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除霊風呂に入って両親と距離を取る計画を立てた話

※除霊風呂:粗塩を入れた風呂のこと。(命名・冬澄)

ことの発端は、部屋にいると時折たばこの匂いがふとすることだった。

私自身は、たばこの煙や匂いが苦手なので吸っていない。にも関わらず、たばこの匂いがどこからかするのである。
最初は窓を開けていることが多かったので、どこからか流れてきたのかなと思った。もしくは前の住人が愛煙家で部屋に匂いが染み付いているのかも、と。
しかし、今の所に住んでもう八年が経とうとしていた。

そんなある時、Twitter(X)でとあるツイートを見た。

曰く、部屋でたばこの香りがするのは霊が憑いている…とのこと。

そして数日前、久しぶりにたばこの匂いが鼻を掠めた。
窓を閉めきっているにも関わらずである。
その時思った。

あ、これいい加減どうにかせんといかんかも…と。(遅い)

どうにかせねば…とようやく思い至った私は、先日Twitterで見たお酒の入浴剤なる物を思い出し、スマホで探してみた。
そもそもなんで除霊するにあたり、お風呂に塩を入れればいいじゃん!となったかというと、このお酒の入浴剤が発端だった。
単純にお酒の入浴剤使ってみたかったのと、お酒だから除霊にも効くはずだし一石二鳥じゃん!みたいな単純な考えゆえ。
(一応お酒は清酒だと除霊に効果あるっぽい)
ちなみに気になってた入浴剤はコレ。

そして、本当にたっまたま『これを買った人は一緒にコレも買ってます』が目に入った。
そこには浄めの塩。

正直どこまで効果あるか全く想像できんけど買ってみよと思い、お酒の入浴剤と浄めの塩を併せてポチった。
後で知ったが、伯方の塩でも十分効果あるらしい。

待つこと数日、浄めの塩とお酒が我が家に届いた。
思っていたよりも普通に塩とお酒だった。
特に塩はパッケージに「浄めの塩」の記載がなかったら、ただの粗塩。もし効果がなかったら料理に使おうと密かに決めたほど。
ちなみにお酒の入浴剤は、パッケージをみる限り中身は混じりっ気のないお酒らしい。

早速どんなもんか試してみるべく、お湯を張った湯舟へ酒180mlと塩をふたつかみを投入した。
そのあといつも通り入ってみたが、別段これといった変化はない。
しいてあげるならちょっと肩が軽いかな〜くらいだが、これはお風呂に入って温まったからな気がした。

翌日は買い置きのバブと塩ふたつかみを投入してみた。
バブに塩を投入したらどうなるか実験的に入れてみたのだけども、別段これも特に変化はない。
ただ、この時ふとあることを思い出した。

そういえば私いつか親と距離を置く、または縁を切ろうって思ってるけど、いつするんだ?と。

以前霊視カウンセリングを受けた際、どういう形であれ親と距離を取るべきだと教えてもらった。

それ自体はある程度覚悟していたので別にいいんだけども、あまり現実味というか差し迫った問題として考えていなかったのである。
一気に距離を置くのは徐々にと比べ、しんどさマシマシと教えてもらったため、とりあえず距離を徐々に取ることへ舵をきることにした。
それなら計画を立てた方がいいと思いついた。

翌日。
「親と距離を取る」を実行すべく、何が必要で何を準備すべきか考えてみた。

まず、お金。
親と距離を取るとなれば、何があっても一人で生きていく必要と覚悟がいる。
それは事故に遭ったり、病気になっても誰にも頼れないということ。
一応私と同志の妹がいるものの妹を頼るのは姉的にナンセンスだし、今のところ結婚する予定もないので一人で一生を過ごす覚悟をし始めている。
そのためにも精神的に安心でき、何が起きても対応できる余裕とお金を貯めておきたい。

次に引っ越し。
今の所が気に入っているので今すぐ引っ越すつもりはないが、ある程度計画を立てておいた方がいいと思った。
これは要考え案件だが、引っ越す必要性や可能性が出てきたら、すぐに部屋探しできるように部屋の条件をまとめておいたりと準備しておくのも大事かもしれない。

