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こどもの一生観劇感想〜ピロリロリン♪〜

…と言うことで先日松島聡くん主演「こどもの一生」を観劇しました!!

FC枠から外れ一般枠で何とか手に入れた席は2階前方ドセンター、全体的に観やすいので悪かない悪かない。
強いて言うなら細かい表情を見たいなら双眼鏡はマストアイテムです!!忘れた事が唯一の後悔!!私の馬鹿…!!


それでは気軽に感想いってみよ〜!!


この「こどもの一生」と言う作品は精神病を抱えた登場人物達がとある島にあるクリニックで催眠療法により"こども返り"した事から始まる中島らもさんによって書かれたコメディホラーな内容となった戯曲を、G2さんの"今"の時代に合わせた演出で1990年からいくつもの再演を重ねており今回は何と10年振りの再演、32年と言う長い歴史になる。

まずキャストの顔ぶれが豪華にも程がある…過去に同作品に出演した升毅さんを始め、今井朋彦さん、丸山智己さん、田畑智子さんと言った曲者揃い…!!(褒め言葉です)

冒頭の丸山さん、田畑さん、海荷ちゃんの息の合ったコミカルな演技と数名のダンサーによるコンテンポラリーダンスの数々、キャストによる大幅な場面転換、「こ〜れは聡ちゃん食らいついていかないと食われちゃうぞ…」と固唾を呑んで2時間じっくり観ていたわけですが…。


ま、松島聡やりおった…!!!!
柿沼を…かっちゃんをものにしている…………。

原作での柿沼は「うつ病」の設定ですが、今回は「解離性障害」による主人格の"しのぶ"と第ニの人格"ていぞう"と言う2つの役柄を演じ分けた聡ちゃんに開いた口が塞がりませんでした。
顕著に分かるのが頭突きシーンへの場面転換で気弱なしのぶから逞しいていぞうにバトンタッチしているわけですが、体の構え
方と目つきが明らかに違う…。
そのシーンを見た瞬間背筋を這うゾクゾクとした感覚に高揚しました、人によってはこれが「原石を見つけた!」って事なのかも…と。

作品全体としてはコンテンポラリーダンスの数々、役者陣による場面転換の派手さが見応えあってとても観るものを飽きさせない工夫があります。
原作とは大幅に内容が変わってるので原作を読んでから違いを楽しむも良し、違和感を拭えなさそうなら原作を読まずに楽しむも良しです。
限られた時間の中での公演なので仕方ないのですが個人的に惜しいと思ったのは山田のおじさんによる暴走描写が少なかった事と登場人物の関係をもう少し掘り下げて貰いたかったので、もう少し上演時間長くして欲しいかなとも思いました!!

短期間で舞台2本目の出演となった聡ちゃん。
今回は八乙女くんの代打と言うこともあり、数々の人の想いを受け取ることとなるので相当なプレッシャーを背負っていると思います。
それでも引き受けた覚悟とその華奢な体で板の上を力強く動き回ってエネルギーを発する聡ちゃんを観た会場全体から送られたスタンディングオベーションが何よりの賞賛なんじゃないかな、と私は感じました。
舞台に立つ聡ちゃんをもっと観たい!!と強く願う作品に出会えて嬉しかった!!

ではでは、ここまで読んで下さりありがとうございました…頭の先までピーコピコ♪










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