未中年と人生とメンタルダウン

いつもが戦場のように

見つめている液晶画面の中は、黒と白の世界が広がっている。
非常にわかりやすいコントラストだ。
実世界も、白と黒のようにわかりやすいコントラストだったらどんなに楽か。

自分が生きている世界は、非常に多様なもので彩られている。
だから、どこに時限爆弾があるかわからない状態で日々を過ごしている。
まるで、爆弾処理班が解体処理をするかのように緊迫と緊張の中に身を預け、人生を歩んでいる。

メンタルダウン

久しぶりに処理を間違えてしまったみたいである。
非常にメンタルダウンしている。

・一人でいる時の寂しさよりも大勢の中でいる孤独を感じた
という
現実を久しぶりに体験したからだろう。

あ〜あ、やってしまった。

他の人からはどうでもいいことかもしれないが、
自分にとって気になることは30代後半でも変わらない。

心がおかしく、こじれていく感じがする。
「中年こじれ島」に一直線な感は否めない。

未中年の日常とは

未中年、ここでは、30代独身男子としよう。

30代独身男子の日常は、いろいろある。
が、テレビや映画ほど劇的でロマンチックではない。

ほぼ毎日同じことを繰り返している。
まるで、タイムリープの世界線のように。
そして、気がつくと1年が終わっている。

30代独身男子の世界は、勝ちも負けもなく、
広がる荒野をただひたすらに歩むという
恐ろしい現実がそこにある。

レバーにくる・・・

メンタルダウンの向き合い方

ある程度、年をとればメンタルダウンした時の向き合い方は熟知している。
だてに酸いも甘いもつまみ食いしてきたわけではない。

堕ちて⇨憐れんで⇨立ち上がる

これが、私のメンタルダウンした時の向き合い方である。
大抵はこれでうまくいっていた・・・

あれ?おかしい!!
立ち上がれない。
それどころか、哀れむことすらできない。

タワーオブテラーに乗ってしまったみたいだ。
あ〜堕ちていく。

天使に掴まってみるも堕天使というオチだった。

年を重ね、全てうまくまわせると過信しすぎた。
人間は上等な動物でないことを思い知った。

立ち上がるために

こんな時はどうするのか?
とりあえず、優しさを求め、人にすがる。

ここで未中年特有の問題がある。
ほとんどの友人は結婚しており、生活リズムが合わない。

誰も助けてくれない。
困った。

会社の同僚と飲んだ。
助けになったが、それでも心は堕ちていく。

そんな中、餃子パーティーをやるから来ないか
と誘いがきた。

一人だとどうにかなってしまいそうだったので助かる。
とりあえず、車をとばして餃子パーティー会場へ。

意外な人からの助け

会場に着いた。
ここで、誘ってくれた友人は少し特異であることを説明したい。

大抵、餃子パーティーといえば、5〜6名くらいを想像すると思うが、
何人来るか聞いたところ、
30名くらいとのこと。多い!!
だから、餃子をいっぱい作って欲しいとオーダーを受けた。

餃子を作るリーダーは14歳の女性だった。
餃子を作るメンバーは8名であり、最小5歳〜40歳の幅広い年齢層である。

リーダーとは初対面だったので
未中年としては、犯罪に近い感覚で一緒に餃子を作った。

雑談をしながら、最近、元気がないことを話した。

リーダー「どうして、立ち上がらないの?」

私   「私、大人になると難しいことがいっぱいあるんだよ。」

リーダー「関係ないよ。子供も大人も傷ついて、落ち込んだら立ち上がるしかないんだよ。早く立ち上がれないなら、ゆっくりでいいんだよ。」

私   「やったけどダメだった。立ち上がる勇気がなくなったんだ」

リーダー「わかった、背中を押してあげる」
と言って、彼女はハグをしてくれた。

リーダー「大丈夫!!ゆっくりでいいから」
と囁いてくれた。

すると、そこからハグタイムに突入。
みんなから「大丈夫。ゆっくり行こう」
と励ましの声をもらった。

泣けた。

ほとんどの人が初対面だったが、嬉しかった。
不思議なものである。

大勢の中でいる際の孤独に苦しんでいたのに、大勢の人に居場所があることを教えてもらった。

人に苦しんでいたのに、人によって救われた。
救ってくれたのは、堕天使でなく人だった。

一夜明けて

久しぶりに快眠できた。
心が軽くなった気がした。

そして、思うのは、

リーダーありがとう
とても救われたよ。
という気持ち。

未中年のメンタルダウンは非常に厄介である。
特に一人で立ち上がれなかったとき。

結局、一人で立ち上がれない時は、
人に頼るしかないんだと改めて自覚した。

面倒臭いよね、と思いつつ、助けてくれる人がいる世界に感謝。
助けてくれる人は大切にしなきゃねと再認識。

ありがとう。

以上、2024年2月中旬の出来事でした。

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