書く　描く　画く　掻く

“かく“の語源は

傷をつけたり　なぞったり

跡あと　痕あと　後あとを　残すこと

汗かき　べそかき　寝首かき

流れし水跡　残すこと

胡座あぐらをかいて　礼節を欠く

傷つけるのは己の評価

隔世　幽世かくりよ　革命は

今から後への道　しめす

駅前　社会にどくはく　弦楽器

真夜中　肥えたどら猫　高いびき

音は空間　聴覚を経て

心が角張る　不協和音

関係を断絶せよ　意識を断絶せよ

格に囚われるな　比較をするな

各自であることを　自覚せよ

書く描くことは　象かたどること

思考の核をなぞりかくこと

確実なるは　己と太陽

斯かくして　陽は　天たかく

恵みは　常に　あたたかく