最後に両親の住む自治体の福祉サービスなどについて調べること。
これは決して両親のためにではなく、私の精神的緩和のためだ。
私がしようとしていることは、世間的には親を捨てる行為であることに他ならない。
だが、調べておくことで自分が手を貸さなくても、そういうサービスがあるから大丈夫と思えることができるのではないかと考えた。

ところで、どうして除霊風呂から親の話になったのかふしぎに思った人もいるだろう。

実を言うと、私の鼻を掠めたたばこの匂いは、ある人がよく吸うたばこと同じ匂いがしていたのだ。
それは父である。

思い返せば、大学時代に霊感のある友人・ノンタンから、こんな感じのことを言われたことがあった。
あなたのお父さんの生き霊が憑いているよ、と。
正直そんな訳ないじゃ〜んとその時は流していた。
しかしここにきてじわじわ実感する羽目になったのが、このたばこの匂い。

もう本当に父が吸うタバコとそっくり同じ匂い!
そのあと霊が憑いてるとたばこの匂いがすると知ってびっくりどころじゃなかったね!!もはや恐怖!!!
その上除霊風呂に入ったら、一気に親のことどうにかしなきゃ!となった流れ…できすぎてて怖いくらいだわ!

実は霊って、霊が憑いているのを気付かせないようになど、霊にとって都合の悪いことから逸らすことができるらしい。
箱白さんのこのブログがとてもわかりやすいのでよかったら。

正直、父の生霊が本当に憑いていたのかは結局のところわからない。
何せ私には霊感らしきものがないので。
だけど、この一連のできすぎた流れから目に見えない力が働いているのを感じざるを得なかった。

先述した通り、私が今しようとしてることは育ててくれた親を見捨てることだ。
両親はいろんな所に連れて行ってくれたし、美味しい物を食べさせてくれたし、大学まで行かせてくれた上一人暮らしもさせてくれた。
世間的にみたら、いわゆる毒親ではないだろう。
ただ、両親…特に父と話すとものすごく疲弊する自分がいるのだ。

父の言葉や態度は、いつも父以外をバカにしている。
そのせいか自分はダメなヤツなのだと長年思い込まされてきた。
いつだったか父は私にこう言った。
「母は子どもを産む器じゃなかった」と。
正直気持ちはわからなくなかった。娘の私から見ても母はちょっと幼いところがある。
だけどもそれを母と自分の娘である私に言う!?
デリカシーなさすぎだし、人の親としてあなたも大概だし、私から言わせればどっこいどっこいの似た者夫婦だ。

自分で言うのもなんだが、私は結構お人好しな方だと思う。
両親に対してもやもやした感情を抱きつつも、育ててもらったのだから…と、これまで距離をとることを躊躇してきた。

しかし、ここにきてそんな葛藤がどーでもよくなった。

距離を取ったら、もしかすると親や他人があーだこーだ言ってくるかもしれない。
でも、もうそんなのどーでもいい!
私のもやもやを真に理解できる人なんて、逆さましたってこの世にはいないし、結局は自分の心持ち次第でしか状況を好転させることができないことにようやく私は気付けた。
だから私は親と距離を取る。
私が私らしく生きるために必要だから。

…はー…。
というか、ふしぎ事象に微妙に慣れてきてる自分がいて嫌だ。
私は超現実主義というわけではないし、どちらかというと夢想家だが、それはそれとして現実を生きる人間なのであまりこういうことに慣れたくない。
なぜなら科学が発達したこの現代社会では、目に見えぬ事象を面白がってくれる人もいるものの、どうやっても忌避する人もいる。
もちろん自分でもある程度の分別はあるつもりなので無闇やたらと話しはしないが、それでも自分がそういう忌避されかねない分野に片足突っ込んでいるのは自覚しておかないといけないなと思っている。

余談だが、バブは果実めぐりの桃を入れていた。

桃には邪気を払う力があるらしい。
ここからはめちゃくちゃな推論だが、それに塩を加えた形なので組み合わせ的にはめちゃくちゃよかったかも??と考えている。
果たして真相のほどはどうなのだろう…。
(誰かに聞いてみたいけど、聞ける人身近にいないんだよな…)

最後に。
あくまで個人の感想であり、除霊を推奨しているわけではありません。
もし試される方は、よく調べて万全の準備をしてから行ってください。(体調を崩す可能性があるため)