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国家試験の科目解説続き

薬剤師国家試験の科目解説の続きです!
なんとここからは、5月(それも下旬)に書いております💦早くやっておけばよかった、、
あ、この写真、空が綺麗すぎて思わず撮ったんです笑

薬理

薬理という言葉ってみなさん、耳馴染みありますか?
6年も薬学部に通うと薬理は薬理と思ってしまう自分がいて残念に感じます😭
薬がどうやって作用するか、を聞いてくるのが薬理です。
例えば、痛み止めのロキソニン!
ロキソニンが吸収されると、痛みを感じさせる物質が作られなくすることで痛みがなくなるんですね!
こういうのを聞いてくるのが薬理です。

病態薬物治療

薬物治療という科目もあるのですが、こっちは、
薬というよりかは病気に焦点を当てているイメージ。。

この病気だとどんな症状が見られますか?
この患者さんへどんな薬を投与しますか?
といったことを聞いてきます。
ちょっと専門的な言葉を交えると、
検査値がどう変化するか、なんかも薬物治療で聞かれることです。
(検査値というのは、血液検査の値です。
血液検査の値はいろいろあります。
貧血があるか、血糖値、コレステロールはどうか、だけでなく、
がん患者さんに使う腫瘍マーカーという再発していないかチェックするもの、
血中のカリウムなどのミネラル分を測ったりもします。)

近年は薬理と薬物治療を一緒に勉強した方が効率が良い、とされていて、
私の代の108回国家試験の参考書から同じ本にまとめられています。
その影響もあって、薬理と薬物治療の違いがわからなくなってしまいがちですが、
予備校の先生によると、対策の仕方は全く違うそうですよ、、
同じ病気に対して、薬中心で見るか、病気中心で見るか、、
勉強するときはまとめてやった方がいいけど、対策は違うってことみたいですね。

薬剤

薬の運命を辿ったり、薬の形や薬の作る機械などについて学ぶ科目です。
薬を口から飲んだとするとどうやって効き目を発揮して、その後どうなるのかを学びます。
また、湿布薬、注射薬、座薬といったように薬は色々な形で販売されていますが
患者さんがより使いやすいように工夫を凝らしている薬もあります。
貼り薬の痛み止めで何度も張り替えなくていいものなどがその例です。
これらの工夫について学んだり、錠剤の作り方について学んだりもします。
薬の運命を辿るときには計算をすることがあるので国試では計算問題として出題されます。嫌な科目と思っている人が多いのではないでしょうか。
私も嫌でしたが、どうにかこうにか頑張って自分のものにすればこっちのものです!私は一回頑張ってやったのにすっかり忘れてしまい、2回頑張りました笑
CLtot=Div/AUC
CLtot=ke×Vd
Vd=Div/C
国試を控えている方はまずはこんな式を覚えてみてください笑!

法規制度倫理

法律についても国家試験では聞かれます。
薬剤師法、医療法、医薬品医療機器等法、麻薬及び向精神薬取締法、、などなど
薬剤師の周りにはいろいろ法律があります。
麻薬及び向精神薬取締法によると、
麻薬は鍵をかけた堅固な設備に保管することになってますし、
麻薬と覚醒剤以外はその堅固な設備には一緒に入れることはできません。
こんなことを国家試験では聞いてくるんですねえ。
あと法規には、コミュニケーションの問題も出てきましたね!
答えがはいいいえの質問は、閉じた質問と言ったりするのですが、そういうのも法規の科目から出題されます。

実務

実務は一番説明が難しいですね!!
薬剤師って薬局で勤めているイメージが強い方もいらっしゃるとは思いますが、病院にもいます。(いろんなところにいます)
そこで、薬学生には、病院と薬局の実習が課せられています。
その実習でやってきたことを聞いてくるのが実務ですかね?!

病院の薬剤師は、看護師さんやお医者さんなど色々な専門領域を持つ職種の方と一緒に回診に参加することもあります。いわゆるチーム医療というやつです。
チーム医療には、
床ずれを防止したり、早く治るように支援するチームや、感染症が広がらないように注意するチーム、栄養失調にならないように支援したりするチームなど、、色々あります。
このチーム医療に関する問題が出題されたりするんですねえ。
床ずれしてしまって液体が出てきているけどどんな軟膏を使うのがいいですか?
という問題や、
手洗いの仕方の問題などが出題されます。
他にも、薬の管理のルールについての問題もあります。
それこそ先ほどの麻薬の話が実務でも聞かれたりします。

おまけ

薬学生へメッセージ!
よく、薬がわからないとどうしようもないから
国家試験の勉強は薬理から勉強しましょう!
とか言われますよね。。
私は薬理はもう薬の量が多すぎて全然やる気が出なかったので、
薬剤からやりました。
結果、そこそこはできるようになったつもりでしたが、
まとまった時間を確保せずに隙間時間だけでやっていたせいもあり、
一度ほぼ白紙に戻りました😹

いろんな人が国家試験の勉強について色々言っていると思います。
これならできそう、と思うような情報があれば真似してみてください。
よく聞くこと、言われていることでもできなかったり自分に合わないこともあります。無理にそれに従う必要はないです。とりあえず、勉強してみることが大事!!
集中力が持たなくても長い時間勉強できるとより良いです笑(当たり前ですね笑)

国家試験を受けるためには卒業試験にまず合格する必要があるので、
まずは身近の先輩に色々聞いてみてくださいね!

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