「コーポレートファイナンス」は意外と怖くない

第一回目の授業は

・会社の成長ステージに応じたファイナンス戦略

・コーポレートファイナンスの目的とフレームワーク

について学びました。

本で叩き込んだだけの知識が、慎一先生の講義やみなさんとのワークを通して立体的になっていくのを感じます。(でもやっぱり実務でやったことないことを勉強するって難しいなぁ)

ファイナンス戦略は向き合ってる人によって変わる

会社のお金を借りる権利を手にする代わりに、貸し手をエンターテインする責任を負う。この原則が根本にありつつ、「誰からお金を調達していて、彼らが期待することは何か」によってとるべき戦略が変わってくる、とのこと。

これをモーニング娘。に例えて説明してくれました(え、斬新)

ちなみにファイナンスの質問にはまだ何も答えられていないくせに世代ドンピシャの私はここだけ勢いよく正解を言い当てました。

そういえば新卒時代CFOの方のご厚意で 機関投資家向け決算説明会に出席させていただいたのですが、株主と言えば「配当くれー!わいわいガヤガヤー!」というイメージだったので、淡々と鋭い質問を投げかける場に驚いた経験があります。

機関投資家の方々は配当でキャッシュを貰ってもその分運用しなくちゃならないとのこと。だから「株価の変動リスク」にしか興味がないのですね。

自分が行なっている事業が誰のお金で成り立っているのか、なんて意識したことがなかったですが、こうして投資家と向き合って伝えてる人がいるからお金を調達できるのだと今になって思います。

お世話になっている人を喜ばせた分だけお金を集めやすくなって自分のやりたいことを実現しやすくなるって、対象が法人格なだけで人間関係と同じですね。(深い様で浅いコメント)

コーポレートファイナンスの目的は企業価値の向上

コーポレートファイナンスの目的である、企業価値の向上をブレークダウンすると上記の図のようになるとのこと。

CFOっていうと決算発表の時に前に立つのでIRがメインの仕事というイメージが強かったのですが、こうして俯瞰してみると資本コストを下げるために対外的にはIRに力を入れる。一方で対社内でも、企業価値の向上というゴールを見据えた上での基準を示して意思決定をする(時にはNoと言う)という大切な役割があるのだと知りました。

CFOの方が新卒研修で一番強調されていた「視座を高く持て」という言葉。私の普段の業務だと見えている景色は赤枠部分のところだけですが、改めて意識していきたい、有難いアドバイスだなぁと思いました。

意外と身近なコーポレートファイナンス

今まで自分が体験したことや人から聞いた言葉が、こうして体系的に勉強していく中で繋がっていくのが分かります。

コーポレートファイナンスという単語を聞くだけで身構えて難しそうなイメージを持っていましたが、企業の一員として仕事していると、意外と身近なところでその戦略や活動に触れていたようです。

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