10歳不登校YouTuberへの批判に思うこと

10歳不登校YouTuberゆたぼんくんが最近話題になっています。

2018/08/19に投稿されたこのYouTube

この子の主張していること

・3年生の1学期に学校に行かなくなった
・自分は不幸とは思わず楽しかった
・学校行きたくないと言ってるのに親に言われていやいや行ってる子は不幸だから、その子の話を聞いてあげて、自由がいいと言ったら自由にさせてあげたらいい
・2020年4月に1人でピースボートに乗り込んで世界一周する
・子供は学校に行きたい権利はあるけど義務はない
・子供が学校に行きたいと言ったら親は行かせる義務はあるけれど、子供が学校に行きたくないと言ったら無理やり行かせる義務はない
・不登校になった理由は周りの子がロボットに見えたから
・親の言うことと先生の言うことを抵抗せずはいはいと言っていたから
・僕と同じように不登校の子や学校に行きたくないのに大人が無理やり行かせて死にたくなってる子は無理やり行かなくてもいい
・子供1000人を集めて子供ピースボートを作りたい
・世界中を見て回って世界中に友だちを作って戦争をなくしたい
・子供でも活躍できる世界を作りたい


この少年の主張に対し、人気YouTuberの意見はこちら


シバター氏の主張
・ち◯毛も生えてない野郎
・親から子に対する一種の虐待
・親は問題あり、情報商材で食ってる
・親が親だから子も子
・しょーもない親の虐待を受けて育ってる
・ゆたぼんくんが親のロボット
・親は子どもになるべく多くの可能性を与えたほうがいい
・学校に行ってたほうが子供の人生の選択肢が広がる
・学校に行かなかったら可能性もなくなる
・学校に行くことで学ぶことはあるが、学校に行かないことで学ぶことはない
・学校に行かないことによってプラスなことは1つもない
・自分に子供が生まれてもゆたぼんくんのようには育てない
KAZUYA氏の意見
・小さいジョーブログ
・こういうのが出てくるのが現代的
・この子の親は香ばしい経歴
・ゆたぼん君が親のジネスとしてロボット化してる
・反権力とか常に何かに反対してる人、そういう集団にちやほやされて染まっていくと立派な活動家になる
・社会性は子供の頃にやってこそ
・指針が決まってるならあえて学校から外れることもありだが、YouTuberはどうなのか
・この子がと言うより親に相当問題がある
・チャンネル登録お願いします
PDR氏
・天才ならYouTubeやらない
・ターミネーター2を見すぎて世界を支配していると勘違いしたか?
・いみわかんない
・先生が一番欲しくない生徒のタイプ
・この話は嘘に見える、親が後付した
・宿題やれよ
・ロボットになってしまうというのが言い訳
・ぱぱの操り人形
・ニートじゃん
・メッセージが非常に薄っぺらい
・親がまともとは思えない
・子供は親の影響でああなった
・学校には行こう


Twitterの中の批判的意見



私が思うこと


私は小学校低学年のときに出会った友人で今でもお付き合いのある人達がいて、小学校に通うことが大切な友達を作る絶好の機会であることもわかります。また、小学校で学ぶ基本的知識おとなになって生きていく上でも重要なので、小学校時代の勉強がとても大切なこともわかります

一方で、小学校というのは人生の中でも「最も限られた空間が子供にとっての世界の全体」という時代です。学校のクラスが世界のど真ん中で、その中で学びがあったり友情があったり遊びがあったりいじめがあったりします。

集団行動を強制され、最も限られた空間なので、その空間に居づらい人にとっては苦痛の極みであるということです。逃げ場がないからです。

私は小学校時代ひどいいじめにあっていたので、学校の空間は非常に苦痛でした。できれば抜け出したかったけれど、昔はYouTubeもないし訴える場もない、逃げ出す場もありませんでした。なので、泣く泣く我慢して通っていた覚えがあります。

つまり、学校に行ったほうがいいのかどうかは、その時代の、その次代を生きる子供によってそれぞれ違うということです。子供時代に得た経験がおとなになったときに役立ち、おとなになって生活に困らなければそれでいいのです。


橘玲さん的な分析をしてみると

おとなになったときに生きていくために必要な資本は3つ

◉人的資本(学歴・知識・技術)
◉金融資本(投資)
◉社会資本(コネ・ネットワーク)

