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嫌いなひとほど夢にでてくる

文芸など創作の趣味をもっていることを職場や学校などでどの程度明らかにしているか? という問題はたびたび話題になるけれど、僕はたまたま短歌に詳しいひとがいない職場なので、筆名は明かさずに「短歌やっています、こんな感じの作ってて…」くらいの緩い温度感で、短歌に詳しくないひとが読んでも「あぁ、なるほど、こういうものなのね」と思ってもらえそうな作品を選って明かしている。文学的なものに関心を持ってくれそうなひとが多い環境だった積極的にアピールして読者獲得を図ってもいいのかもしれない。これは「読者層」を考える問題なのだろう。

「未來」2023年7月号

ところで、先日「未來」の方々と歌会&7月号のお互いの投稿作品をコメントし合う会をしました。自分の作品に言及してもらう貴重なチャンスで、めちゃ参考になりました。短歌結社というと選者と自分の関係性にフィーカスされがちだけど、こういう会を催すことで読者目線を意識することもできるんだな。お互いの作品が掲載された共通テキストがあることで、第三者の歌集を課題本とする読書会ともちがったおもしろさがあった。創作意欲のほうも「まいつきとりあえず10首投稿するぞ」というミニマム思考から、「読んで感心してもらえる10首を揃えるぞ!!!ウオオオオオオ」というマキシマム思考にモチベーション・アップできそうだ。

というわけで「未來」の会員が身近に増えてほしいなあ、という思いが強くなったのだけど、勧誘するよりはこういった会をやっていることをアッピールしたほうが興味もってくれそうなひとは出てきそうだね。もとよりひとを誘うのが苦手なので、自然に関心を惹くような技術を身につけたい。

ぬるま湯で煎じた薄いお茶を飲み嫌いなひとほど夢にでてくる/あめのちあさひ

「未來」2023年7月号より


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