見出し画像

本能「もう心がこの靴に決まっちゃってるもん」

今年の事は今年のうちに書き残しておきたい!
という事で、9月の終わりに買ったのに、まだ書けていなかった靴を買った話。

買ったのはこちら!

グッチのホースピット!

これを買った理由は至極単純。グッチの何かがほしかったから。

A.P.C.のバッグに決める前、いろんなブランドでバッグを試着させて頂いていた。その中にはグッチも。
グッチの店員さんたちは、丁寧な対応をしてくださる上に店員さんご自身の意見を出してくださるのがとても印象的で誠実に感じた。店舗を変えて試着させて頂いたけど、どこの店舗に行ってもそれは変わらなかった。
おかげでたちまちグッチの虜になった私は、グッチでバッグを買いたい!と思った。
しかしながら、自分の貯金や将来の不安などもあり、グッチでバッグを買うのは今じゃないと断念。
バッグは一時的に断念することにしたものの、私は諦めが悪かった。
グッチの何かがほしい! あのブランドと店員さんたちから何かを買いたい!!
そうは言ってもやっぱり一番欲しいのはバッグなので、しばらくその気持ちは保留することに。

そんなある日、まつげさんのこちらのノートであることを知る。

大丸梅田にシューフィッターサービスがあるとのこと! 初耳!!
靴の計測と言えばJJGではおなじみ・伊勢丹のyourfit365だが、いかんせん関西の伊勢丹には対応店舗がない。
一番近くて名古屋だが、その為だけに名古屋に行くのも…という感じ。(せっかく行くならたくさん予定を入れたい人間なので。)
他店でもそういうサービスがあるもしれない可能性に気付けなかったことに悔しがりつつも、ちょうど鞄が決まったし、次は靴だ!となっていた私は早速シューフィッターサービスを電話で予約した。
ちなみに、この時の私はグッチで靴を買いたい!とは一切思っていなかったことをお伝えしておく。試着はしてみたいな〜とは思っていた。

7月のとある土曜日。
大丸梅田の4階にてシューフィッターサービスを受けた。

そして、結果がこちら。

なんという幅広フット…!!

自分の足が幅広な自覚はあったけど思っていたより幅広だった…!!
というか、それよりも衝撃だったのが足のサイズ。
普段の私は、24.5センチか25センチの靴を履いているのだけども…。

え!!! 足サイズ24センチ!!? 
そう、幅広がすぎるあまり幅に合わせて靴を選んでいたため、サイズが違う靴を履いていたのだ!!衝撃!!
通りでパンプス、パカパカするはずだよ!!!そりゃスニーカーとサンダルくらいしか履けないわ!!

衝撃に震える間に、計測してわかった私の足の特徴を元にシューフィッターさんが靴を見繕ってくださる。
パンプスが諦められない私の希望で、パンプスを3足選んで持ってきてくださった。

実は私、パンプスにとんでもなく憧れがある。
だって、Tシャツにジーンズというシンプルな出立ちでも、パンプスというアイテム一つだけで女性らしさと、ちゃんとしてる感が現れるのだ。
冗談じゃなく本気で、おしゃれになれる魔法のアイテムだと思っていた。
だから、パンプスさえ履けるようになれば、こんな私でもおしゃれになれるはずだ!なんて浅はかにも思っていた。にも関わらず、憧れのパンプスを履くとサイズが合わないために少し歩くだけで脱げるという悲しみ。
だが、それも今日で終わり。
持ってきてくださったパンプスにウキウキワクワクで足を通す。
だけど、次の瞬間湧いたのは、おさらばする予定だった悲しみだった。

サイズは合う。
しかし、悲しいことに幅広な自分の足のせいで、横が不恰好に膨らんでいた。
あ、かなしい。
シューフィッターさんが勧めてくださるままに残りの2足もはいてみるが、やはり1足目同様に、私の足幅に合わせて不恰好に横が膨らむ。
絶望に近い気持ちだった。
あんなに憧れていたパンプスが、自分の足の特徴のせいで綺麗に履くことができない。その事実に打ちのめされた。
見かねたシューフィッターさんが「柔らかい生地でサイズに合わせた物だと痛みや脱げもなく履けると思いますよ」と教えてくださる。
なんとか「そうなんですね〜。その点に気をつけて探してみます」と動揺少なめに返すが、心はしおしおのまま。
お礼を言って、その場を後にした。