小学校で学ぶことはほとんどが知識の基礎なので「人的資本」です。日本中の子どもたちがこの人的資本を築くためにせっせと学校に通っています。

そして集団行動を叩き込まれ、個性をなくし、金太郎飴のように育成されていきます。そして学歴レーンに載って、同じようなリクルートスーツを着て社会に出ていきます。会社組織は個性があっては困るのです。それが「安定」でありそれでいいのだ、という人にとってはそれでいいのです。


しかし、この小学生YouTuberゆたぼんくんは学校に行くのをやめ、引きこもるのではなく、社会と積極的に交わっています。つまり、10歳にしてすでに「社会資本」を構築し始めているのです。

茂木健一郎さん、高橋歩さん、りょんりょんさん、箕輪厚介さん、西野亮廣さん、ホームレス小谷さん らと出会ったりし、FMラジオのパーソナリティとして出演するなど、急速に社会資本を築き始めています。おとなになって出会いたいと思ってもそう出会えることではありません。

普通に小学校に通っていたのでは一生出会えないような人たちに、10歳にして出会え始め「社会資本」を築き始めているのです。これは非常に大きなことです。

しかも、ラジオパーソナリティになるために「polca(ポルカ)」で資金集めにも成功しました。YouTubeの再生回数ではすでに数十万円を稼いでいます。今度講演会をするらしく、それでも稼げます。

ということは小学生にしてすでに「金融資本」を手に入れる知識を手にし始めているということです。これも恐るべきです。私が小学生の頃には考えもしなかったことです。



おとなになったときに生きていくために必要な資本は3つ

◉人的資本(学歴・知識・技術)
◉金融資本(投資)
◉社会資本(コネ・ネットワーク)

おとなになったときに、人的資本(学歴・技術)金融資本(投資)社会資本(コネ・ネットワーク) この3つを身につければほぼ生活に困ることはないですし、現実問題、普通の大人はこのうちの2つも身に付けていません。1つだけしかないと言う場合がほとんどで、中にはこれらすべてがない人もいます。それが貧困です。

この3つの資本の習得には順番は関係がありません。 社会資本を身に着けてから人的資本を磨いても遅くはないのです。ゆたぼんくんがこれからたくさんの大人に出会っていくことで、おとなになって必要となる知識というものもわかるでしょう。こういう職業にはこういう勉強が必要なんだなと学ぶこともあるかもしれません。それから必要な勉強を学び始めても全く遅くはありません。まだ10歳なのですから。


ちなみに、ゆたぼんくんは小学校を退学したわけではなく、たまに学校に通ったりもしています。


学校、中学校、高校、大学と特に目的もなく通って、金太郎飴のように育ち、同じようなリクルートスーツ着て社会に出て、嫌だ嫌だと言いながら満員電車に揺られ何十年、夜は居酒屋で愚痴、果たしてこれが成功した人生でしょうか? 1980年代までならそれも成功した人生だったかもしれませんが、バブルが崩壊した後の日本ではそのような人生を歩んで目を輝かせて生き生きしている大人というのはだいぶ少なくなったように思います。

そんな大人を見て、そんな人生が嫌だと思う子ども達がこれから出てもおかしくはないと思います。そういう子どもたちは出る杭になっていきます。

しかし今回の批判騒動のように、今の日本はまだまだ出る杭を打つような人たちがあまりに多いと思います。

周りのおとながあーだこーだ言う前に、逆にこういった子供から大人が学ぶべきではないでしょうか?


ただし最後に一言だけ付け加えると、ゆたぼんくん。宿題をしたくないからと学校へ行かなくなったとしても、小学校の内容レベルの勉強は自宅でしなければいけません。子供の頃の可塑性に富んだ時期に小学校程度の学力さえつけないで社会に出ると、おとなになってから学習しても習得できないということもありえます。

特に数学や語学の能力は、おとなになってから習得するのはかなり難しい(相当時間がかかる)のです。脳がスポンジのように何でも吸収する時期だからこそ学んでおくべきこともあります。学校の宿題が嫌、勉強が嫌、そう言って逃げてばかりいてはおとなになったときに後悔します。勉強の場は小学校の教室だけではありません。自宅でもできます。ぜひ勉強だけは怠らないようにしてほしいと思います。


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