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「投資の王道:S&P 500の魅力とは?」




S&P 500とは?

S&P 500は、米国株式市場の動向をつかむ上で指標となる株価指数のひとつです。ニューヨーク証券取引所やNASDAQに上場している代表的な500銘柄の時価総額を元に算出され、米国株式市場の約80%をカバーしています。その他の米国の株価指数としてはダウ平均株価などが有名です。日本の代表的な株価指数には、日経225(日経平均株価)やTOPIX(東証株価指数)などがあります1


特徴

以下は、S&P 500の特徴です。

  1. 構成銘柄上位はGAFAM: S&P 500を構成する企業の中で、特に上位に位置するのは、Google (Alphabet)AppleFacebook (Meta)Amazon、およびMicrosoftの5社です。

  2. 時価総額加重型の指数: S&P 500は、各企業の時価総額に応じて加重平均されています。したがって、大企業の影響が大きいです。

  3. 厳格な採用基準: S&P 500に選ばれる企業は、一定の基準を満たす必要があります。

  4. 現在はIT・ヘルスケアが主力: 最近では情報技術(IT)とヘルスケア関連の企業がS&P 500の主力となっています。

  5. 単位はポイント: S&P 500はポイントで表され、株価の変動を示します。

  6. EPSが右肩上がり: S&P 500の企業は、利益(EPS)を着実に増やしている傾向があります。

メリット

  1. 値動きがわかりやすい: S&P 500をはじめとするインデックスと連動した投資信託は、市場の動きと連動することを目指しているため、値動きがわかりやすいです。銘柄ごとのパフォーマンスにも大きな差が出にくい特徴があります。

  2. 手数料が安い: インデックスファンドは、信託報酬の年率が低めに設定されており、長期的な資産運用でもコストを抑えることができます。

投資信託を購入するときには、購入手数料や信託報酬といった手数料がかかります。インデックスファンドは、信託報酬の年率が低めに設定される傾向にあります。
信託報酬は、投資信託の運用・管理に対する報酬として、投資家が商品を保有している間は払い続けなければなりません。長期的に資産を運用するなら、できるだけ手数料が安い商品を選んだほうが、利益が大きくなります。

出典:三菱UFJ銀行
  1. 分散投資できる: インデックスファンドは多くの商品を組み合わせており、分散投資を実現しています。

デメリット

  1. 市場平均を超えるリターンは狙いにくい: S&P 500に連動する投資信託は、あくまでS&P 500という株価指数との連動を目指す商品です。市場平均を超える大きなリターンを狙いにくいです。

  2. 中長期で利益を狙う商品: インデックス投資は、短期で大きなリターンを狙うのではなく、長期的にコツコツと運用する投資スタイルです


日経平均とS&P500の比較


                                  引用:SMBC日興証券

過去30年において、S&P500が概ね右肩上がりの上昇を続けているのに対して、日経平均株価はほぼ横ばいとなっています。とくに、ここ10年においてもその差は大きくなっています。

日本株も個別銘柄では値上がりしているものもありますが、全体でみると米国と日本、両国の経済状況を反映した結果となっています。

経済状況も相まって、長期に渡って増配を続けている企業の数は米国の方が圧倒的に多いというのも特徴のひとつです。

米国経済の成長とともに、今後もS&P500は上昇することが期待されています。

引用:SMBC日興証券


魅力

  1. 多様な企業をカバー: S&P 500は、米国の代表的な500社の銘柄からなる指数です。これにより、さまざまな業界やセクターの企業のパフォーマンスをカバーしています。投資家は、多様な企業に分散投資できるため、リスクを軽減できます。

  2. 時価総額加重型の指数: S&P 500は、各企業の時価総額に応じて加重平均されています。したがって、大企業の影響が大きいです。世界的に有名な企業が多く含まれているため、市場全体の動向を反映しています。

  3. 長期的な成果: S&P 500は、長期的な投資に適しています。過去数十年間で、S&P 500は安定した成長を示しており、長期的なホールドで利益を上げることができる可能性が高いです。

  4. 低いコスト: S&P 500に連動するインデックスファンドは、手数料が低いため、投資家にとってコスト効率の良い選択肢です。手数料を抑えて長期的な運用をすることができます。

  5. 市場全体のトレンドを把握: S&P 500は、米国株式市場のトレンドを把握するための指標としても利用されています。世界経済の健全性や市場の動向を理解する上で重要な情報源です。

総じて言えば、S&P 500は投資家にとって重要な指標であり、長期的な資産形成に役立つ存在です。


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