが多い。私は、色々と調べていて「認知症って言われても、補助や介入があれば、ある程度普通に暮らせる時間が長くなりそう」と、思っているのだけれど。きっと、母にはそんな情報がないのだから、「認知症」という言葉や印象が先行して不安だらけなんだろうな。

プライドの高い母を傷つけずに、どうやって伝えて、気を遣わせない程度にやりたいことを引き出すのがいいのかな〜。


今朝みつけたサイトで、認知症の方への声がけや対応が具体的に書かれてあったので良かったので、シェアします。ちょっとした、工夫なんですね。

黄色のボックス内の認知症ケアの心得をまとめた「ボケても普通に暮らせる」というPDFファイルです↓


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