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想像してる ジャムを作ろう

先月末に届いた「未来」の6月号に投稿していた自作を読むと、新居に引っ越してきてうきうきした感じの歌を作っていて笑っちゃった。環境が変わったら詠み込みたいことも変わるものだな。

「未來」2023年6月号

ところで、ここからはマイナンバーカードの悪口なんだけど、そもそも僕はマイナンバーカードができたときからマイナンバーカードのアンチでして、理由はシンプルに「ジャマくさい」というものなんだけど、まぁ使うこともあるかなって思って2021年に申請してカードをもらいに行っていたらしく、でもそんなこと覚えているわけないじゃないですかあ、転居してから金融機関の登録情報とか更新しなきゃいけなくて、マイナンバーカードでの本人確認が必須だとか言われて、なんでカードが必要なんだよ、住民票とかにマイナンバーは書いてあるんだからそれでいいじゃねーか、マイナンバーが本体なんじゃなくてカードが本体なのかよって思いながら探してみたけれども、財布にもカードケースにも見当たらないから、てっきりまだマイナンバーカードを作っていなかったんだと思って作成の申請を出したのが5月の晴れ渡る連休のこと、そっから交付の手続きは終わったというのにいくら待っても申請書がこないから、オカシイなあと思っていたら、自分の過去のツイートや会社への連絡のなかで「マイナンバー受け取ってきます」という投稿があり、あれれ、カード作っていたのか?という感じになり、会社に置きっぱなしにしていた2021~2022年ごろに使っていた簡易な手帳のポケットからみごとにマイナンバーカードが転げ落ちてきて、アチャ~こんなところにいたのかよ~時間かえせよ~って思いつつ、マイナンバーカードに印刷された自分の顔写真は髪がぼさぼさで目はうつろでなんだかみすぼらしくって、こりゃマイナンバーカードに愛着もてねえな、いったいこのことどんな生活していたんだろう、ともあれカードが見つかったので、もしかすると無効になってるのを有効にする手数料とか取られるのかもしれねえが、そんなことよりさっさと住所を更新したいので雨のなか区役所に赴き、手続き一閃すぐ終わりそうな気配がしていたところが、担当の職員のひとが、あれ?更新できたのに住所が新居に切り替わらないですね?お調べします、みたいなことを言っており、待ちながらポケモンGOをして、区役所のジムを落としてもまだ呼ばれない、横では職員のひと(「職員のひと」って「馬から落馬」か?)がおばあちゃんから相談を受けているんだけど、おばあちゃんは銀行が切り替わったときに通帳を取られただのアムウェイから十万円引き落とされただの弁護士もグルになってわたしをだましているだの、たぶんいろいろ損をしてきたんだろうなあ、職員のおばちゃんも話をきいてあげることしかできない様子で、てか僕がおばあちゃんの話きいてたら「いまから金取り戻しに行こう!!ブッ殺しに行こう!!!」って言っちゃいそうになるくらい心配だったわけだが、そうこうしているうちに呼ばれて、僕がうっかり5月に申請を出したのが混乱を招いていたようで、けっきょくは手数料とかなく更新できたんだけど、なんだか洗練されていないシステムだよなあ、しょうじきカード形式ってのが前時代的っていうか、これなら脳にマイナンバー・チップを埋め込むほうが合理的だし、そもそもほんとに要るのかよくわからないし、ずっとわずらわされてきたので便利とかどうとか関係なくマイナンバーカードは「イラつく」という感情の話しかできんなあ、こればかりは「マイナンバーは預金封鎖と徴兵制の布石!!!」とか陰謀論いってるひとたちを応援したくなるね、カードの記載情報を更新するってのがダメで、なにかしら情報が更新されたらカード上の表示もボワァ~っと書き変わるようなスーパー液晶技術が完成してからスーパーマイナンバーカードを作ればいいのに、ってSFちっくなことを思いながら帰りの電車に乗りました(ここまでひと息でしゃべりました)

ごちゃごちゃ書いたけど、マイナンバーカードに抱いている感情はこれがすべてなので、マイナンバーカード短歌を作ることはありません。

夏みかんひとつもいでは爆発を想像してる ジャムを作ろう/あめのちあさひ

「未來」2023年6月号より


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