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48才 歳の数だけプチ事始め #17 島バラでローズティーを作る

前回の#16でご紹介した本「南の島のハーブ」にも掲載されていた、島バラ(コウシンバラ)が我が家でも花を咲かせている。昨年の春頃に近所の方から苗をいただいたもので、実はこれがコウシンバラなのかははっきりしないのだが、ホームセンターなどで売っているコウシンバラと同じようなピンクの中輪の花や葉の特徴をしているので、多分これがコウシンバラなのであろうと推測している。中国大陸原産のオールドローズの一種らしく、石垣島の夏の暑さにも耐え、通年花をつけるのだが、冬に咲く花が最も香り高くエディブルフラワー向きなのだそうだ。花盛りの今、旬のバラの花を香りごと食する、五感をフルに使って味わう素敵な活用法だ。ぜひ味わってみようと思い立った。
「南の島のハーブ」にも島バラを使った様々な料理が掲載されているが、何と言っても真っ先に思いつくのはフレッシュな花から作るローズティー。市販されている乾燥したバラと紅茶がブレンドされたものなら飲んだことがあるが、生のバラだけを抽出したお茶は飲んだことがない。庭から3輪ほど花を摘み、軽く水洗いしてから熱湯で抽出すること3分。出来上がったのが写真のようなお茶なのだが、、、ん???本にあるような鮮やかなピンク色ではなく、普通の緑茶のようなお茶になった。口に含むとかすかにバラの香りがするので失敗というわけではないと思うのだが、何か期待していたものと違う。
インターネットで他のローズティーのレシピも確認したが、ティーカップ1杯につきバラ一輪程度が目安のようで、お湯に対するバラの量が少ないということでもなさそうだ。となると考えつくのは、恐らく、選んだ花がもう開ききった花だったからではないか。バラの香水などを作る際にも、つぼみから開きかけの花を朝いちばんに摘み取る、と聞いたことがある。まだ開ききっていない花を摘み取るのはもったいなく可哀そうにも思えてしまうのだが、ゴージャスなお茶や香水を作るにはそれくらい贅沢な使い方をすべきということなのだろうか。貧乏性な私にはフレッシュローズティーの手作りは向かないということなのかもしれないが、島バラは苗が丈夫で挿し木で簡単に増やすことができ、すでに小さな挿し木苗をいくつか作っているところだ。この挿し木苗を育てて庭にコウシンバラの畑を作り、大量に花が咲いたら開きかけのピチピチな花を摘み取って贅沢なローズティーを作ろう、と大分タイムスパンの長いリベンジ計画を立てている。

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