大丸梅田を後にした私は、出てすぐ近くにあったベンチでぼんやりしていた。
手元には自分の足の計測データが表示されたスマホが。
何回見たって、自分の足が幅広フットなのは変わらない。

今回、シューフィッターサービスを受けたら、パンプスが履けるようになれるかもと期待していた。自分の足の特徴を知ったら、最高にピッタリのが見つかるはずだって。
多分、探したらぴったりのパンプスが見つかるかもしれない。デザインもサイズも自分にピッタリで、横が不恰好にならないのが。
けれど、今回のことで憧れのパンプスへの情熱がすっかり鎮火してしまっていた。

さて、どうしよう。
これを元に靴を探そうと思っていたから、そういう意味ではほぼ無傷だけど、いかんせんショックがヤバい。
しばらくベンチで放心すること約10分。
ふと、グッチのローファーを思い出した。
JJG内でも持っている人や気になっている人が多いであろう、アイテム。
試着だけでもしてみたいと思っていたのを芋蔓式に思い出す。
そうだ、グッチ行ってみよ。
若干ふらふらとした足取りで阪急に向かった。

実はちょうど先週も大阪にきていた。
何を隠そう、その日がバッグとワンピース、指輪を買った日である。

ノートでも書いているが、この時阪急の4階の靴売り場に行っていた。
行ったことがある人なら知っていると思うが、グッチやマルジェラなどのラグジュアリーブランドの靴だけの店舗もここに入っている。
一つの階に集約されているので見るのも試着するのも大変楽なはずなのだが、その時の私はたくさんの靴と人に圧倒されていたこともあり、試着する勇気と気力があまり湧かなかったのだ。

だが、この日の私は違った。
憧れが鎮火してしまったことにより、逆に靴探しに火が着き始めていた。
憧れのパンプスが綺麗に履けそうにないなら、気になってた靴試着してやる〜!ここは大阪だ!大体のお店あるし、今から行ってやんぜ!!
と、半ばやけっぱちになっていた感は否めないが、靴探しを始めた。

所変わって阪急百貨店の4階。
足を踏み入れた私は、相変わらずいっぱいの靴に圧倒されていた。
ただ、先週よりも人は少ない。やっぱり先週はセールのために人が多かった模様。
そのおかげか先週よりさくさく進め、あっという間にグッチに着いた。

何足か試着させていただいて、履き心地がよかったのが冒頭で紹介した靴。
他のガールスも言っている通り、足を入れようとするとキツイかも?と思うが、靴べらを使って足を入れるとピッタリ!
今まで味わったことのないフィット感に取り憑かれてしまった私は、この靴買いたい!とこの時既に思っていた。
問題は色である。黒とダークブラウンで迷っていた。
合わせやすさでいったらダントツで黒だが、先週買ったばかりのバッグと合わせようとするとダークブラウンが馴染む気がした。
実際この日そのバッグで出かけていたので、店員さんも「バッグと同じ色なのですごく馴染みますね!」と仰ってくださったほどピッタリだった。
バッグと靴の色揃えるとおしゃれに見えるっていうもんな〜。でも、合わせやすさで言ったらダントツ黒だしな…。うーむ…。
今すぐ購入するつもりはなかったが色を決めかねたため、品番だけ控えていただいてお店を後にした。
この時対応してさった店員さんも丁寧&誠実の最&高で、靴と合わせて、ますますグッチの虜になってしまった…。

この時点でもう一つ気になっている靴があった。
先週阪急で試着させていただいた、マノロブラニクのこの靴である。

ANDAREという名前のドレスシューズ

多分ピッタリサイズ?と思われるサイズの在庫が先週無かったので、そのサイズを履いてみたいと考えていた。
しかし、先週から一週間しか経っていないので阪急にはおそらく在庫はないだろう。では、大阪市内の他のマノロブラニクはどうだろうとお店を調べると、大丸心斎橋が出てきた。
市内だし、いっちょ行ってみるか!と、地下鉄でばびゅんと大丸心斎橋に向かった。

早速お店に着いて店員さんに聞いてみると、履いてみたかったサイズがあった!
そのサイズを試着させていただきたい旨を伝え、出していただく。
靴はかわいいし、バッグにも結構あってる。
…でも、違う。
決定的だったのは歩くと脱げる。リボンを結んで履いたのにも関わらずだ。
足の横幅に合わせてサイズを大きくしたため、今度は縦幅が合わなくなってしまったのだ。
これは私の靴じゃないんだなと静かに諦めた。

