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プロ野球シミュレーション「最初から巨人江川」第7球「狂喜、歓喜、乱舞」

1976年のジャイアンツのドラフト1位には、社会人野球から新日鉄広畑に所属していた藤城和明投手が指名されました。

まぁこの年のドラフト話題は、長崎海星高校の酒井圭一投手で、それこそ「江川級」と言われて、一番くじを引いたヤクルトスワローズが速攻指名しました。

この時は将来プロでどれだけ勝つんだろうと、かなり期待されて背番号もエースナンバーの「18」をもらい、契約金も当時は破格の3000万円。実際に翌年の「長者番付」のスポーツ部門でトップテンに入ったので、それだけ高額なのが裏付けられるかなと。

まぁ、結論から言うと、プロでは通算6勝に終わりました。ヒジの剥離骨折などで速い球が投げられなくなったようです。それでも技巧派に転じ、中継ぎ投手などで一軍のベンチには入り現役は14年やれておりましたが。

現代では「サッシー」は指原莉乃のようですが、元祖「サッシー」は酒井圭一であることを皆さん忘れないでください。

で、本来なら酒井投手と同期の東海大相模の原辰徳選手もドラフトの目玉になるはずだったんですが、早々から同級生の津末選手とともに東海大学進学を表明したため、指名はされないという結果となりました。まぁ監督兼お父さんが、さらに大学のほうの監督になって、引き続き監督兼お父さんになったという話なんですけどね。

この年のドラフトの巨人の出世頭は、早稲田大学から5位指名された松本匡史選手かと存じます。「青いイナズマ」はSMAPじゃなくてこの人です。

ドラフト1位の藤城投手は、後に歌手に転向し、敏いとうとハッピー&ブルーのボーカルにも抜擢されたので、別の意味では「出世頭」と言えるかなと。

でも、長嶋監督就任後はいいドラフトしているんですよね。74年の定岡、75年の篠塚、中畑、山本功、76年の松本、77年の山倉、78年はボイコットするもゴリ押しで江川w。ドラフト外の西本や鹿取なんかがいて、この人たちが「伝説の伊東キャンプ」で結束して、巨人軍の柱になっていくんですけど、

こちらのシミュレーションでは、江川が高卒で入団すると実はある選手がトレードされたり、入団しなかったり、逆にこんな選手が入団したりと、そして巨人の成績も全然違ってくるんだと妄想的に書いておりますw

では、そのシミュレーションに入ります。

「うーん、欲しいんですよ。オーナー」
「ミスター、遠慮なく言ってよ」
「タブチくん」

1976年の日本シリーズ終了後、ジャイアンツのフロントは、阪神タイガースの田淵幸一選手をトレードで獲得しようと動き出しました。

長嶋監督は、投手陣は江川があと10年はエースで君臨でき、小林も新浦も出てきた。トレードで加藤を取ったのも成功したし、前回書きませんでしたが投手で新外国人のライトもシーズン途中から出てきてローテーションの谷間を埋める活躍をしていました。

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