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2つの教養、そして必要な教養

 教養と聞いて、みなさんはどういったことを思い浮かべますか? それは人それぞれ考え方があると思いますが、ここでは"ファスト教養"で書かれていた2つの教養について考えてみたいと思います。


古き良き教養

 1つ目は、"古き良き教養"です。古き良き教養とは、少し勉強しただけでは身にならず、時間をかけて体系的にある分野の内容を学ぶことで身につく教養です。これは、文学や科学など中等高等学校および大学などで学ぶような知識を指しており、すぐにお金を稼げるような即効性はありませんが、奥が深く、研究などにより裏打ちされた確かな知識が身に付きます。

稼ぐための教養

 2つ目として、"稼ぐための教養"です。稼ぐための教養とは、コロナ禍ごろから流行し、支持を得ている中田敦彦のYoutube大学やDaiGo、ひろゆきなどが発信しているすぐに使える、つまり即効性がある教養です。これは即効性があるがゆえに浅い知識となる反面、仕事にすぐに転用しやすいです。こういった教養は上記のような起業や事業に成功したインフルエンサーの「稼ぐが勝ち」という発信により、現代社会の教養を代表とするようなものとなっています。

どのような教養が必要なのか

 教養は、大まかに上記のような2つのものに分けることができますが、実際のところどちらのほうが有用なのでしょうか。昨今は情報の流れが速く、今すぐ使える教養が必要とされており、「自分が興味を持ったものではないけど流行っているから一応確認しておくか」といった受動的な教養を身に着ける人が増えています。 
 
 逆に、古き良き教養を学んだからと言ってすぐに役に立つ知識にはなりませんし、このような教養を体系的に学ぶような時間を多く確保することは、多くの場合難しいと思います。しかし、本当に自分が好きで主体的に教養を学んでいる人の教養はだいたいこの古き良き教養であり、こういった知識は学びの源泉が「楽しい」であり、その人の人格を強く支えるものになっています。

筆者の考え

 こういった中で、筆者は 「稼ぐための教養により、ビジネスの現場で結果を残し、精神的な穏やかさを確保しつつ、古き良き教養を学ぶこと(例えばいろんな作家さんの本に出会い、読むこと)で自分の人生に本当に必要なことは何なのかを探していくこと。」だと書かれていました。(これは完全な引用ではないのですが、もっと知りたければぜひご購入されて自分の目で読んでみてください。)

 情報がすぐに伝わりすぐに廃れていくように、目まぐるしく環境や情勢が変わる現代において、もっともっと成長したいけど、何を頑張ればいいかわからない、もう何が何だかわからないから何も頑張る気が起きない、といった方は一度思考の整理として下の著書をぜひ手に取ってみてください。コスパ社会、タイパ社会といわれる中で、この本はとてもコスパがいい本だと思います。


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