ICの話

よ「ぶっちゃけ、IC初めてやった時、どうなると思いました? 具体的というと、冒頭の空港のシーンで誰が後ろから抱きしめてるのかと思いました?」

ば「最初は『どうしてこうなるんだろう』だから…あれはかずさの台詞回しじゃないよねと。」

よ「かずさの台詞回しじゃないとわからないじゃん。初めてのプレイは。」

と「結局その後をやってみると雪菜になっちゃいます。」

よ「結構あそこ演出凝ってて、あえて音声付けなかったりとかしてるから。本当にそこだけを見た感じだと、どっち? …あれ? いきなりラストシーンじゃない? と思ったんだけど。」

カ「俺はCCがあるというのを思ってなかった、知らなかった。だからやってみて、あー終わらないんだって。あとNEXT!あれは鳥肌だよね。鳥肌というか、まだあるのみたいな(笑)」

ば「プロローグというのを聞いてたから、過去形なんだと思ってたけど。」

よ「やっぱりあそこで雪菜で終わるというか雪菜で傾いて終わるというか。」

ば「雪菜に傾いてではないけど。」

よ「ある意味あれって、え!?って終わり方なのかな。では、ICの時点でどちらが好きでした?」

ば「はい、かずさ派、手を挙げて。

(十倉さん以外が手を挙げる)

お、じゃあ十倉さん。ここは語ってください。」

十「えー(笑)やはり、最初と最後ですよね。どうしてこうなるんだろうのシーンはもう涙涙で。やっぱりね、自分も雪菜の苦悩はわかるわけですよ。仲間はずれにされることの辛さ、ここはピンときましたね。確かに、雪菜の行動全ては正しくなかったと思いますけどね。」

カ「難しいんだよね。正しいってことはないと思うんだよ。」

十「ただ、正しいか正しくないかでキャラを好きになるわけではないんですよね。やっぱり自分の中で引っかかったところがあるんですね。」

ば「雪菜って結構女のあざとさを強調しているところが多いから、そこを許容できるかどうかなんだよね。」

よ「CCとか番外編をやると、雪菜ってちょっと違うんだなって思うんだけど、ICの1・2周目だけで番外編に手を出さないと、ホントあざとい女にしか見えないと思うんだよね。確かに自分も最初あざといなって思ったんだけど。やっぱりCCやったり外伝読んだりすると、あ~雪菜ってこういうこと考えているんだなって、違った目線が生まれて、雪菜に対しての印象がガラッと変わったかな。一周目はかずさでしたけどね。」

十「自分自身も雪菜とかずさはあんまり差はなかったですね。」

ば「CCで雪菜エンドを迎えたときは素直におめでとう言えたもん。」

よ・と「言えましたねー(笑) わかる!」

カ「俺はだめだったんだよね。あれは雪菜が思い通りの結末になりすぎちゃってて、すごい違和感があった。この話のはじまりはICで“文化祭の後にかずさが春希にキスしたシーン”を雪菜が盗み見ちゃって焦っちゃったところからはじまったんだよね。それが始まりだとすると、どっかしらで雪菜がその報いというか、なにかされないと割に合わないんじゃないかと。」

よ「2周目をプレイするとかずさの家で合宿やるときに2人の良いシーン目撃して、廊下で座り込んでますよね。実際あのときって仲間はずれ意識なのか、恋愛意識なのかわからないですけど、もう気になっているんですよね。そこの読み方によって、かなり雪菜の人間性に対する解釈って変わって来ちゃうのかなって思います。」

ば「ただ、かずさは雪菜が最初に来た時から気付いてるんですよね。短編小説の最後で、『同じ目線で春希を見てるのははじめてだ』みたいなことを言っているので。雪菜がライバルというか、そういう存在になると言うことはもうわかっている。」

カ「そもそもは雪菜が出てきて、エントリーするしないってとこでもうかずさは雪菜のこと意識してるんだよね。雪菜はそのときに春希のことはちょっと気になるぐらいだと思うんだけど。」

ば「かずさは最初の時点で雪菜がライバルになることはわかってたから。」

カ「最初から最後まで春希のことを好きなんだよね。でも最初から好きだからってそういう話ではないわけで…。じゃあどっちが言い出すって話ではないんだけど。」

ば「それを言い出すとかずさだから。」

カ「だからやっぱり、よーだす君の言う、“かずさの家でひざを抱えて歌うシーン”をどうとらえるかが雪菜に対する気持ちの分かれ目にひとつなるんじゃないかなと思うんだよね。」

よ「というのがアニメが始まる前の話です。アニメが始まるとそこが補完されちゃうから、すでにあの時に好きだったんじゃないかという解釈ができる…というのが意外と原作プレイ組は悩まされるんじゃないかなと実は思ってたり。」

カ「今回のアニメの話は、最初の前提がゲームと違っちゃってきてるから俺は別物だと考えることにした。」

ば「スタートの時点で叱ってて、ちょっとキュンってなってるもんね。」

よ「ちょっと、ゲームより感情の変化が変わってくるのかな。」

カ「アニメならその方が良いよね。」

ば「でも、丸戸さんなら一筋縄じゃいかないからね(笑)ユーザの考えを読んで作ってくるでしょ。」

よ「今良い感じに釣られてるんだと思う。」

ば「それを期待したいと思います。」

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