そんな感じで7月時点で購入したい靴はグッチの靴になった。
とはいえ、さすがに試着した靴の数が少ないので、もう少し試着したい。
だが、夏は始まったばかりなこともあり、売り場の主流はサンダル。そのせいか、あまりローファーなどのサンダル以外の靴を売り場で見かけなかった。
秋になってから試着旅をしようと思い、靴探しは一旦停止することにした。

時は9月。
会社からお知らせがあった。
なんと!決算賞与が出るという!!!
それも給料約1ヶ月近くも!!!え、グッチの靴買えるじゃん!!???
と言うわけで、グッチの店員さんにラインした。(試着させていただいた際、品番書いて頂くのと合わせてラインを交換していたのだ!)

理性「ちょーっと待った! 秋に試着旅しよ〜とか言ってたよね!!!?? 」
本能「あれね! なし!! もう心がグッチの靴に決まっちゃってるもん!!」
理性「そんな簡単に決めちゃっていいの!!?」
本能「え、いいんじゃない? だって理性ちゃんだって、グッチで買いたいって思ってたよね??」
理性「それはそうだけど…でも!」
本能「賞与だって出るんだし今が買う時だよ〜」
理性「た、たしかに…??」
本能「そうそう!」

以上、理性と本能の茶番劇でした〜。ちゃんちゃん♪

こんな感じで理性を丸めこみ…もとい、納得させてグッチの靴を買うことに決めた。
正直、自分でもこれでいいのか感は拭えなかった。
だけど、私はグッチという素敵なブランドと素敵な店員さんたちから何かを買う体験がしたい。
それがこのタイミングだったというだけなのだ。…多分きっと!

という訳で、9月の半ば。私は阪急に赴いた。
心の中はドッキドキである。
おかげで汗がひっきりなしにダラダラ。対応してくださった店員さんが「館内暑いですよね」と気を遣って声をかけてくれるほどである。
…バッグを買った時にも思ったけど、自分的大物を買う時ってめっちゃ汗が出るな、私。とりあえず落ち着こうと息を吸うけど、落ち着く訳ないよな〜!
諦めの境地で店員さんと靴の訪れを待つこと数分。
事前にラインでお願いしていた色とサイズの靴を持ってきてくださった。

色は悩んだ末にダークブラウンにした。
やっぱり合わせやすさで言ったら黒なのだが、どうも自分の中で黒という色がしっくり来ない。なんでなのかは今の時点でも全くわからないのだが、とりあえず黒は身に纏うと違和感がある色というカテゴリーに組み分けされることになった。とはいえ、消去法でダークブラウンに決めた訳では決してない。
上でもあげたようにバッグと同カラーだから収まりがいいし、何よりダークブラウンという柔らかな色味が単純に好きなので、ダークブラウンに軍配が上がった。

さて、持ってきてくださった靴を履こうとしたところ、足が入らない!
前回は履けたのになんで!?とちょっと軽くパニクってると、店員さんが「もしかしたら前試着して頂いたのは店頭に出ていた靴で、柔らかったので履けたのかもしれません」とのこと。
なるほど!店頭に出ていればそれだけ試着する人多いから、皮が柔らかくなって前回は履けたということか〜。
そんな経緯で急遽一つ大きいサイズを試着させてもらうことに。
ダークブラウンの方はサイズが無かったので、黒の方を試着させてもらった。
靴べらを使って足を入れると、やっぱり味わったことのないフィット感!
やっぱりこれだ!となり、購入したい旨をそのまま伝えた。
ただ、ダークブラウンの希望サイズは現在お店にないので、取り寄せに。
その日はお金だけ払ってお店を後にした。

一週間後。
取り寄せをお願いしていた靴を手に入れた!

じゃん!
じゃん!!
じゃーん!!!
めちゃんこかわいい💕

12月現在は靴の慣らしも終わり、履いていてとっても楽で、視界に入るだけでルンルンしてる。
フランスの諺で「素敵な靴があなたを素敵な場所へ連れて行ってくれる」ってあるけど、素敵!と思った靴は歩いていて楽しいから、いろんな場所への可能性というか縁みたいなのが開いていくんだろうな〜などと思ったり。

長々と書いてしまったけれど、素敵な靴に出会ってハッピーに過ごしてます✌️